身の上話を聞いて剣を見繕う『What Makes a Hero』―『Papers, Please』系の武器屋シムがRedditで好評
武器屋のカウンターに立って、やってきた冒険者の身の上話を聞く。剣を渡すか、取引を持ちかけるか、それとも危ういと見て追い返すか——その一つひとつの選択が、国の運命をじわじわ変えていく。Redditのr/Gamesで話題に上がってきた『What Makes a Hero』は、そんなドット絵のファンタジー店番シミュレーションにゃ。手がけているのはDivine Entertainmentという2人組のチームで、下敷きにしているのは名作『Papers, Please』。書類の代わりに"客そのもの"が謎解きになる、と言えば手触りが伝わるかもしれない。
Adventure Codexで客の得物を推理する



舞台はGiona、Caspenaという冒険と機会にあふれた土地。剣を求めてやってくるのは、腕自慢の戦士から曰くありげな旅人までさまざまだ。プレイヤーは店主として彼らの話に耳を傾け、口ぶりや事情から「この相手に本当に合う得物は何か」を読み解いていく。手元には Adventure Codex と呼ばれるメモ帳があって、断片的なヒントをつなぎ合わせて答えにたどり着く。棚から適当に一本渡すのではなく、相手の物語を材料に正解を推理する——まさに『Papers, Please』の審査を、剣の品揃えへ置き換えたような作りにゃ。
そして渡す一振りは、ただの商品では終わらない。助けるのか、うまく取引に持ち込むのか、それとも門前払いにするのか。その判断が枝分かれし、Gionaの行く末そのものを変えていく。100年以上続いた平和にきな臭い気配が漂い始めた、という背景も添えられていて、店番の裏でもっと大きな物語が静かに進んでいく。カウンター越しの小さなやり取りが、いつのまにか土地全体の運命に効いてくるわけだ。
選択が結末を分けるマルチエンディング、配信は近日


Steamのストアページを見ると、ジャンルはアドベンチャー/シミュレーション、特徴タグには「Multiple Endings」「Choices Matter」「Story Rich」といった言葉が並ぶ。マルチエンディング前提で、選択がしっかり効くタイプだ。対応プラットフォームはWindowsのみ、配信は「近日」。すでに体験版が公開されていて、冒頭に置いた映像もそのデモのトレーラーにゃ。
一点だけ日本の読者向けに正確に伝えておくと、執筆時点でのSteam表記の対応言語は英語だけ。インターフェイス・音声・字幕のいずれも英語のみで、日本語には対応していない。店番の肝が「客の話を読み解く」ことにある以上、言葉の壁は決して小さくない。気になる人は、まず体験版で手触りを確かめてみるのが良さそうだ。価格は現時点で未定なので、いまはウィッシュリストとデモ、というのが現実的なところにゃ。
『Papers, Please』の血を引く作品はこのところ立て続けに登場していて、当サイトでも何本か取り上げてきた。極秘潜水艦で通信を仕分ける暗号兵になる『False Echo』あたりが刺さった人は、この店番にも近い匂いを感じるはず。
スレッドに集まった声は、おおむね好意的なものが目立った。まずはデモを遊んだうえでの、熱のこもった一言から。
デモがめちゃくちゃ好き!もっと遊びたいし、製品版が待ちきれない。速攻でウィッシュリストに入れたよ😁
こうした素直な期待の裏で、少人数開発ならではの不安をくぐり抜けてきた、という文脈の声もあった。
毎週月曜、この板で新しい作品を探してるんだ。1〜2人で作ってるものはどうしても粗が出がちで、がっかりすることが多いんだけど、これは見つけられてよかった。ウィッシュリスト済み、頑張って!
小規模なチームの作品に日頃から目を通している人ほど、玉石を見分ける目はシビアになる。そのうえで「これは違った」と言わせているあたり、デモの出来がちゃんと効いているのだと思う。ぼんやり良さそう、ではなく、遊んで確信した、という温度感なのがいい。
そして、この作品ならではの仕掛けに食いついた声も。
すごく有望に見える。特に戦況を後押しするっていうメカニクスがいいね。
渡した武器が巡り巡って戦局に影響する——単なる接客ゲームで終わらせず、店番の一つひとつを大きな出来事へつなげていく。この一言は、まさにそこに面白さの芯を見つけている。声の数こそまだ多くはないけれど、「客ひとりが謎解きになる」という核の部分で、確かに手応えを掴んでいる一本にゃ。まずはデモから、その感触を自分で確かめてみてほしい。
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