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Steamレビューは200時間超で辛口が再び増える ─ 28.2%がネガティブ、論文が示したやり込み層の不満

投稿: 2026/08/18by tobariware3分で読めます
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Steamのレビューでいちばん機嫌が悪いのは、2時間未満で書かれたもの。ここまでは想像がつくと思う。おかしいのはその先で、いったん落ち着いたはずの不満が、200時間を超えたあたりから盛り返してくる。

インド情報技術大学バーガルプル校(IIIT Bhagalpur)のChetan Mudlapur氏とOm Prakash Singh氏が、英語のSteamレビューを大量に解析してまとめた論文「Critical yet Committed: Analyzing Player Sentiment Paradox in User Generated Game Reviews」で示された傾向にゃ。International Journal of Human–Computer Interaction に8月4日付でオンライン公開されている(DOI: 10.1080/10447318.2026.2708469)。

12ジャンルから5本ずつ、計60タイトル分のレビューをSteamのAPI経由で収集し、561,843件のうち559,290件を分析対象にしている。全体の内訳はポジティブ58.12%、ネガティブ21.22%、残りがニュートラル。

書いた時点のプレイ時間で区切ると、ネガティブの割合はこう動く。

書いた時点のプレイ時間ネガティブなレビューの割合
0〜2時間45.6%
2〜10時間18%台
10〜50時間18%台
50〜200時間18%台
200時間以上28.2%

感情スコアがいちばん高くなるのは約50.2時間の地点で、そこを頂点にして下り坂へ入っていく。返金が効く2時間以内の荒れ具合と、200時間を超えてからの再上昇。並べてみると、両端が持ち上がった形になっている。

論文は、長時間のプレイと否定的な感情が同居している状態を「playtime-sentiment paradox(プレイ時間と感情のパラドックス)」と名付けている。該当したのは29,308件、全体の5.24%で、その平均プレイ時間は976.2時間。基準を500時間以上に引き上げても2.70%が残るので、200時間という線だけに現れる現象ではないようだ。

もうひとつ面白いのが、文面がネガティブと判定されたレビューのうち41.64%は、親指の評価としては「おすすめ」だったこと。文句を並べながら推奨に丸を付けている計算になる。数字だけ見れば矛盾だけど、何百時間も同じゲームを起動し続けている人の書き方としては、わりと腑に落ちる話だね。

購入者は無料入手者よりパラドックス傾向が高い

パラドックスに該当する割合も、そのプレイ時間も、ゲームを購入した層のほうが無料で入手した層より高かったと論文は報告している。払った分だけ期待値が上がり、同時に離れづらくもなる——いわゆる埋没費用(サンクコスト)が働いている可能性を指摘する形にゃ。

累計プレイ時間の自慢が始まると、4桁時間の常連が並ぶ横で「200時間しかない」と謙遜が始まる。あの光景の、ちょうど裏側にあたる話でもある。

📄 Steamで一番遊んだゲームは何時間? 4000時間のCS2と2000時間のRimWorldが並んだ

Steamのストアページはレビューをプレイ時間で絞り込めるようになっていて、「1時間以上」「10時間以上」を選べば短時間組の勢いは減る。ただ、この研究が言う辛口はそのフィルターの向こう側にいる。いちばん機嫌が悪いのは返金期限の2時間以内。その次に機嫌が悪いのは、返金など望むべくもない976時間の側にいる。

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