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Steam Big Pictureの着せ替えテーマが563本 Switch風ホームは62万DL

投稿: 2026/08/24by tobariware5分で読めます
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Steamをテレビにつないで遊ぶときの、あの全画面UI。中身はただのWebページにゃ。だから上からCSSを一枚かぶせるだけで、ホームの並びも配色もフッターの表示も好きに差し替えられる。有志のテーマを配布しているDeckThemesには、現時点で563本のCSSテーマが並んでいる。

中身はWebページ、上からCSSをかぶせる

Big Picture ModeとSteam Deckの画面は同じ土台で動いていて、どちらもWeb技術で組まれている。テーマ1本の実体も驚くほど素っ気なくて、`theme.json` と `shared.css` の2ファイルだけ。theme.json の `inject` に「どのCSSをどのタブへ流し込むか」を書くと、指定した画面にだけスタイルが当たる仕組み。行き先として指定できるのは `bigpicture` や `MainMenu`、`QuickAccess` といった名前だね。

作る側が実際に手を動かすのは、CEFデバッガで画面の要素を突く作業。対象のタブにアタッチして、変えたい部分をクリックし、当たっているセレクタを上から順に読む——Web制作とほぼ同じ手順を踏むことになる。テーマは Home、Library、Store、Keyboard、Lock Screen、Media、Settings といった区分で登録され、画面全体をいじるものは System-Wide、細かい1点だけ直すものは Tweak へ入る(DeckThemesの解説)。

書いたCSSを流し込む側がCSSLoader。Steam DeckではDecky Loader経由、WindowsとLinuxではデスクトップ版アプリを入れる形になる。複数のテーマを重ねがけでき、テーマ側が用意した設定項目をドロップダウンやカラーピッカーから触れる。

テーマ名対象ダウンロード数
Round全体933,875
Clean Gameviewライブラリ872,561
Centered Game Text小改造767,761
Art Hero全体702,557
Switch Like Homeホーム624,677
Mini Carouselホーム602,634

面白いのは、上位に「全体の空気を入れ替えるもの」と「ホームだけ直すもの」が混ざっている点。DeckThemesでホームを対象にしたテーマは26本しかないのに、そのうち2本が60万ダウンロードを超えている。Switch Like Home は名前のとおりホームのカバー列を別のゲーム機の見た目へ寄せるもので、Mini Carousel はその逆に、大きく場所を取っていたカバー列を画面の隅へ小さく畳んでしまう。

同じホーム画面が相手でも、狙いはテーマごとにまるで違う。カバーを少しずつ傾けて奥行きを出す Tilted Home は約29万ダウンロード。公開されているプレビューには傾きの強さが違う3枚が並んでいて、言われないと気づかない程度から、はっきり斜めになるところまで幅がある。

クラス名がハッシュに置き換わった

ただ、この遊びは楽な道ではない。Steamクライアントは以前 `.gamepadhome_RecentSection` のように中身の想像がつく名前でCSSクラスを振っていたけれど、ここ2年ほどで `._3T1iFy2maYycwqgFuzERyf` のような、読んでも何も分からない文字列へ置き換わった。この点はMillenniumのリポジトリに残るやり取りではっきり指摘されている。クライアントが更新されるたびに名前が変わるなら、当てていたCSSはまとめて空振りする。

そのMillenniumは、デスクトップ版Steam向けのテーマ/プラグイン基盤。GitHubのリポジトリはスター4,200超で、更新は8月に入ってからも続いている。Big Picture Modeへの適用にも対応しており、5月に「届いていないのでは」と立った要望は7月に解決済みとして閉じられた。ただしクイックアクセスメニューはタブではなく別ウィンドウとして開くので、同じ手では触れない。読めるクラス名を取り戻すための書き換え機構も抱えていて、そのぶんCSSLoader向けに書かれたテーマとはそのまま互換にならない。

一方のCSSLoaderデスクトップ版は、最後のリリースが2024年3月、リポジトリの更新も2024年9月で止まったまま。「入れたのに見た目が変わらない」「動かなくなった」という報告が2026年に入ってからも返信ゼロで積まれていて、デスクトップ側の足場は正直なところ心もとない。

それでも作り手が引き上げたわけではない。Steamのメニューまわりを色ごと差し替えるCapyMenuは26万ダウンロードを集め、更新は今年5月に入っている。

563本という数字は、公式が用意した機能の成果ではなく、消えかけては書き直されてきたCSSの積み重ねにゃ。

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