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千年書き続ける吸血鬼と、原稿に囚われた編集者 ―『Chronoscript: The Endless End』2026年秋発売

投稿: 2026/07/31by 編集部6分で読めます
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机の上に一枚の原稿用紙が置かれている。ペン先だけで描き込まれた書架がびっしり並び、その中を小さな人影が走っていく。紙の外には燭台と本の山、そしてページをめくる指——集英社ゲームズが手がける『Chronoscript: The Endless End』の画面は、この「紙の内と外」が同時に映るところから始まるにゃ。

開発はデスクワークス、発売元は集英社ゲームズ。公式サイトによると発売時期は2026年秋、対応機種はPlayStation 5とSteamで、プレイ人数は1人。価格とレーティングは今のところ未定のままだ。

千年分の「終わりの続き」を編集しにいく

時は西暦2026年。長期連載を終えたばかりの編集者フレドリック・G・ミュラーのもとへ、奇妙な編集依頼が届く。山奥の洋館へ向かった彼は、一匹の蚊に血を吸われた途端に意識を失い、目覚めた先は洋館の主——千年生きる吸血鬼ヴィオラ・S・チェンバースが書き続ける“終わりの続きの物語”、その原稿用紙の中だった。

プレイヤーの目的は、この終わらない物語に終止符を打つこと。原稿用紙に描かれた2D空間と、3D空間として存在する洋館内部という二つの次元を行き来しながら、物語を完結へ導いていく。

洋館は個人博物館、頁ごとに時代が変わる

紙の中の舞台は一種類ではないにゃ。洋館は「時代」ごとの展示室のような構造になっていて、これまでに海洋を舞台とした大航海時代、そして6月に初公開された古代エジプトのステージが明らかになっている。砂とヤシとピラミッドが並ぶ乾いた頁もあれば、沈没船と海藻が視界を覆う青い頁もある。同じペン画の質感で、まるで違う空気を出してくるのが面白いところ。

戦う相手は「The Ruined」——現実の世界で命を落とした者たちの、歪んだ残滓とされる存在。探索と戦闘を通じて主人公は強くなっていく、とSteamページには記されている。細い線で埋め尽くされた画面の中で、巨大な敵がぬるりと立ち上がる絵面はかなり異様だ。

ヴィオラとフレドリック、3Dの素顔

長らく伏せられていた二人のビジュアルは、6月8日にFuture Games Showで公開されたプロローグトレーラーでようやく解禁された。ヴィオラは幾多の時代と土地を巡るうちに、抱え込んだ物語たちの果てを見失い、古き誓約に縋ってある一族の末裔へ編集を依頼した執筆家。フレドリックは数々の物語を終わりへ導いてきた寡黙な編集者、という関係になる。

3Dキャラクターデザインとモデリングのディレクションを担当したのは、『ベヨネッタ』1・2・3や『大神』で知られる島崎麻里氏。造形作家の中西宏彰氏、モデラーの深界ろっこ氏らとチームを組み、単なるリアル寄りではなく「キャラクターらしさ」を強く意識して作ったという。編集者の神経質そうな空気感や、吸血鬼が折に見せるちょっとした可愛らしさまで造形に入れ込んだと語っている。

音楽に光田康典、4人体制で頁ごとの発見を作る

同時に発表されたのが、楽曲と効果音制作への光田康典氏の参画。『クロノ・トリガー』『ゼノギアス』『ゼノブレイド』シリーズの作曲者にして、プロキオン・スタジオ代表だ。本人のコメントによれば、2000年代後半から広がったメトロイドヴァニアというジャンルのヘビーユーザーで、いつか世界観のしっかりした作品に関わりたいと思っていたところに声がかかったとのこと。当初はスケジュール的に難しかったが調整して参加が実現したそうにゃ。

楽曲はプロキオン・スタジオの土屋俊輔氏、マリアム・アボンナサー氏、そしてゲストコンポーザーの清田愛未氏を加えた4名体制。マップが切り替わるたびに音楽でも新しい発見を感じてほしい、と語られている。

日本語はテキストのみ、音声は英語だけ

ここは買う前に押さえておきたいところ。Steamの言語表記を見ると、日本語はインターフェイスと字幕には対応、フル音声には非対応。フル音声が用意されているのは英語だけで、他の8言語はいずれもUIと字幕止まりになっている(2026年7月31日時点のストア表記)。

項目内容
発売時期2026年秋 予定
対応機種PlayStation 5 / Steam
ジャンル探索型アクションアドベンチャー
プレイ人数1人
対応言語(UI・字幕)日本語 / 英語 / 中国語(簡体字・繁体字)/ 韓国語 / フランス語 / イタリア語 / ドイツ語 / スペイン語
フル音声英語のみ
価格・レーティング未定

PC版の最小要件は Windows 11、デュアルコア2.8GHz、メモリ8GB、VRAM 4GB、DirectX 11、ストレージ16GB。派手なスペックを要求するタイプではなさそうだ。

紙の上のペン画と、紙をめくる3Dの手。この二つが同じ画面に映っている限り、プレイヤーはずっと「物語の外側」を意識させられることになる。秋が楽しみにゃ。

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