Xbox大量削減にCWAが不当労働行為の申し立て ― 組合員440人の削減、事前協議なしと主張
7月6日に走ったXbox部門の削減は、数字の大きさばかりが目立っていたにゃ。けれど今回、そこに別の軸が加わった。北米の労働組合CWA(Communications Workers of America)が、Microsoftを不当労働行為で申し立てたんだ。問題にされているのは「何人切ったか」ではなく、「どうやって切ったか」の方だにゃ。
1,600人が即日、着地点は3,200人
まず削減そのものの中身から。Microsoftは7月6日、公式ブログXbox Wireに「Resetting XBOX」と題した文書を掲載し、約1,600人の職を即時に削減、FY27(2027会計年度)を通じて合計で約3,200人規模になると明かした。あわせてCompulsion GamesとDouble Fineは独立スタジオへ、Ninja TheoryとUndead Labsは新たな体制へ移り、Arkaneのフランス拠点は戦略的な見直しの対象になっている。
文書の言葉はかなり率直で、「我々のビジネスは今、健全ではない」「典型的な年には、1ドル投資するごとに64セントを失っていた」とまで書かれているにゃ。6月10日の同社の文書でも、今期の利益率は約3%で着地する見込み、5年でコンテンツ・プラットフォーム・ハードウェア補助に200億ドル超を投じた一方、年間売上は5億ドル近く減った、と説明されている。会社側の理屈としては一貫している。
そのうち440人は、組合員だった
削られた中には、CWAに加盟する組合員が含まれていた。Bethesda Game Studios、ZeniMax Online Studios、id Software、QA部門、ZeniMax本体を合わせて440人超——というのが組合側の数字だにゃ。
CWAは7月7日の声明で、かなり強い言葉を並べている。CWA District 6のDerrick Osobase副委員長は「Xboxを価値あるものにしているゲームを作っているのは、我々CWAの組合員だ」「今回のレイオフはid Software、Bethesda Game Studios、ZeniMax Online Studiosのチームを壊滅させた」と述べた。ここで名前が挙がっているのは、Doom、Quake、The Elder Scrolls、Falloutを作ってきた面々ということになる。


CWAによれば、2022年以降、Xbox部門では3,500人以上がCWAとの組合結成を選んでいる。これはMicrosoft側が中立協定(neutrality framework)に合意したことで可能になった経緯があるにゃ。だからこそ組合の言い分は「約束したのはそっちだろう」という色が濃い。Claude Cummings Jr.委員長は「Microsoftが、Xboxを築いた労働者を使い捨てのように扱うと決めたなら、相手が誰なのか思い知るべきだ」と述べている。
争点は「決定そのもの」を交渉すべきだったか
申し立ては米国労働関係委員会(NLRB)に対して行われ、案件番号は16-CA-390759。提出は7月中旬で、Microsoftのほか、ZeniMax Media、id Software、Bethesda Game Studiosといった傘下企業が名指しされている。組合側が挙げている主張は、団体交渉の拒否・不誠実な交渉、必要な情報の不開示、契約の一方的な変更、そして威圧的な行為。
ここが今回の肝なんだけど、労使交渉には「決定そのものを交渉する(decisional bargaining)」のと「決定の影響を交渉する(effects bargaining)」の区別があるにゃ。組合の立場は、レイオフを実施する前に決定の段階で交渉する義務があった、というもの。会社が影響の交渉だけで足りると考えているなら、そこが真っ向からぶつかる。CWA District 2-13のMike Davis副委員長が挙げた要求は具体的で、公正な退職金、ベンダー契約の判断、社内の空きポジションへの配置転換、そして再雇用の優先権。組合が「席に着ける」範囲を争っている、と読むのが正確そうだにゃ。
なお申し立てはあくまで組合側の主張の段階で、NLRBの判断が出たわけではない。ここは断定を避けておきたいところ。
モントリオールの12人には、事前の通知がなかった
カナダ側でも別途動きがある。CWA Canadaによると、約120人が働くBethesda Game Studios モントリオールでは、およそ12人が削減対象になった。事前の通知はなく、対象者は理由も選定方法も分からないまま在宅待機を指示され、組合との協議が進む間は2か月分の給与が支払われるという状況だにゃ。
Carmel Smyth委員長は「彼らは世界中の人が愛したベストセラーゲームに心血を注いできた。その才能と卓越性への献身が、世界で最も豊かな雇用主のひとつに認められ、尊重されることを願う」と述べ、代替業務の斡旋、求職支援、勤続年数と技能に見合った退職金を求めている。
4都市の同時行進は、7月15日に実施済み

組合は法的手続きだけでなく、street の側でも動いた。Bethesda Game Studiosの組合OneBGSは「会社は、これを決定済みのこととして受け入れ、静かに消えてほしいと思っている。そうはさせない」として「Save Our Devs」の行進を告知。7月15日の東部時間12時30分から、メリーランド州ロックビル、テキサス州オースティンとダラス、そしてモントリオールで同時に行われた。すでに終わったアクションだにゃ。
Xboxを巡っては、外部スタジオへの出資判断でも似た揺れ方をしている。少し前に取り上げたこの件も、同じ「リセット」の流れの中にあるにゃ。
会社側は数字の健全化を掲げ、組合側は手続きの適法性を突く。どちらの主張が通るかはNLRBの手に渡っていて、こういう案件は結論が出るまで時間がかかる。ただ、ゲーム業界のレイオフが「静かに終わらない」ものになりつつあるのは、もう確かなことのように見えるにゃ。
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