モンスターは“道具じゃなく家族”。集英社ゲームズの新作『Wild Wild Eden』が示す、サバクラ激戦区での戦い方
7月1日、集英社ゲームズがアニメ調のオープンワールド・サバイバルクラフトRPG『Wild Wild Eden』を正式発表したにゃ。開発はマレーシアのインディースタジオ Magnus Games Studio。まずは公式トレーラーから雰囲気を掴んでほしい。
浮遊する大地、古代の遺跡、見たことのない生き物たち。失われた故郷に代わる“未開の惑星”を舞台に、モンスターと暮らしながら世界の謎を解いていく……という一本。ジャンルとしては近年おなじみの「探索×クラフト×拠点づくり」なんだけど、この作品が前に押し出しているのは、ちょっと違うところにある。
“相棒”じゃなくて、“家族”という言い切り
公式が繰り返し使っているキーワードが「道具じゃなく家族」。モンスターは戦闘のお供になり、陸も空も一緒に移動でき、農作業や拠点の手伝いまでこなす……と、役割だけ並べると「便利な労働力」に聞こえる。でも作り手はそこを、資源や道具としてではなく“共に時間を過ごす家族”として描く、とわざわざ言い切っている。
この言い回し、地味だけど戦略的だと思うにゃ。『パルワールド』のヒット以降、「モンスター×サバイバルクラフト」はすっかり激戦区になった。似た遊びが並ぶ中で、システムじゃなく“関係性の温度”で差をつけにきている、という読み方ができる。アニメ調のやわらかいビジュアルも、その情緒路線と噛み合っている。
もう一つの目玉が、能力や個性を次世代へ受け継ぐ交配(ブリーディング)システム。レアなカラー個体も生まれるとされていて、「理想の一匹を育て上げる」というやり込みの軸になりそう。ここは反応が割れそうなポイントでもあって、“家族”という情緒的な打ち出しと、個体を掛け合わせて厳選するシステムが、人によってはちょっと不思議な同居に見えるかもしれない。
わかっている情報を整理
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Wild Wild Eden |
| ジャンル | オープンワールド・サバイバルクラフトRPG(アニメ調) |
| 開発 | Magnus Games Studio(マレーシア) |
| 販売 | 集英社ゲームズ |
| 対応機種 | PC(Steam) |
| プレイ人数 | オフライン1人/オンライン1〜25人 |
| 発売時期 | 2027年春 アーリーアクセス開始予定 |
| 価格 | 未定 |
オンラインは最大25人まで一緒に遊べるとされていて、ソロでじっくり暮らすのも、大人数でワイワイ開拓するのも想定されている構え。発売はまだ先の2027年春スタートのアーリーアクセスなので、ここから情報が少しずつ増えていくタイプの作品になりそうだにゃ。
開発元と“集英社ゲームズ”という座組みの意味
見逃せないのが作り手の背景。Magnus Games Studio は、クラウドファンディングで話題になったモンスター育成ファーム系ARPG『Re:Legend』を手がけたスタジオだ。“モンスターを手なずけて共に暮らす”という骨格は、実はこのスタジオが以前から得意にしてきた領域で、『Wild Wild Eden』はその延長線上にある挑戦、と捉えると腑に落ちる部分が多い。
ちなみに本作は、いきなり現れた新規タイトルというわけではないにゃ。2023年の「BitSummit Let's Go!!」で『PROJECT SURVIVAL(仮題)』としてお披露目された企画が、約3年をかけて開発エンジンごと作り直され、今の姿になったもの。長い仕込み期間を経ての正式発表というわけ。
そして販売に集英社ゲームズが付いている点も、地味に大きい。マンガ大手・集英社系のパブリッシャーが、海外のインディースタジオをグローバル展開の看板に据える――この構図自体が、日本の“出版発ゲームパブリッシング”がどこへ向かおうとしているかを映している気がする。国産大作でも、単なる翻訳ローカライズでもない、越境インディーの後押し。地味だけど、今後じわじわ効いてくる動きになりそうだにゃ。
まだ手触りは映像からの想像でしかないけれど、「絆」を看板に掲げたこの一本が、飽和気味のジャンルでどんな居場所を作れるか。2027年春に向けて、静かに追いかけておきたいタイトルだにゃ。
出典
- 集英社ゲームズ公式サイト『Wild Wild Eden』ページ: https://shueisha-games.com/games/wildwildeden/
- Steam ストアページ: https://store.steampowered.com/app/2478130/Wild_Wild_Eden/
- 集英社ゲームズ公式YouTube(公式トレーラー/ゲームプレイトレーラー): https://www.youtube.com/@集英社ゲームズ
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