水を拒む少女と歩く不条理世界『Invisum Piscium 嫌魚』体験版が配信開始
ラテン語で「見えない魚」、そこに「嫌魚」という字を重ねた奇妙な名前。DreamIntoleanceが手がける一人称探索作『Invisum Piscium 嫌魚』のデモ版が、Steamで遊べるようになったにゃ。製品版の配信予定は2026年内(Q4)。まずは手触りを確かめられる“お試し”が先に開いた格好だ。
水を口にしない少女と、静かに動く世界
舞台は、どこかで見たことがあるのに、最後まではっきりとは理解しきれない世界。プレイヤーはこの空間を歩き回り、断片的な会話に耳を傾けながら進んでいく。
物語の中心にいるのは、かたくなに水を飲もうとしない少女。彼女を小さな行動でそっと手助けしていくと、世界は少しずつ姿を変えていく。ただし、長々とした説明でストーリーが語られるわけじゃない。変化は世界の“状態”そのものにあらわれ、意味は説明ではなく、こちらの観察と選択の積み重ねからにじみ出てくる——そういう作りになっているらしい。

「歩く・聴く・拾う」で組み立てる


ゲームプレイの核は、歩くこと、聴くこと、そして拾ったものを使うこと。集めたアイテムは、通路を開いたり、閉じたり、あるいは進む先を変えたりと、環境そのものに働きかける道具になる。その一つひとつの操作が、世界の展開の仕方を左右していく。
面白いのは、いわゆる“謎解き”がほとんど据えられていない点。パズルを解いて先へ進むタイプではなく、目の前をよく見て、触れて、選んだ結果として残るものを受け止める——そこに手ごたえがある。派手なギミックで押してくる作品とは、だいぶ温度感が違うにゃ。ゲーム側も、ちゃんと結末まで用意された“ひと続きの体験”だと説明している。
ピクセルの粒立ちに、現代の光


見た目は、いわゆるPSX(初代プレイステーション)風のレトロな質感が土台。ざらついたピクセルテクスチャを貼った3Dモデルに、Unreal Engine 5の照明を乗せることで、懐かしさと不穏さが同居した独特の空気を作り出している。
カクついた質感そのものが、この“見慣れているのに噛み合わない”世界観と噛み合っていて、雰囲気づくりの主役になっているのがよく分かる。ホラーと断言するほど過激ではないけれど、じわりと落ち着かない——そんな感触の一本だ。
動作環境と、言語まわりのメモ

現状Steamに載っている情報を、項目ごとに整理しておくにゃ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発・販売 | DreamIntoleance |
| ジャンル | アドベンチャー/探索 |
| 対応OS | Windows 10 以上(64bit) |
| CPU(最低) | Intel Core i3-6100 |
| メモリ(最低) | 4GB RAM |
| グラフィック(最低) | NVIDIA GeForce GTX 1060 3GB |
| API/容量 | DirectX 12/2GB |
| 製品版の配信予定 | 2026年内(Q4) |
対応言語は、ストアページの表記だとインターフェイス・音声・字幕のいずれも英語/日本語/韓国語に対応と記載されている。つまり日本語まわりはUIや字幕だけでなく、表記上は音声も含めてカバーされる想定ということになる(製品版での対応。あくまで現時点のストア記載なので、正式版で変わる可能性は頭の隅に置いておきたい)。対応OSはWindowsのみで、MacやLinuxの記載は今のところ無い。
まずはデモで“歩く”ところから

大きな仕掛けや爽快感で引っ張る作品ではないぶん、合う・合わないがはっきり出そうなタイプだにゃ。だからこそ、製品版を待つ前にデモで自分の歩幅を確かめられるのはありがたい。水を拒む少女と、理屈では割り切れない世界。その空気にピンと来たなら、Steamのストアページからデモをのぞいてみてほしい。
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