『No Man's Sky』10周年アプデ「COSMOS」配信 ― ステーションを所有し、恒星まで飛べる
10年かけて分厚くなっていったのは惑星の地表のほうで、その上に広がる宇宙空間は、ずっと惑星から惑星への通り道でしかなかった。『No Man's Sky』の10周年アップデート「COSMOS」(バージョン7.0)が手を入れたのは、まさにその何もない場所。9月9日に配信が始まっている。
配布先はPC、PS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|S、Switch、Switch 2、Mac、PSVR、PC VRと、対応する環境のすべて。既に持っている人は無料で、Xbox Game Passからでも同じ内容が入る(公式アップデートページ)。
8月の10周年トレーラーの最後に名前だけ置かれていたものが、そのまま今回の中身になった格好だね。
目玉は宇宙ステーションの所有。公式のブログはこれを「発売以来もっとも要望の多かった機能だと思う」と書いている。誰でもすぐ手に入るわけではなく、まずその星系の当局に認められる必要がある。
所長になると中央ロビーの内装を組み替えられるようになり、部屋を増設したり、格納庫に区画を足したりできる。外側にも巨大な装飾モジュールを取り付けられて、訪問者を歓迎する見た目にするのも、逆に近寄りがたい見た目にするのも自由。

そしてステーションを持つと「銀河同盟」を旗揚げできる。名前と旗を決めてメンバーを集める側にも回れるし、既存の同盟に加わることもできて、掛け持ちは3つまで。所属している同盟の星系にはテレポーターで飛べる。活動量と規模の大きい同盟はステーション中枢のリーダーボードに並ぶ仕組みで、要するに他人のステーションへ遊びに行く理由がひとつ増えたということ。
深宇宙にベースコンピューターを置いて街をつくる
もうひとつ大きいのが、宇宙空間そのものへの建築。深宇宙用のベースコンピューターを設置すれば、何もない空間に区画を確保して自分の居住区を組み上げられる。小惑星を足場に使うやり方も用意されていて、岩の上に塔を伸ばしていけば軌道上に街ができあがるにゃ。


星系のマップがクイックメニューから開けるようになり、惑星やステーション、深宇宙の見どころ、正体不明のシグナルの位置が一枚の図になった。行き先も増えている。岩と氷それぞれの小惑星帯、鉱物の加工や取引ができる深宇宙の前哨基地、汚染されて生き物が住み着いた施設、そして各星系の中心にある恒星。10年ぶんの「あの光の玉には行けないのか」に、ようやく答えが出た形になる。ただし公式の説明は「明るく、壮観で、そして最終的には致命的」。近づけば無事では済まない。
宙に浮かぶ巨大な難破船「デレリクト・ハルク」も新しい。錆びた区画と狭い通路の迷路になっていて、船外へ出て進むしかない。構造が不安定なので、切り開き方を間違えると爆発が連鎖して崩れていく。
その船外活動も全面的に手が入り、コルベット以外のすべての機体からクイックメニューで射出できるようになった。ロールを含めた6自由度で漂えるかわりに、熱源のそばにいないと寒冷対策の装備が削られていく。爆発が起きれば衝撃で吹き飛ばされる。宇宙服のまま宇宙に浮かぶことが、初めてちゃんと危険な行為として扱われている。

描画面の改良も同時に入っていて、地形のテッセレーション品質の向上、小惑星の生成方法の刷新、宇宙から見た惑星の雲の改善などが挙がっている。PC側ではIntel XeSS 3とNVIDIA DLSS 4.5のフレーム生成に対応。据置機ではロード時間が6〜9%短縮されたとのこと。
記念の遠征「Our Journey Continues」も同時に走り出している。期間はおよそ6週間で、途中のマイルストーンひとつひとつが2016年の発売以降に配信された40本以上のアップデートに対応する作りだね。各節目にはSean Murray氏本人が読み上げる開発コメンタリーが添えられる。
報酬もそのまま10年ぶんの記念品で、金色のRasamama S36、発売前の映像に映っていた旧型のセンチネル・インターセプター、初期のコンセプトアートから起こしたStarbound v0.27マルチツール、テクスチャとモーションを作り直したディプロドクスの相棒、宇宙飛行士のボブルヘッドなどが並ぶ。額装された記念アートや称号、デカールも用意されている。

Steam版は現在60%オフの2,600円で、10年前に評判を落とした場所から、無料アップデートだけでここまで来たことになる。
全部入りで32GB、『Jedi Survivor』は130GB

r/pcgaming に公式のアップデートページが貼られると、新機能の話よりも先に、まったく別のところへ火が付いた。インストール容量の話。
全部入りでまだ32GB程度なのか。こっちは『Jedi Survivor』に130GB持っていかれてるんだが。
『Stalker 2』は200GBある。
自分のインターネット回線だと、それだけで何日かかかるよ。
数千京個の惑星を抱えたゲームが、手作りの1本より小さいディスクで収まる。この差はプロシージャル生成の性質そのもので、地形も生き物も建物も、完成品を保存しておくのではなく、その場で計算式から組み立てている。逆に、大作の容量を押し上げているものについてはこんな指摘が出ていた。
テクスチャと、圧縮していない音声だよ。しかも音声の言語が何種類も入っている。
昔の『Call of Duty』のインストール容量、とんでもないことになってたのを覚えてる。
半分はストリーミングで配信してるのにな。
ここから、比べること自体がおかしいという声が出てくる。
手作りの世界と、何もかも自動生成しているゲームを並べて何になるんだ。
「見た目が足りない、テクスチャが2012年製だ」と文句を言うくせに、手で作り込まれた密度が届いた途端に今度は「容量がでかすぎる」だ。
この皮肉には、すかさず返しが付いた。
全員が同じ頭で考えてるわけじゃない、というだけの話では。
やり取りの終盤は『Stalker 2』の開発体制へ流れていって、「戦時下で作られたのだから最適化どころではなかったはず」という擁護と、「容量が大きいのは戦争のせいではなく、手作りのアセットと音声が多いからだ」という反論がぶつかった。スタジオの拠点がどこにあるかを巡って古いインタビュー記事まで引っ張り出される流れになったけれど、そちらはここで裏の取れる話ではないので、そういう応酬があったという以上には書かないでおく。
宇宙をまるごと作り替えた更新の初日に、いちばん長く語られていたのが「ダウンロードが軽い」ことだった、というのがこのスレッドの結論にゃ。
関連記事
『No Man's Sky』10周年、次の無料アップデート「COSMOS」を予告 ― 10年で惑星の1%未満しか踏まれず
1844京個以上ある惑星のうち、10年かけて人類が降り立ったのは1%未満。10周年トレーラーの最後に置かれたのは、次の無料アップデートの名前だけだったにゃ。
『鳴潮』Ver.3.5「遺志を紡ぐは剣、夢に響くは歌」本日7月10日配信―新属性「電導」の漂泊者と機巧都市・玄方城が登場、Xbox版も解禁
KURO GAMESのオープンワールドRPG『鳴潮』大型アプデVer.3.5が本日配信。漂泊者4つめの共鳴属性「電導」、新エリア「夢州・玄方地界」、新星5「秧秧・玄翎」「穂穂」が実装され、Xbox版も同日デビューにゃ。
『紅の砂漠』アプデ1.13.00配信―ウンカとデミアンがアビスへ、ペットもベッドで添い寝に
600万本突破の『紅の砂漠』に大型アップデート1.13.00が到着。サブ操作キャラのウンカ・デミアンがアビスへ挑めるようになり、ペットが一緒に休むなど生活面も進化したにゃ。

コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。