『Little Crossroads』プレイテストが9月20日まで延長、RuneScape風スキル上げに「ウィルダネス」は無い
RuneScapeの名前を出して新作を紹介したところ、真っ先に飛んできた質問が「ウィルダネスはあるのか」だった。
Red Merle Gamesが開発中の『Little Crossroads』は、Old School RuneScape式のひたすらスキルを伸ばしていく遊びに、『どうぶつの森』のようなのんびりした生活感を混ぜたマルチプレイRPG。Steamでプレイテストが動き出したのに合わせて、開発元自身がRedditのr/Gamesにスレッドを立てた。そこに付いた最初のコメントが、これ。
初心者をウィルダネスに連れ込んだりできる?(ところでゲーム、すごく良さそうだね)
RuneScapeから借りなかったのは「奪い合い」のほう
返ってきた答えは、笑い混じりだった。
ははは。RuneScapeのその部分だけは、うちには無いみたいだね。ウィルダネス抜きでも気に入ってもらえたなら嬉しい
ウィルダネス(Wilderness、通称Wildy)は、Old School RuneScapeのマップ北側に広がるプレイヤー同士が攻撃できるエリアのこと。ここで倒されると持ち物を落としてしまうため、高価な装備を持ち込むかどうかが毎回そのまま賭けになる。そして「良い狩り場があるよ」と初心者を誘い込んで身ぐるみを剥ぐという遊び方が、20年以上語り継がれてきた。冒頭の質問はその一言ネタで、返答のほうは要するに「うちのゲームに他人を破産させる場所は用意していない」という宣言。たった一往復で、この作品がRuneScapeの何を借りて何を置いてきたのかが分かってしまう。
借りたのはスキル上げの構造だけ。釣り・虫取り・採掘・木こり・採集を好きな順に伸ばしていく箱庭で、プレイヤーはひとりに1つ自分の「Little Crossroads」を持つ。その中心に立つ魔法の道しるべから、ほかのプレイヤーの世界へリアルタイムに行き来できる仕組みだね。土のゴーレム「Grolem」は連れ歩ける移動式の畑になり、翼やボート、強化された道具といった解放要素も並ぶ。道しるべを誰が作ったのかという謎解きも仕込まれているものの、追いかけるかどうかは本人の自由、という距離感になっている。
配信は2027年予定で、価格はまだ出ていない。動作環境はWindows 10から、必要容量は2GB。ストアページの対応言語には英語と日本語が挙がっているが、どちらもインターフェースと字幕のみで、音声の対応表記は無い。


スレッドが立った流れのすぐ後、9月14日に開発元がテストの経過報告を出している。数字はこう。参加者は約200人、プレイ時間の中央値は40分。そのうえで「このプレイテストがあまりに有益だったので」という理由から、当初の期間を延ばして9月20日まで続けることを決めたという。ストアページの「Request Access」を押せばその場で承認され、すぐ入れる状態になっている。
報告には、テスターから評価された点がそのまま並んでいた。
- クロスロードの風景とキャラクターアート
- エネルギー(スタミナ)制が無いこと
- 釣りにミニゲームを挟まない、素直なスキル上げ
- 「The Cocoon」のような、スキル作業中に起きるイベント
- グライダーや翼といった「チャーム」を手に入れる過程
- クエストと進行の作り
上から2つ目が好評の側に入っているのは、なかなか珍しい。一日に動ける量が尽きる設計は生活シムの定番だけど、ここでは「疲れない」ことそのものが売りとして働いている。釣りにミニゲームが無い点も同じ方向の話で、手元の操作を楽しませるより、数字が伸びていく手応えのほうを取りに来ているわけだ。RuneScape由来と言われて連想する部分が、ちゃんと機能している。



固定カメラと移動速度に不満、開発側が仕様変更を表明

同じ報告の後半には、不満として挙がった項目と、それぞれに対する開発側の返事が並んでいる。ここがいちばん生々しい。
いちばん重く扱われているのが、回せない固定カメラ。開発元は回転カメラを試作中だと書いたうえで、「調整しなければならない箇所がかなり多い。それでも固定カメラはプレイヤーにとって深刻な摩擦源になっているようなので、腹をくくって進めるかもしれない」と、まだ迷っている状態をそのまま出している。テスト1週間で設計の根っこを揺らされた形にゃ。
移動速度の遅さについては、スプリントを最初から使える能力にするか、「Charm of Sprinting」を受け取る時期をもっと早めるか、その二択を検討中。グライダーが使えなくなるバグは修正済みで、扱いづらいと指摘された釣りの照準にはテスト期間中に照準用のUIを追加した——ただし「これで改善はしたものの、まだ調整を続ける」とも添えてある。
残りは量の話。コスチュームの選択肢、家具や装飾の種類、NPCが住む家、そして単純に「もっとコンテンツを」。2027年配信という時期を考えれば、このあたりは順当な宿題だろう。報告は「これまでの意見はとても公平なものでした」という一文で締められている。
固定カメラを回せるようにするかどうか。その判断の材料を集める時間が、9月20日で切れる。
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