ドラゴンに20年ぶんの夕食を出すダイスローグライク『Feed the Scorchpot』、Steamで8月20日発売
ドラゴンと交わした契約の中身は、ざっくり言うとこうにゃ。20年間ディナーを出し続ける、その代わりに島を守ってもらう。料理を切らした年があれば、次に釜へ入るのは君のほうだ。
Moravian(開発)とIndieformer(販売)による『Feed the Scorchpot』が、Steamで8月20日に発売される。ストアページ上の表記は8月20日で、時差の都合により日本の環境では21日に届く可能性もある。
「寝るつもりだったのに、まだ遊んでる」――ダイスと島と、釜に放り込む数字
1年の流れはシンプルだ。ダイスを振ってヘックスの島のタイルを起動し、食材を収穫する。それをレシピへ融合させ、灼熱の釜(Scorchpot)で調理してドラゴンに出す。農園・神殿・港をどこに置くかでボードの産出量と隣接ボーナスが変わり、最初はスカスカだった数タイルが、やがて食べ物を吐き出し続ける機械へと化けていく。

一皿ごとの得点は「餌 × フレーバー × エッセンス」の掛け算で決まる、要するに数学パズル。ストアページの説明を借りれば、画面が揺れるほど理不尽な数字まで倍率を積み上げるのが正解ムーブになる。建物は50種類以上、レシピは80種類以上、ダイスは奇数・偶数・色付き、果ては6面すべてが6の目という代物まで20種類以上。少ない年数で契約を終えるほど見返りは大きいが、年を追うごとにドラゴンは好き嫌いを言い出し、癇癪でボードを焼くこともある。組み上げた仕組みを自分で解体して、燃え盛る中で組み直す羽目になるにゃ。


作り手自身、体験版のストア説明で『Balatro』や『Slay the Spire』のような、とてつもない補正効果と強烈なシナジーが好きな人向けだと書いている。ドラゴン、建物、料理にいたるまで、絵はすべて手描き。描いているのは開発者Jakubの妻であるDanielaで、この作品はチェコの夫婦2人による制作にゃ。
このゲーム、去年の秋までは『Dragon Fodder』という名前で動いていた。ところが同名でポイント&クリックアドベンチャーが開発中で、そちらが商標を押さえていた。開発者は今年1月の告知で経緯を説明し、改名を「問題ではなく機会として扱うことにした」と書いている。新しいタイトルアートは妻Danielaが記録的な速さで仕上げたそうだ。


そこからの半年は駆け足だった。1月26日に無料体験版を公開、1か月で3500人以上がプレイし、そのフィードバックを受けてチュートリアルを丸ごと作り直している。UIが初見にはきついという声への対応で、今はドラゴンが手取り足取り教えてくれる形になったにゃ。6月のNext Fest後には、レシピ・建物・ダイスを閲覧できるコーデックスが実装され、7月末の開発者更新では統計とトロフィーが追加された。トロフィーはSteam実績と連動して40個。「実績の解除は本当に達成感のあるものであってほしい」という方針で、かなり歯応えのある条件が並ぶという。
日本語はテキスト、価格は15ドル前後になりそう
同じ7月末の更新では、ローカライズが完了したことも伝えられている。ドイツ語・フランス語・スペイン語・チェコ語・繁体字中国語・簡体字中国語・日本語・韓国語で、英語と合わせて9言語。ストアページの対応言語表にフルオーディオ(音声)の記載はないため、日本語対応はインターフェースと字幕、つまりテキストの範囲と見ておくのが正しい。
価格は6月23日時点の開発者告知で15ドルと案内されており、35%の大幅な発売記念割引を検討中とされていた。これは検討段階の話なので、確定情報として受け取らないほうがいい。
対応プラットフォームはWindowsのみで、MacとLinuxの記載はなし。最低要件はWindows 7以降、Core i3以上、メモリ2GB、Intel HD 4000以上、ストレージ400MBと軽め。フルコントローラーサポート、マウスのみでの操作、いつでもセーブ、難易度の調整にも対応している。
体験版は今も無料で公開中で、チュートリアル全体と固定シード3本ぶんが遊べる。製品版で追加される建物のアップグレード、固有ダイス、複数のドラゴン、デッキ構築システム、メタ進行あたりは含まれていないが、ボード構築の手触りを確かめるには十分だ。20年の契約を無事に勤め上げられるかどうか、発売前に一度試しておくといいにゃ。
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