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電源がまだ入る“遺品PC”の中で、消えた誰かを探す──『Desktop Explorer』配信開始

投稿: 2026/07/19by 編集部5分で読めます
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「まだ電源が入るなんて」――そんな独り言から、この物語は始まるにゃ。叔父から生前贈与として渡された、ずいぶん古い一台のパソコン。おそるおそる起動してみると、画面には見覚えのないデスクトップと、一通の手紙。ある人物の失踪を調べてほしい、という頼みと、`Desktop Explorer` という名の妙なパズルソフトが置かれている。

Recurring Dream が手掛けるポイント&クリックのミステリーホラー『Desktop Explorer』が、2026年7月17日にSteamとMac向けで配信を開始した。舞台になるのは、実在のOSを思わせる90年代風の“偽デスクトップ”。プレイヤーはマウス片手に、その中身を隅々まで漁っていくことになる。

このパソコンを使っていたのは、叔父だけじゃない

物語の入口は「失踪事件を追う」という一点なのだけど、掘っていくとそう単純でもない。この機械を触っていたのは叔父ひとりではなく、複数の使用者の痕跡が残っている。放置されたユーザープロファイル、読みかけのチャットログ、開かないままのアプリケーション――断片をつなぎ合わせて、誰がここにいて、その人に何が起きたのかを組み立てていく。

そして中心に居座る `Desktop Explorer` というパズルソフト自体が、この90年代デジタルミステリーの核に関わってくる。ただの謎解きの道具ではなく、物語の“もう一人の登場人物”みたいな立ち位置なのが、じわじわ効いてくるところにゃ。

遊び方は「昔のPCを触る」そのもの

操作の手触りが、この作品の肝。ファイルエクスプローラでフォルダを掘り、チャットの履歴を読み返し、壊れかけたアプリを無理やり立ち上げる――当時のパソコンをいじった記憶があるなら、たぶん指が勝手に動く。パズルもその文脈の中に組み込まれていて、「散らかったデスクトップから手がかりを拾って、次の扉を開ける」感覚で進んでいく。

破損したファイルを“どうにか開く”ことそのものが謎解きになっているのが面白いところ。読めないはずのデータをこじ開けた先に、失踪の断片が顔を出す。

飛び出してこない、そのぶん逃げ場のない怖さ

ホラーとしての作りは、大声やジャンプスケアで驚かせるタイプではない。序盤の異変は、ファイルがちょっと壊れている、くらいの控えめなもの。ところが進むにつれてクラッシュが増え、見慣れない記号が紛れ込み、散らかしたウィンドウの“奥”に顔のようなものがちらつき始める。探索と雰囲気で、ゆっくり首を絞めてくる怖さにゃ。

扱うテーマも軽くはない。うつ、自死、トラウマやPTSD、自傷、家族が抱える悲しみといった重い主題に踏み込み、控えめながら血の描写も含まれる。刺激の強い題材が苦手な人は、そこは頭の隅に置いてから触れてほしい。

価格・対応環境と、日本語まわりの注意

配信を記念した10%オフが付いていて、この割引は7月24日まで。ボリュームはクリアまでおおよそ8〜10時間ほどとされている。

項目内容
通常価格¥2,100
配信記念セール¥1,890(10%OFF・2026年7月24日まで)
発売日2026年7月17日
対応OSWindows / macOS
プレイ時間の目安約8〜10時間

気をつけたいのが言語対応。ここは項目ごとに見ておきたいところで、日本語は現時点で非対応――インターフェース・音声・字幕のいずれにも日本語は用意されていない。対応しているのは次の4言語で、いずれも音声(フルボイス)まで含んでいる。

言語インターフェース音声字幕
英語
簡体字中国語
繁体字中国語
スペイン語(ラテンアメリカ)

英語のテキストを読み進める前提になるので、そこだけは覚悟しておいてにゃ。

まず様子を見たいなら、体験版から

パブリッシングには開発元の Recurring Dream に加えて、Outersloth(『Among Us』の Innersloth が立ち上げた出資レーベル)と indienova が名を連ねている。小規模ながら後ろ盾のある一作、という座組みだ。

いきなり本編に飛び込むのがためらわれるなら、Steamに無料の体験版が用意されている。あの独特な“偽デスクトップを漁る”手触りと、静かに滲んでくる不穏さが自分に合うかどうか、まずはそこで確かめてみるのがいいと思うにゃ。電源の入ってしまった古いパソコンを、そっと覗きに行こう。

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