エッシャーの階段を這い回る立体迷宮――『Mazestalker』体験版がいま無料で触れる
上ったはずの階段が、いつのまにか下の階につながっている。まっすぐ歩いていたのに、気づけば横っ腹の壁を足場にしている――そんなM.C.エッシャーのだまし絵をそのまま歩き回れるアクションRPGが『Mazestalker: The Veil of Silenos』にゃ。等角投影(アイソメトリック)で組まれた立体迷宮を、宝物ハンターの女性が這うように探検していく一本で、いまその出だしを切り取った体験版が無料で触れるようになっている。

宝物ハンター・イヴと、瓶に詰まった元・神さま
主人公はイヴ・アラード。世界のどこを掘っても「もう誰かが来たあと」という時代に、まだ誰も辿り着いていない謎を探して旅を続ける宝探しの人。彼女がひょんなことから足を踏み入れるのが、長く外界から切り離されてきた王国エブゾンド(Ebuzond)にゃ。
忘れられた遺跡の謎を解こうとするうちに、話は神々の思惑を巻き込んだ大きな冒険へと転がっていく。道連れになるのが、口の減らない瓶詰めの神さま「ウォットン」。引退した神が瓶の中に収まっている、という妙な相棒で、イヴが道中でうっかり拾ってしまう――という設定が語られている(公式サイト)。

よじ登り、殴り、解く――迷宮そのものがパズル
遊びの軸は、探索・戦闘・パズル・アクションの合わせ技。等角視点の立体迷宮は、単に道を進むだけじゃなく、目の錯覚を利用して「どこが繋がっているか」を見抜く目が試される作りになっている。開発者いわく、腕前だけでなく“ものの見え方(perception)”に挑んでくるダンジョンにゃ。
構造としては、色鮮やかな手描きのオーバーワールドを歩き、そこから各ダンジョンへ潜っていくスタイル。地上はクラシックな2D『ゼルダ』を思わせる作りで、迷宮側はメトロイドヴァニアのように行き止まりと近道が絡み合う。集められる宝物は100種類以上、そして油断すると足をすくう罠も仕込まれている。

動きの空気感は、公式トレーラーで一気に掴めるにゃ。だまし絵の迷路をキャラが歩き回る様子は、静止画で見るより映像のほうがずっと“効く”。
手本は、日本の16ビット・アクションRPG
作者がはっきり掲げているのが「16ビット時代のアクションRPGへのオマージュ」という旗印。ガチガチに厳しいのではなく、肩の力を抜いて遊べる“chill”な戦闘テンポを目指しつつ、迷宮の手応えはしっかり残す、というバランスを狙っている。
サウンドもメガドライブ(海外名ジェネシス)世代の質感を意識した音作りで、手描きで丁寧に組まれた景色と合わせて、あの頃の空気をそのまま持ってこようとしているのが伝わってくる。開発しているのはオーストリアの個人開発者フロリアン=シルヴェスター・クラナー氏。ちなみにストアには「AIはマーケティング素材にのみ使い、ゲーム内の中身には使っていない」と明記されていて、そこを隠さず書いている姿勢も好感が持てるにゃ。


いま遊べる体験版――ただしパッドを用意して
体験版は本編の“いちばん最初”を切り出したもので、開発者本人が「ここではまだ大きな難所は用意していない」と念押しするくらい、導入は穏やかでなめらか。まずは操作感と世界の手触りを確かめてほしい、という位置づけにゃ。
配布はitch.ioで“名前を付けた金額”方式(0円でも落とせる)、Steam側にも体験版のダウンロードが用意されている。ひとつ注意したいのは、現時点の体験版はゲームパッドが必須という点。キーボードだけだと動かせないという声に対して、作者が「今のところパッドが要る」と答えているので、コントローラーを手元に置いてから起動するのがおすすめにゃ。


対応は英語のみ、日本語は今のところ無し
製品版の発売日はまだ「Coming soon」で、価格も現時点では公表されていない。触れる前に確かめておきたい対応状況を、項目ごとに整理しておくにゃ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応プラットフォーム | Windows(10 64bit) |
| 言語(インターフェース) | 英語 |
| 言語(音声) | 英語 |
| 言語(字幕) | 英語 |
| 日本語対応 | なし(UI・音声・字幕いずれも英語のみ) |
| 発売日 | 未定(Coming soon) |
| 価格 | 未定/体験版は無料 |
| 操作 | ゲームパッド推奨(体験版は現状必須) |
日本語はUI・音声・字幕のどれも用意されておらず、英語だけの対応になる。とはいえ導入部は言葉より“迷宮を見抜く目”で進む場面が多いので、雰囲気を味わうだけなら言語の壁は低めにゃ。気になった人は、まず体験版で立体迷宮の感覚を確かめてから、Steamのストアページでウィッシュリストに入れておくといい。
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