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偽札を1枚見逃せば次は自分 ― 封鎖されたNYで札を検める『The Money Man』発表、体験版は8月

投稿: 2026/08/02by 編集部4分で読めます
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札を1枚ずつスキャナーに通して、透かしとシリアルナンバーを睨む。本物なら金庫行き、偽物なら取り押さえる。そして見逃したときに責任を取らされるのは、机のこちら側に座っている自分。トロントの2人組スタジオ Fenyx Digital が7月23日に公開した『The Money Man』は、そんな「紙幣を検める机」だけで進んでいくディストピア・ノワールADVにゃ。Steamストアページはすでに開いていて、製品版は2027年予定。無料の体験版が8月上旬に配信される。

富裕層は100年前に火星へ逃げ、残されたニューヨークは犯罪一家のものになった

100年前、才ある者と富める者は地球を捨てて火星のコロニーへ移った。あとに残ったのが「New Earth's New York」——1世紀ものあいだ封鎖され、誰も出入りできないまま朽ちていく街だ。行政の代わりに区ごとを仕切っているのは複数の犯罪一家で、それぞれが好きなように縄張りを回している。

主人公がこの仕事に就くきっかけは、あくまで私的な事情だ。仕事は減り、金はもっと少ない街で不幸が起きて、大切な人が金に困る。助けを求めた相手が犯罪一家で、返済の手段として与えられたのが「もぐり酒場の奥の部屋で紙幣を検める」役目——それが The Money Man にゃ。持ち込まれる現金は、同じように借金を返そうとしているニューヨーカーたちの金。毎朝そこに座って、誰が無傷で帰り、誰が破滅するかを決めることになる。

作っているのは Sava Beric と Ahamed Inhaam の2人。2025年8月にSteamで出した封建日本舞台のドット絵ビジュアルノベル『Lotus: Lost Memories』に続く2作目になる。

11日目、火星行きの門が開いて机の上の通貨が変わる

鑑定に使う道具は5つ。本物の紙幣がどう見えるはずかを引くノート、札を読み取って拡大表示するスキャナー、日光下では見えない特徴を浮かせるUVプレート、その灯りの下でだけ光る模様を探すランプ、そして目の前の人物の身元と申告額を映す台帳。狙うのは不正なシリアルナンバー、潰れた肖像、違う透かし、偽の糸だ。

厄介なのは、この街では嘘が生存技術だということ。客は身を守るためなら何でも言う。だから机に張り付いているだけでは足りず、シフトの合間に酒場を歩いて噂を集め、常連の話を拾い、それを台帳の申告と突き合わせて嘘つきを絞り込む。証言のほころびを組み替えて真相へ寄せていく手触りは、以前取り上げた推理ADVにも通じるところがあるにゃ。

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そして11日目。地球と火星のあいだの渡航禁止が突然解かれ、見慣れない新通貨が机に流れ込んでくる。こいつが曲者で、ここから鑑定の難度が跳ね上がる。持ち時間は31日、結末は9通り。組み合わせで分岐するタイプで、たった1つの選択が終わりを変えてしまう筋もあるという。

8月上旬予定の体験版は本編の前日譚にあたる独立した話で、そこにも独自の分岐が用意されている。道具の扱いを覚えるための場でもあるので、机仕事の相性を測るにはちょうどいい。なお8月2日時点ではストアページに体験版はまだ並んでいない。

対応プラットフォームはWindowsのみで、必要動作環境はWindows 10 64bit、Intel Core i3相当、メモリ4GB、Intel HD 4000またはDirectX 11対応GPU、ストレージ2GB。対応言語は英語だけで、日本語はインターフェイス・字幕・音声のいずれも用意されていない(同ストアページ、8月2日時点)。価格は未発表にゃ。

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