レベルファイブ『デカポリス』事件クエストの原案はSCRAP、発売時期は2027年へ。TGS2026で試遊出展
リアル脱出ゲームを作っている会社が、刑事RPGの事件のほうを書いている。9月10日に配信されたレベルファイブのオンライン番組「LEVEL5 VISION 2026 Ⅱ 夢」で『デカポリス』の新映像が公開され、作中に登場する「事件クエスト」の原案をSCRAPが担当していることが明かされた。
番組に合わせて公式サイトも更新されていて、そこでは発売時期の表記が静かに書き換わっている。順に見ていくにゃ。
SCRAPは「リアル脱出ゲーム」の企画・運営でおなじみの会社。会場や街を使った体験型の謎解きだけでなく、謎解きの出版物や検定、研修向けのプログラムまで手広くやっている。
なかでも『デカポリス』との距離が近そうなのが、犯罪捜査ゲーム「DETECTIVE X」シリーズだね。間取り図、司法解剖の記録、現場写真、指紋、取り調べの記録——そういった「捜査資料」が箱に入って届き、それを読み込みながらネットの情報と突き合わせて未解決事件を解いていく、というつくり。第1弾『御仏の殺人』は直木賞作家の道尾秀介がストーリーを全編書き下ろしていて、価格は4,950円。資料を並べて容疑者を絞り込む感触は、後述する『デカポリス』の「事件ボード」とかなり近いところにある。
つまり、ゲーム側のシステムに合わせて謎解きの会社を呼んだ、というより、もともと似た方向を向いていた二者が組んだ形になる。刑事ものRPGの「事件」は、シナリオの都合で犯人が決まっていると途端に興ざめするジャンルなので、ここに専門の書き手が入っているのは効きそうな一手。
現実の町を丸ごとコピーした仮想世界「DECASIM」
そもそも『デカポリス』がどんなゲームなのか、公式サイトの説明を借りて整理しておく。
舞台は、現実の町がまるごとコピーされた仮想世界「DECASIM」。ただのシミュレーションではなく、「あらゆる過去の犯罪の記憶が眠る禁断の場所」と書かれている。町で起こるすべての事象が再現されているので、DECASIMで見つけた手がかりが、そのまま現実の事件を解くカギになる、という仕組み。
集めた証拠は「事件ボード」にクリップしていく。公式サイトに載っている画面では、コルクボードに新聞記事と写真が貼られ、赤と青の人型アイコンが点線で結ばれていて、「宝石店強盗事件」の捜査進行度が89%と表示されている。赤いアイコンには「容疑者」のラベル。証拠を持ち上げて別の場所に貼り替える、という操作になるようだね。


追い詰めた先の戦闘も、殴り合いだけでは終わらない。公式の説明では「心に訴えかけて改心させることも可能」とあり、実際の戦闘画面には「矛盾スティンガー」「論理ブレイク」「マザークライ」「無秩序ノイズ」といったコマンドが並ぶ。矛盾スティンガーの説明は「敵の矛盾点を突く」「敵単体にマインドダメージ」。画面の右上には「Emotion Scanner」、弱点の欄には「きょうふ」に200%、「こんわく」に+2という表示も出ている。相手の感情を読んで、そこを突くという設計みたいだね。
ただし相手が素直に落ちるとは限らない。悪意が具現化した「クライムビースト」となって襲いかかってくることがあり、その場合は近未来のギミックで無力化して逮捕する流れになる。ネオンだらけの夜の街に、宝石をびっしり貼り付けた巨大な怪物「ジュエルイーター」が立っている画面は、なかなかの絵面。
主人公は特捜班・新人チームのリーダー、ハーバード・マークス(CV:斉藤壮馬)。ある事件をきっかけに、犯人逮捕へ異常な執念を燃やしている人物とされている。チームにはネゴシエーター専攻のカール・オックスフォード(梶裕貴)、自称・正義のハッカーであるチャン・チンホワ(林勇)、プロファイラー専攻のマニマニー・マノア(諸星すみれ)、格闘技の達人マイキー・プリンストン(武内駿輔)が並び、班長のグレンガー・ボストン(三宅健太)と教官のミサエ・ケンブリッジ(嶋村侑)が新人たちを見る。役割分担がそのまま捜査の手札になるタイプの布陣。
発売時期は2027年へ、対応機種は3つに整理
ここが今回いちばん見落とされやすいところ。公式サイトのスペック欄は、現在こうなっている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ジャンル | クライムサスペンスRPG |
| 対応機種 | Nintendo Switch 2/PlayStation 5/Steam |
| 発売日 | 2027年予定 |
| 価格 | 未定 |
| CERO | 審査予定 |
| 制作・発売 | 株式会社レベルファイブ |
発売時期は「2026年予定」から「2027年予定」へ。2024年9月24日にレベルファイブが出した発売日変更のお知らせでは、2024年予定だったものを2026年予定に改めると案内していたので、そこからさらに1年動いたことになる。
対応機種の並びも、その告知の時点とは違う。2024年の告知には「Nintendo Switch/PlayStation 5/PlayStation 4/Steam」と書かれていたが、いまの公式表記にPlayStation 4と初代Nintendo Switchは入っておらず、代わりにNintendo Switch 2が立っている。発表は2023年2月。そこから機種の顔ぶれが世代ごと入れ替わるくらいの時間が流れた、ということでもある。
なお展開はゲーム単体では終わらない。公式サイトには「ゲームとテレビアニメを同時展開予定」と明記されている。今回公開された映像がアニメ調のカットで幕を開けるのも、そのあたりと無関係ではなさそう。
2027年はまだ遠いけれど、手を動かせる機会は今月ある。レベルファイブは東京ゲームショウ2026に出展し、『レイトン教授と蒸気の新世界』『ホーリーホラーマンション』『スナックワールド RELOADED』とあわせて『デカポリス』の試遊台を用意する。ブースは幕張メッセHALL4の[04-S01]で、造作はレベルファイブ史上最大規模になるという。
『デカポリス』の試遊は2つのモードから1つを選ぶ形式で、内容は「事件クエスト」と「街パトロール」。つまり、SCRAPが原案を書いているほうの「事件クエスト」が、選べる側に入っている。試遊の対応予定言語は日本語のみ。
会期はビジネスデイが9月17日から18日、一般公開日が9月19日から21日まで。ブース来場者にはここでしか手に入らない限定デザインのポストカードセット全8種が配られるが、数に限りがあり、無くなり次第終了とされている。
謎解きの会社が書いた事件を、コルクボードに証拠を貼りながら解く。その手触りがどれくらいのものなのかは、幕張メッセの試遊台で先に分かる。
関連記事
『ホーリーホラーマンション』実機映像公開、口裂け女と踊りながら戦う 2027年にSwitch 2/PS5/Steam発売
レベルファイブの新作『ホーリーホラーマンション』の実機プレイ映像が公開されたにゃ。街のモノを撮って仲間にして、口裂け女とはダンスミュージックの中でバトル。東京ゲームショウ2026では試遊台も出るよ。
『妖怪ウォッチ2 覇道』Switch 2で制作決定 ― 元祖・本家・真打に続く4つ目の名前
3DSで3つの名前を持っていた『妖怪ウォッチ2』に、4つ目が加わったにゃ。Nintendo Switch 2向けのリメイク『妖怪ウォッチ2 覇道』が発表。グラフィックを一新し、追加ストーリーと新たな妖怪も開発中。
『FF7 リベレーション』の世界は“シリーズ最大のスケール”―ハイウインドで空から降りる冒険が公式に
リメイク3部作の完結編について、スクウェア・エニックスは「シリーズ最大のスケール」と明言。飛空艇ハイウインドで空を駆け、降下地点を自分で選んでパラシュートで降りる冒険になるにゃ。

コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。