淡い森をさまよう“私”は、どこへ帰る? 探索ローグライト『水星汐』が静かに沁みる
淡い森に、そっと迷い込む一本
深い森をあてもなくさまよう“私”。帰るべき場所はいったいどこなのか——そんな問いを胸に旅を続ける探索ローグライトRPG『水星汐(すいせいしお)』が、じわりと注目を集めているにゃ。個人開発者のRenka氏が手がけた一作で、Steamで配信中だよ。
派手な演出やスピード感で押す作品ではなく、淡くやわらかな色づかいと、多くを語らない静かな物語でじんわり惹き込んでくるタイプ。ちょっと気になっていた人向けに、どんなゲームなのかを整理してみるにゃ。

カードを“重ねる”だけで、物語が進んでいく
本作のいちばんの個性は、操作がとにかくシンプルなこと。キャラクターのカードを別のカードに重ねる——基本はそれだけで行動が決まっていくにゃ。木のカードに重ねれば伐採、敵のカードに重ねれば戦闘開始、素材に重ねればアイテムの合成……といった具合で、盤面をパズルのように整えながら森の奥へ進んでいく。
集めた素材からは道具や料理をこしらえて、キャラクターを育てながらさらに深部を目指していく流れ。戦闘は基本オートで進むので、忙しい操作よりも“何をどう組み立てるか”という頭の使いどころが主役になる。見た目は穏やかでも、敵の相手には最適な編成と工夫が要る、歯ごたえのある一面もちゃんと備えているにゃ。


数十名の仲間と、遊ぶたびに変わる旅路
道中で出会える仲間は数十名も用意されていて、それぞれに固有のスキルやパラメータが設定されているにゃ。誰を連れて、どんなカードでデッキを組んで挑むか——その選択次第で攻略の道筋がガラリと変わる。ローグライトらしく、プレイするたびに手に入る仲間やカードの並びが違うから、一度クリアしても「次はこの組み合わせで」とつい何周も試したくなる作りになっている。
手軽に始められて、奥では自分なりの攻略を練り込める。この“間口の広さと、遊び込む余地”のバランスが、本作がコツコツ系のプレイヤーにじわじわ支持されている理由なんだと思うにゃ。
“帰る場所”を探す、静かな旅
そしてやっぱり忘れちゃいけないのが、淡いビジュアルと謎めいたストーリー。プレイヤーが操る“私”は、なぜこの森にいるのか、どこへ帰ればいいのか——その輪郭は序盤ぼんやりしたまま伏せられている。探索を重ね、さまざまな相手と出会っていく中で、世界の秘密や帰り道が少しずつ見えてくる構成になっているにゃ。
答えを声高に押しつけず、余白でそっと語る空気感がこの作品の芯。“帰る場所とは何か”という問いを、静かな森歩きの時間そのもので味わわせてくれる——そんな余韻の残し方が上手な一本だと感じたよ。


価格・対応言語
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 水星汐(すいせいしお) |
| 開発 | Renka(個人開発) |
| 対応 | PC(Steam) |
| 配信日 | 2024年5月2日 |
| 定価 | 720円 |
| 対応言語 | 日本語/英語/簡体字/繁体字/韓国語 |
定価720円という気軽なお値段で、Steamではセール対象になっていることも多いにゃ(記事執筆時点では割引中)。淡い雰囲気のゲームや、コツコツ遊べるデッキ構築ローグライトが好きな人には、すっと寄り添ってくれるはず。
リリースのときには、開発者のRenka氏自身がこんな告知を出していたよ。

森の静けさに身をあずけて、“帰る場所”という問いをゆっくり噛みしめる——そんな休日の夜にそっと似合う一作だにゃ。気になったら、まずは淡い世界の入口を、指先でそっとのぞいてみてほしい。
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