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『締切ヒーロー』早期アクセス開始―ポモドーロタイマーがそのまま自動戦闘になる放置RPG、699円

投稿: 2026/08/31by tobariware6分で読めます
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ゲームなのに「起動したまま見ないでいてほしい」と作り手が言っている、変わった1本。

Cointinue Gamesの『締切ヒーロー』が、8月31日にSteamで早期アクセス配信を始めた。ポモドーロタイマーと放置RPGを一つにしたデスクトップRPGで、現実で集中した時間がそのまま勇者の冒険時間に変換される。集中している最中は操作を求められないので、画面を確認するために手を止める必要もない。

入口はToDoリスト。「読書感想文を完成させる」「グループ発表の資料集め」といった具合に現実の用事を書き出し、集中を開始する。するとその瞬間から勇者もマップへ出て、移動も、敵との遭遇も、宝物の回収も自動で進んでいく。集中セッションの長さ、短い休憩、長い休憩、長い休憩をはさむ間隔——タイマー側の数字はどれも自分で設定できる。

デスクトップ簡易モードを使えば、画面の隅に小さなウィンドウだけ残して作業へ戻れる。文書を書いている真横で、ドット絵のミニキャラが黙々と冒険を続けているという構図になるにゃ。勉強でも執筆でもコーディングでも、集中さえしていれば中身は問わない。

プレイヤーの番が回ってくるのは休憩時間。集中が終わると戦闘やイベントの結果が返ってくるので、戦利品を回収し、装備を入れ替え、スキルを組み直して次の探索に備える、という流れになる。

戦闘そのものは自動で流れるけれど、放っておけば勝てるという作りではない。装備・スキル・持ち込むアイテム・空腹度・恒久強化のどれもが、勇者がどこまで踏み込めるかに効いてくる。装備には「レベル7以上」「敏捷10以上」のような装備条件がぶら下がっていて、職業ごとに使える武具も分かれている。スキルツリーは冒険スキルと戦闘スキルの2系統。攻撃を受けたときに反撃する消耗品なんかもあり、休憩5分のうちにどこまで詰めるかがそのまま次の1時間の成果を決める。完成版では12種類の職業と、4,000種類以上の装備・アイテムのバリエーションが予定されている。

時間線が終わっても、図鑑と集中の記録は残る

舞台は「デッドライン大陸」。時空を越えてきた勇者が、先延ばしを司るドラゴンを相手にする、というのが大枠の筋書きになっている(公式プレスキット)。

冒険で拾ったアイテムは装備したり売ったりするだけでなく、大図鑑へ登録できる。登録すると「時の砂」が手に入り、それを注ぎ込むと女神の祝福が解放される仕組み。祝福はクロノシフト——つまり時間線のリセットをまたいで残るので、1回の冒険が終わっても積み上げたものは消えない。登録済みのアイテムは時の砂と引き換えに、次の時間線でもう一度取り出すこともできる。

一方で現実側の記録も溜まっていく。今日・5日間・30日間の単位で集中時間と非集中時間が円グラフと棒グラフに並び、どのタスクに何分かかったかも残る。そこから「総集中時間31時間40分」「1タスクあたり平均1時間35分」「プレイ時間の44.8%が集中状態」といった冒険レポートが組まれ、さらに働き方を五角形のステータスと称号に置き換えた診断まで出てくる。結果よりプロセスを重んじる、周囲が追いつけるようたまには歩調を緩めて——と、ゲームのほうから小言を言われることもある。

なお、タスクリストを一切使わずに、ただの放置RPGとして起動しておく遊び方も想定されている。

v0.4は完成版の4〜5割、1.0での値上げも明言済み

現在のバージョンはv0.4で、完成版に予定しているコンテンツのおよそ40〜50%が入った状態。早期アクセス期間は12〜18か月を見込み、3〜4か月ごとに大型アップデートを行う計画がストアページに書かれている。正式版では職業やコレクション系のシステムに加えて、釣りのような新しい「集中行動」も追加される予定。

価格は699円で、リリース記念の10%オフ期間中は629円。初期から支援してくれた人への感謝として早期アクセス中は安く設定してあり、1.0の段階で値上げすると開発元が明言している点は、買うタイミングを決めるときに効いてくる。

対応言語は日本語を含む12言語。ただし音声(フルオーディオ)対応の言語は設定されておらず、日本語対応の中身は表示と字幕まで。対応プラットフォームはWindowsのみで、Mac・Linuxは含まれない。必要な空き容量は800MB、実績は99種類。Steamには体験版も置かれている。

早期アクセス入り前の8月20日から30日にかけては公開プレイテストが実施されていて、800人以上が参加登録し、その半数以上が実際に起動したと開発元は報告している。セーブデータは製品版へ引き継げる形が用意されていた。

もうひとつ小ネタ。Cointinue Gamesが2024年に出した『深夜のラーメン』を持っていると、『締切ヒーロー』の中でイースターエッグに出会えるらしい。そちらは現在42%オフの870円で、2本をまとめたバンドルも同時に用意された。ラーメン屋の店主として客の悩みを聞く作品と、締切に追われる自分を勇者に変える作品——同じスタジオの棚に並ぶ2本としては、なかなか筋が通っている。

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