住民の私物から人生が見えてくる村づくり—内装シム『Littlehaven』Steamページ公開
静かな谷にぽつんと土地がある。そこに人を呼んで、家を建てて、家具を置く。それだけの話なのに、置いた家具の数だけ住民の過去が見えてくる——そんな村づくりゲームのストアページが、Steamに並んだにゃ。
タイトルは『Littlehaven』。開発・販売はオーストラリアのインディースタジオ Arcade Oven で、Steamストアページは7月14日付で公開済み。ジャンル表記はカジュアル/インディー/シミュレーション、現時点で配信日は「近日公開」のみでの表示となっている。

グリッドが、ない
この手のゲームでいちばん最初にぶつかる壁は「マス目」だと思うのにゃ。あと5センチ左に寄せたいのに、カチッと元の位置に戻される、あの感じ。
『Littlehaven』はそこを最初の売り文句に置いている。ストアページの機能一覧の筆頭は「Total Creative Freedom: Move, rotate, and scale furniture freely」——家具は自由に動かし、回し、そして拡大縮小できると明記されている。スケールまで触れるインテリアゲームはそう多くないので、棚を天井までの作り付けに見せたり、逆に小物として飾ったり、といった使い方が想像できる。


テーブルの脚も、ソファの生地も
自由度のもうひとつの軸が、家具そのものの中身をいじれること。公式は「Deep Customization: A massive library of furniture with swappable parts and custom color palettes」と説明していて、パーツの差し替えと自前のカラーパレットが用意されるという。
つまり「気に入った形のソファがあるけど色が部屋に合わない」で諦める必要がない、という設計にゃ。カタログから選ぶゲームというより、カタログを作り替えるゲームに近い。


会話ではなく、荷物が喋る
個人的にいちばん気になったのはここ。住民の人となりを知る手段が、会話ウィンドウではないところにゃ。
Stories Hidden in Plain Sight: Get to know your villagers organically through their belongings
引っ越しの箱に何が入っていたか。どんな写真を持ってきたか。そういう持ち物の側から、その人がどこから来て何を置いてきたのかが滲んでくる、という作り。内装を担当する側からすると、家具を置く作業そのものが人物の読解になるわけで、「デザイナー」という設定と物語の伝え方がきれいに噛み合っている。


谷が埋まっていく
村は勝手に大きくなるのではなく、住民との関係が深まるほど新しい家具・区画・共有スペースが開くという進行になっている(公式表記は「Village Progression」「A World That Reacts」)。自分の家も一緒に育っていくらしい。
そして、この作品の性格を決定づけているのが最後の一行にゃ。
Zero Stress: No fail states, no intense resource management, and no wrong answers
——失敗も、厳しい資源管理も、正解も無い
破産も締切もない。コージー系を名乗る作品は多いけれど、ここまではっきり「間違いは存在しない」と書き切るのは覚悟が要る書き方だと思う。裏を返せば、遊ぶ側が自分で目標を立てないと手持ち無沙汰になりうるタイプでもあるので、そこは好みが分かれそうにゃ。


ホテルを建てていた人たちが作っている
Arcade Oven は、ホテル経営シム『Hotel Magnate』を手がけたスタジオ。長い早期アクセスを経て2025年9月23日に正式リリースされており、現在のSteamレビューは賛否の分かれる評価になっている。
部屋を作り、家具を並べ、そこに人を通す——という骨格は『Hotel Magnate』と地続きにゃ。今回はそこから経営と数字を丸ごと抜いて、代わりに住民の物語を入れた格好といえる。得意分野は残したまま、ストレス源だけ外しにきた印象がある。


日本語は、今のところ無い
現時点のストアページで対応言語に挙がっているのは英語・ドイツ語・スウェーデン語の3つ。日本語は含まれていない。プレイ形態はシングルプレイヤーで、ファミリーシェアリングに対応する。
必要スペックは軽め。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64bit | Windows 10 / 11 64bit |
| CPU | Core i3-9100 / Ryzen 3 3200G | Core i5-9400 / Ryzen 5 2600 |
| メモリ | 8GB | 8GB |
| GPU | GTX 1050 / RX 560 / UHD 630(VRAM 2GB) | GTX 1050 Ti / RX 570(VRAM 4GB) |
| ストレージ | 3GB | 3GB |
GTX 1050 と 3GB の空き容量で動く想定なので、据え置きのゲーミングPCでなくても届く範囲にゃ。
配信日も価格もまだ出ていないので、今できるのはウィッシュリストに入れて待つことだけ。ただ、「間違いのない村」を淡々と整えていく時間に価値を感じる人——マス目に負けて模様替えを諦めた経験がある人には、覚えておく価値のあるタイトルだと思うにゃ。あとは、あの引っ越し箱の中身がどれだけ語ってくれるか次第。
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