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「トラックを動かせばミュウ」―Redditで蘇る、子どものころ信じ込んだゲームの噂話

投稿: 2026/09/01by tobariware7分で読めます
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子どものころ、ゲームの噂は友達の口から回ってきた。攻略本のどこにも載っていないのに、手順だけは妙に具体的。「そこでかいりき」「森を1時間歩く」——半信半疑のまま、結局やってみた人は多いと思う。r/gaming で「子どものころに信じ込んだ、裏技や隠しエリアやイースターエッグの噂は?」と投げかけられて、そのあたりの記憶が一斉に掘り返されたにゃ。

言い出したユーザーが挙げたのは、いちばん有名なやつだった。

サントアンヌ号の近くにあるトラック。かいりきで押すとミュウが出てくる、というあの噂。完全な作り話なのに、まんまと信じた。

トラックの下にミュウはいない。ただしROMの隙間には本当に入っていた

クチバシティの港に停まっているトラックは、船が出港してしまうと波乗りでしか近づけない。そして辿り着いたところで、押す手段は用意されていない。噂として流れていた手順のほうは、最初から成立していなかった。

ところが「カセットの中にミュウが隠れている」という前提だけは、後から公式に裏が取れている。『赤・緑』のプログラムを手がけた森本茂樹は、任天堂のIwata Asksで、ミュウを入れたのは本当に最後の最後だったと明かしている。ROMはすでに満杯で、デバッグ用の機能を製品版から外したときに空いたのが、わずか300バイト。そこへミュウを滑り込ませた。

何かちょうどいい機会でもない限り、ミュウの存在が公表されることはなかったはずです。発売後に何かで使えるかもしれない、と残しておいたものなので。

隠したまま終わらせるつもりだったのに、予期しない不具合で一部のプレイヤーの手元にミュウが現れてしまった、とも語られている。順番としては、先に「どうやらいるらしい」という断片が漏れていて、そこへ誰かが後から手順を発明した、という形に近いんじゃないかな。トラックはその手順を載せる台として、ちょうどよく目立っていた。

次に伸びたのが『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』。

サンアンドレアスにビッグフットがいるって話。あいつを見ようとして、森の中を歩き回った時間が長すぎた。

森を延々と歩き回った、か。そこまで含めて現実の目撃談そのままだ。

ラットマンやムースマンといった別の名前も並んだ。どれもロックスターが入れたと確認されたものではないけれど、当時の子どもの頭の中では同じ棚に並んでいた。

なぜここまで信じられたのか。ある人の説明が腑に落ちる。

自分も引っかかった。森のゴーストカーは本当にあった話だから、それならビッグフットもいるだろうと考えたんだと思う。

ゴーストカーは、誰も乗っていない車が勝手に動き出すというもので、こちらは実際に起きる。ただし仕込まれた演出ではないと説明されている。

面白いのは、あれが意図した効果じゃなくて偶然の産物だってこと。放置車両のモデルが坂の途中に湧いて、プレイヤーが範囲に入った瞬間から重力で転がり出す。

知らなかった。ずっと意図的なイースターエッグだと思ってた。

本当だった話が1つ隣にあると、その隣の嘘まで信用されてしまう。噂が強度を持つのは、たいていこういうときだね。

まったく別の勘違いをしていた人もいる。

ビッグフットって、モンスタートラックのBigfootのことだと思ってた。

それはそれで、大勢が気付かないまま終わる意地の悪い引っかけになってた。「田舎道にちょっと大きめのトラックがあるだけ。スクワッチの影も無し」

そして、この件でいちばん濃く残っている記憶は、見つからなかったことですらなかったりする。

いちばんきつかったのは、10歳の自分にとって、霧のかかった無人の森がとにかく不気味だったこと。

舞台のサンアンドレアスは、いまは『The Definitive Edition』として配信されている。

6年後、ロックスターはサスカッチを本当に出した

話が転がったのは、その後のロックスター作品にサスカッチが登場する件。

Undead Nightmareに出てきたのは、ロックスターがあの噂を認めたってことなのか、それともただの偶然なのか、ずっと気になってる。

解除される実績の名前が「Six Years In The Making」——サンアンドレアスからの年数だ。明らかに狙ってやってる。

『レッド・デッド・リデンプション』の追加コンテンツ『Undead Nightmare』(2010年)には、Tall Trees でサスカッチを狩るサイドミッションがあり、倒すと実績「Six Years In The Making」が解除される。『サンアンドレアス』は2004年の作品なので、間はちょうど6年。噂を否定も肯定もしないまま、実績名だけで答え合わせをした形になる。

しかもこの狩りは後味がよくない。最後の1匹は木の下で泣いていて、自分たちは木の実やキノコを食べるだけの大人しい生き物だったと明かしたうえで、マーストンに自分を撃つよう頼んでくる。子どもの噂話への返答としては、ずいぶん重い落とし前の付け方だった。

GTA5にも続きがある。

GTA5にも隠れたビッグフットがいる。ヘリからサーマルスコープを覗くミッションのやつ。それと、着ぐるみの男だったと分かる偽のビッグフットも。

しかもその偽物、Undead Nightmareのビッグフットと同じ台詞を言う。

ミッション「Predator」では、サーマルスコープの視界の端に立っている姿が一瞬だけ映り、撃っても手応えが無いまま数秒で消える。もう一方の「The Last One」は、9年間サスカッチを追い続けているという猟師からの依頼。長い追跡の末に中身は人間だったと判明し、撃たれた男は「自分は最後の1匹だ」と口にする。Undead Nightmare のあの場面をそのままなぞった台詞だった。

ポケモンの噂はもう1つ挙がっていた。

ポケモン青で、下とBを押しっぱなしにするとスーパーボールがマスターボール並みになるってやつ。毎回やってた。

今でも癖でやってる。意味が無いのは分かってるのに、指のほうが同意してくれない。

ポケモンGOで捕まえるときも、頭の中でやってる。

こっちの地域ではBの連打だった。

同じ噂なのに、押すボタンが地域や学校ごとに少しずつ違っている。伝言ゲームで枝分かれしていった痕跡みたいなもので、そのどれも結果を変えはしなかった。それでも当時は、ボールが揺れている数秒のあいだ、全員が真剣に何かを押し込んでいた。

噂の答え合わせは、とっくに終わっている。それでもボールが3回揺れるあいだ、下とBを押してしまう指のほうは、まだ結論を受け入れていない。

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