仲間そっくりのAIが紛れ込むホラー『MIMESIS』世界200万本突破 CEDEC優秀賞にも選出
「隣にいるこいつ、本当に人間か…?」――そんな疑心暗鬼を、AIが本気で仕掛けてくる。プレイヤーの声や仕草をリアルタイムでコピーして仲間に化ける4人協力ホラー『MIMESIS(ミメシス)』が、世界累計販売本数200万本を突破したにゃ。開発元のReLU GamesとKRAFTONが2026年7月13日に発表した。

50日で100万本、そこからさらに倍

数字の伸び方がなかなか尋常じゃない。2025年10月27日にSteamで早期アクセスが始まってから、約50日で100万本に到達。そこから半年ほどで、いま200万本まで来た。基本1人〜最大4人で遊べる作品で、価格は1,200円(税込)とワンコイン+αの手頃さ。日本語もインターフェース・音声・字幕までフル対応している。
Steamのユーザーレビューは全体で「非常に好評」(8,000件超)、日本語レビューだけで見ても85%が好評という評価を保っている。〔出典:Steam ストアページ〕
雨が降ると、仲間が“偽物”になる
舞台は、呪われた雨が降りそそぐ世界。雨が降ると「Mimesis」と呼ばれる怪物が現れ、プレイヤーの誰かに完璧に成りすまして紛れ込んでくる。この敵がやっかいで、動きや声だけでなく「記憶」までも真似てくるというから性質が悪い。
やることはシンプルで、スクラップ(廃材)を集めてトラム(路面電車)を修理し、みんなで生き延びること。ただ、その道中でずっと「今しゃべってるこいつ、本物か?」を疑い続けることになる。ボイスチャットで相談すればするほど、AIに声のサンプルを与えてしまう――このジレンマが本作の核だにゃ。


公式が「3人では少なすぎ、5人では多すぎる」と言い切っているとおり、4人という人数設計そのものが疑心暗鬼のバランスに効いている。1人減れば裏切り者を探す目が足りず、多すぎれば混乱する。この“ちょうどいい息苦しさ”が計算されているのが面白いところ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | MIMESIS(ミメシス) |
| 開発/販売 | ReLU Games(KRAFTON) |
| 対応機種 | PC(Steam・早期アクセス) |
| プレイ人数 | 1〜4人(協力) |
| 価格 | 1,200円(税込) |
| 早期アクセス開始 | 2025年10月27日 |


ゲームデザイン部門の優秀賞に選出
セールス面と並んで大きいのが、国内開発者向けカンファレンス「CEDEC」の表彰、CEDEC AWARDS 2026での評価だ。本作はゲームデザイン部門の優秀賞に選ばれている。評価されたのは、AIをゲームデザインそのものに組み込んだ点と、ボイスチャット前提の協力ゲームとAIの模倣機構を融合させたところ。〔出典:CEDEC AWARDS 2026 公式〕
同部門の優秀賞には『Blue Prince』『Clair Obscur: Expedition 33』『ŌŌŌ』『ドンキーコング バナンザ』といった強豪も並ぶ。この中から選ばれる最優秀賞(グランプリ)は、7月23日のCEDEC2026表彰式で発表される予定で、『MIMESIS』はその候補の一つ、という立ち位置にゃ。結果がどう転ぶか、ここは注目しておきたい。

「AIが面白さそのものを作る段階へ」
開発元のReLU Gamesは、KRAFTONが2023年に立ち上げたスタジオ。代表のキム・ミンジョン氏は、200万本突破に寄せて「AIが開発を支援するツールにとどまる段階を越え、ゲームの面白さそのものを生み出す段階に入った」とコメントしている。実際、擬態AIは6月の大型アップデートで判断がさらに賢くなり、ゲーム進行や難易度の構造にも手が入った。〔出典:KRAFTON JAPAN プレスリリース〕
KRAFTON側も本作を長期的に育てる「大型フランチャイズIP」として位置づけており、早期アクセスの先を見据えている様子。

「AIホラー」と聞くと身構える人もいるけれど、本作のAIは怖がらせるためではなく“人間を疑わせるため”に働いているのが新しい。気心の知れた友達と遊ぶほど、その友達の声で偽物が話しかけてくる瞬間がゾッとする――そういう体験を探している人には、まず刺さる一本だと思うにゃ。早期アクセスの今から触っておけば、グランプリの行方も自分ごととして楽しめるはずだよ。
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