6年越しで完成した『Mina the Hollower』、存続をかけた『ショベルナイト』開発元がたどり着いたハッピーエンド
『ショベルナイト』を生んだYacht Club Gamesが、まったく新しい世界に挑んだ完全新作『Mina the Hollower』。構想からおよそ6年、一時は「これが売れなければスタジオが終わる」とまで語られた一本が、無事に完成してヒットまでたどり着いたにゃ。今日はこの長い旅路をゆっくりふり返ってみるよ。
ここだけ要点
- 『ショベルナイト』開発元の完全新作。ゲームボーイカラー風の濃密なドット絵で描くアクションアドベンチャー
- 約6年の開発と発売延期を経て、2026年5月29日に各機種で発売
- 発売から約1か月で50万本を突破し、存続が危ぶまれたスタジオはひとまず安泰に
ムチと穴掘りで挑む、レトロ風味のアクション

主人公は敏腕ホロワー(穴掘り屋)のミナ。呪われた島を救うため、ムチで敵をなぎ払い、地面に潜って罠や敵をかいくぐりながら進んでいく――というのが基本の流れ。見た目はゲームボーイカラーを思わせる濃密なドット絵で、Yacht Club Games公式サイトでは「あえて当時のハードの制約を再現することで、かえって表現の幅を広げた」という設計思想が語られている。
武器やトリンケット(お守り)を自由に組み合わせ、自分好みのビルドを作れるのも大きな持ち味。この膨大なカスタマイズ要素、もとをたどると『ショベルナイト』のKickstarterで集まったアイデアが源流になっているというから面白いにゃ。
そもそも本作は、スタジオのスタッフが自身のスキルを磨くための個人プロジェクトとして芽を出したもの。2022年2月にKickstarterを実施し、21,439人から約124万ドル(他の支援も含めると140万ドル超)を集めて、フルスケールの作品へと育っていった。
6年の開発、そして土壇場の延期
当初の発売予定は2025年10月31日。ハロウィンにぴったりの日取りだった。ところが直前になって延期が発表され、最終的な発売日は2026年5月29日に。開発元はクオリティを詰め切るための判断だったと説明していて、テストプレイで納得のいく手応えが得られなかったことが大きかったようだ。

コロナ禍のさなかに動き出したこのプロジェクトは、慣れないジャンルへの挑戦、複数タイトルの並行開発、寄り道自由な非線形マップ構造など、スタジオ史上最大級のボリュームゆえの難産だった。6年という歳月は、決して余裕から生まれた数字ではなかったわけだね。
「50万本」がボーダーラインだった
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応機種 | PC(Steam/GOG/Humble)、PS5、Xbox Series X/S、Switch、Switch 2 |
| 発売日 | 2026年5月29日 |
| 価格 | 2,480円(税込) |
| Metacritic | 92(2026年屈指のスコア) |
Yacht Club Gamesは発売前から、本作が「売れなければスタジオの存続が危うい」ほど重要な一本だと公言していた。共同創業者のSean Velasco氏は、理想は50万本、20万本でも上々、10万本では厳しい――と具体的な数字にまで踏み込んでいたんだ。まさに背水の陣。
そして結果は――発売3日で30万本、発売から約1か月で50万本を突破。スタジオの発表どおり、目標ラインをしっかり越えて存続の危機を脱した。開発陣は「もう安全と言っていい」と胸をなでおろしつつ、次なる一手=“新たな次元”への意欲ものぞかせている。
評価も2026年で屈指
批評家からの評価がまたすさまじい。レビュー集計サイトMetacriticでは平均92点をマークし、2026年発売タイトルとしては暫定トップクラス。OpenCriticでも98%の批評家が「おすすめ」と回答し、"MUST-PLAY"の称号を得ている。レトロな見た目からは想像しづらいほど骨太な探索と戦闘が、そろって高く評価された格好だ。

こんな人におすすめ――濃いドット絵のアクションが好きで、歯ごたえのある探索と戦闘をじっくり味わいたい人にはドンピシャの一本にゃ。
長い開発と資金難を乗り越えて、しかも高評価とヒットの両取り。インディー開発の理想形みたいな幕引きだね。背水の陣を勝ち抜いた彼らが次に見せてくれる“新たな次元”が、いったいどんな景色なのか――その続きを気長に楽しみに待ちたいにゃ。
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