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『ゆめにっき』の隣にある夢――狼少女と歩くリミナル探索『nophenia』がSteamで静かに大人気

投稿: 2026/07/13by 編集部4分で読めます
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夜中にふと思い出す、行ったこともないはずの場所。誰もいない駅のホーム、見覚えのある団地の階段、夕暮れに沈むひまわり畑。そういう「懐かしいのに不安になる」景色を、小さな狼少女になってひたすら歩き回るだけのゲームが、今Steamで静かに話題になっているにゃ。個人開発者 lane(emiwa)さんの探索ゲーム『nophenia』だ。

2026年6月26日に配信が始まったばかりの小さな作品ながら、ユーザーレビューは本稿執筆時点で「圧倒的に好評」。『ゆめにっき』や『LSD』を思い出したという声も多く、この手の“夢歩き”が好きな人の心をがっちり掴んでいる。

目的も戦闘もない、「夢を彷徨う」だけの作品

ストアページの惹句は「夢の小さな探検家」。やることはとてもシンプルで、ブルータリズム建築のような無機質さと、夢のような曖昧さが同居した空間を、ただ歩いて探索していくだけ。敵もパズルもクリア目標も前に出てこない、いわゆるウォーキングシミュレーターだ。

その代わり、空間そのものが持つ手触りが濃い。リミナルスペース(人はいるはずなのに誰もいない、境目のような場所)特有のざわつきと、2000年代前半っぽいノスタルジーが全体に漂っていて、歩いているだけで妙に落ち着かない気持ちになってくる。

公式トレーラーを見ると、その空気感が一番伝わりやすいと思う。

歩く・走る・跳ぶ、そして「座る」と「遠吠え」

操作は移動・ダッシュ・ジャンプに加えて、狼少女ならではのボタンがふたつ。しゃがんで座る「Sit(C)」と、遠吠えする「Howl(H)」だ。ゲームの進行にはほぼ関係ないのに、この2つが本作の空気をぐっと親密にしている。誰もいない世界で座り込んだり、ひとりで吠えてみたり――その「無意味な仕草」ができることが、この孤独な夢に体温を通わせているのが面白いところにゃ。

さらにポーズメニューからはフォトモードが使える。主人公の表情を含めて好きな構図で夢の景色を切り取れるので、SNSに“夢の写真”を投稿して楽しむ人も多い。実際、各ステージが「写真展」と呼びたくなるほど、絵になる場面の多い作品だ。

ホラーではない、でも「刺さる」人は深く刺さる

公式は「本作にいわゆるホラー要素は含まれない」と明言している。ジャンプスケアで驚かすタイプではないということだ。ただし、リミナルスペース・孤独・現実逃避といったテーマを扱うため、人によっては落ち着かない気分になるかもしれない、とも添えられている。怖がらせにくるのではなく、静かに胸をざわつかせにくる作品――そんな距離感だと思ってもらえればいい。

だからこそ、賑やかな刺激を求める人には向かないし、逆に『ゆめにっき』のような“ひとりで潜る夢”が好きな人には確実に刺さる。誰にでもおすすめとは言わないけれど、刺さる人にはとことん刺さる一本だにゃ。

価格・対応環境

項目内容
タイトルnophenia
開発lane(emiwa)
配信開始2026年6月26日
通常価格600円(サウンドトラック同梱バンドルも別途あり)
対応PC(Windows / macOS / Linux・SteamOS)
ジャンルウォーキングシミュレーター/探索

価格はワンコインの600円。オリジナルサウンドトラック付きのバンドルも用意されている。個人開発の小品ながら、これだけ多くのプレイヤーから「圧倒的に好評」を集めているのは、雰囲気ゲーとしての完成度がしっかりしている証拠だと思う。

寝る前に、当てもなく夢の中を散歩するような時間が欲しくなったら――。狼少女になって、ひとりぶんの孤独を歩いてみるにゃ。きっと、どこかで見た気がする景色に出会えるはずだ。

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