『FUMES』にオンラインCO-OPが実装、1200ファイルを書き換えたv0.2アップデート配信
ボロい車に武器を生やして、紫がかった荒野をひたすら走り回る。『FUMES』は2025年7月28日から早期アクセスで配信されている、往年のビークルコンバットを現代に引っぱり出したような一本にゃ。そこに2026年7月16日、いちばん要望が多かった機能がようやく届いた。オンラインCO-OPだにゃ。
1200ファイルを書き換えて、3人で



CO-OPは「ロビーに集まって別モードを遊ぶ」形ではない。自分のシングルプレイの世界にSteamフレンドを招く方式で、一緒に稼いだルートも進行も、そのまま自分のシングルプレイのセーブに残る。逆に言えば、ソロで育てた車でそのまま合流できるということでもある。
設計上の想定人数は1〜6人。ただし上限を切っているわけではなく、公式のアップデート告知いわく「Steamの上限は250人だけど、それをやるにはNASAのPCが要る」とのこと。ようは動くかどうかは君のマシン次第、というやつにゃ。イントロと最後のボス戦を除けば、ゲーム本編は最初から最後まで一緒に進められる。フレンドリーファイアのオプションもあって、これは「友達に嫌がらせするため」と本人たちが書いている。

数字がなかなか強烈で、CO-OPを入れるためにプロジェクト内の1200ファイル以上に手を入れたという。開発は3人。「小さなチームなので全部をテストして直しきることはできなかった、でも今やっている」と、実装の粗さについても正直に書いている。ネットワークまわりはサーバー型とP2Pを混ぜたハイブリッドで、ダメージ判定はクライアント側に持たせて撃ち味の反応を優先した、という設計もかつての開発日誌で明かされていたものにゃ。
迫撃砲で友達を吹き飛ばすのが、楽しくなりすぎた
CO-OPが入ったせいで急遽テコ入れされたのが、武器のノックバックだにゃ。理由が愉快で、「Mortar.NG三連装で友達を打ち上げるのがけっこうクセになる」から。リワークとリバランスが入り、あわせてロケットジャンプ的な挙動も実験中とのこと。まだ荒い変更で、フィードバック次第で調整を続けるという但し書きつき。
車体まわりでは新サスペンションが6種。Caro、Unitrack、Warhorseに足りていなかったものが補われ、Warthog用には新規の「Bulldog」が加わった。さらに新しいランプ(ジャンプ台)も追加されていて、こちらは「THPSファンのために、もう少し滞空時間を」という一言が添えられている。


看板は、突っ込んで飛んだときだけ壊せる
世界に立つようになった新オブジェクトが看板(ビルボード)。中身は開発チームと仲の良いインディー作品の宣伝で、多くはFUMESのバンドルに入っているタイトルにゃ。ただの背景ではなく破壊できるのだけれど、条件が変わっていて、飛んで突っ込んだときだけ壊れる。そのために近くへ都合よくランプが置いてあるらしい。
この手の“広告”が好みでない人向けに、アクセシビリティ設定からオフにできるようになっている。そのあたりの逃げ道を用意してあるのは律儀だにゃ。

実績も2つ増えた。ロビーを作るか参加すると解除される「Better Together」(誰とも遊びたくない人は作るだけでいい、と補足されている)と、看板を叩き壊す「Ad Block」。これも「ちゃんとテストする時間が無かった、うまく動くといいな」と書かれていて、正直すぎて笑ってしまう。
「S team」が入っているから、その名前は使えません
小ネタとして、チームがSteam上に開発者ページを作った際の話も面白い。「FUMES team」という名前が通らなかったそうで、理由は文字列に "S team" が含まれているから。結果、ページ名は「FUMES devs & friends」に落ち着いた。曰く「ちゃんとしたスタジオじゃなくて、ゲームを作ってる友達の集まりだから、むしろ合ってる」。

ロードマップも更新され、ゲーム内かストアページから確認できる。CO-OP以外の変更点は、ボス戦から冗長なカットシーンを削除、ボス戦へのInhaler追加、スカーミッシュへのインターミッションウェーブ追加、終盤アクティビティの選択まわりのリワークなど。デモと製品版のセーブ互換も改善された。なおCO-OPを除く大半の変更は、デモにも近く反映される予定とのこと。
まだ揺れている部分
早期アクセスらしく、既知の問題も並べて公開されている。
| 症状 | 状況 |
|---|---|
| 蔓(vines)や小物 | ネットワーク同期がまだ不完全 |
| Harvesters | CO-OPで不具合あり |
| 車両 | CO-OPで複製されることがある |
| パフォーマンス | CO-OP・シングルとも不安定な場合あり |
| 最後のボス戦 | CO-OP対応が未完成 |
「他にもCO-OPには山ほどあるけど、この投稿はもう長すぎる」と締められている。安定を待ってから飛び込むか、荒れた状態ごと楽しむかは好みが分かれるところにゃ。
音声はどの言語にも入っていない
対応言語は8つ。ただしSteamの表を見ると、インターフェースと字幕のみで、フルオーディオはどの言語にも入っていない。日本語は現状どの欄にも無いので、テキストは英語などで読む前提になる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応言語 | 英語/フランス語/ドイツ語/スペイン語(スペイン)/ポーランド語/ポルトガル語(ブラジル)/ロシア語/ウクライナ語 |
| 音声 | フルオーディオ対応なし(UIと字幕のみ) |
| 日本語 | 非対応 |
| 対応プラットフォーム | Windowsのみ |
要求スペックは驚くほど軽い。最小構成はWindows 7(64bit)、Core i3-4130、メモリ2GB、Intel HD Graphics 620、DirectX 9.0、ストレージ400MB。推奨欄はDirectX 11としか書かれていない。サウンドカードの項目には「そのへんの廃品で十分」とある。
価格は通常1,600円のところ、7月30日までのデイリーディールで40%オフの960円。ストアには「製品版になったら値上げする」とも明記されている。評価は2,403件中2,322件が好評の「圧倒的に好評」(2026年7月17日時点)。無料デモもあり、そのセーブは製品版へ引き継げる。


ロード画面もファストトラベルも無い世界を、今度は友達の車と並んで走れる。1200ファイル分の書き換えの代償はまだあちこちに残っているけれど、3人がそれを隠さず全部書き出してから配信ボタンを押した、というのが妙に『FUMES』らしいにゃ。
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