箱を抱えると走れない ― 廃病院の協力ホラー『臓器女』7月31日配信、17歳の個人開発で580円
割のいいバイトの募集を見つけて、指定された場所に行ってみたら廃病院だった。仕事の中身は、院内に散らばった「臓器の入った箱」を回収して、入口に停めた車まで運ぶこと——это、どう考えても引き返すべきやつにゃ。
RAYBIS GAMES の1〜4人協力ホラー『The Organ Woman | 臓器女』が、7月31日にSteamで配信される。舞台は日本の廃病院。プレイヤーは怪しい求人に応じた大学生たちで、目的はただの脱出ではなく「運び出し」だ。
箱を持った瞬間、走るという選択肢が消える
このゲームの肝は、Steamストアページが明かしている一行に集約されている。箱を持っている間は走れない。
つまり、臓器の箱を抱えた人は病院内で最も無防備な存在になる。院内には「何か」が潜んでいて、逃げ足を封じられた状態で鉢合わせれば、そこで終わりにゃ。だからこそ残りのメンバーの仕事が生まれる。アイテムで注意を引きつける役、周囲を見張って接近を知らせる役、運搬役の前を歩いて道を確保する役——チームの中で自然と分担が発生する作りになっている。

「運ぶ」という行為が、そのままリスクとして設計されている協力ホラーは相性がいい。荷物が重いほど声が飛び交うし、誰かが囮になった瞬間に空気が変わる。以前紹介した、ノルマ分の獲物を狩ってトラックまで運ぶ4人協力ホラーとも、この“持ち帰るまでがゲーム”という構造は近いところにあるにゃ。

ソロでも成立する、という設計
対応人数は1〜4人。マルチが本命に見えるけれど、公式はソロを「切り捨てられた要素」として扱っていない。ひとりで潜れば、注意を引いてくれる仲間も、背後を見てくれる目もない。廃病院に自分だけが放り込まれる、孤立したプレッシャーの遊び方になる。
逆に4人で入れば、恐怖は共有されるかわりに、連携と意思疎通が試される。同じマップが人数で別物に化けるタイプにゃ。
難易度はEasy/Normal/Hardの3段階。ホラーが得意でない人はEasy、標準的な緊張感ならNormal、歯応えを求めるならHardという住み分けが用意されている。


580円、最初の14日は522円
価格まわりは公式の告知で示されている数字がこうにゃ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通常価格 | 580円 |
| ローンチ割引 | 10%オフ |
| 割引後価格 | 522円 |
| 割引期間 | リリースから14日間 |
| 配信日 | 7月31日 |
| プラットフォーム | Steam(Windows) |
(価格・割引は公式プレスリリースによる)
なお、Steamストアページ上の発売日表記は「2026年7月30日」となっている。告知されている7月31日との差は、ストア側の日付表示とタイムゾーンの扱いによるものとみられる。ワンコインで4人分の悲鳴が買えるなら、そこそこ安い部類にゃ。

対応7言語、ただし音声つきの記載はなし
言語対応はここを間違えないように書いておく。Steamの対応言語は日本語・英語・インドネシア語・ロシア語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語の7つ。ただし「音声つきの言語」としての記載はなく、対応はインターフェースと字幕の範囲にゃ。フルボイスを期待して買うものではない。
動作環境も、廃病院ホラーとしてはかなり軽い。
| 項目 | 最低要件 |
|---|---|
| OS | Windows 11 x64 |
| プロセッサー | Intel Core i3 |
| メモリー | 4 GB RAM |
| グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 650 |
| ストレージ | 6 GB |
GTX 650が最低ラインに置かれているあたり、手持ちのPCで弾かれる心配は少なそうにゃ。Steam実績とファミリーシェアリングにも対応する。

「17歳が一人で開発しました」
ストアページに、ぽつんとこう書かれている。17歳がひとりで作った——それがこの作品の出自にゃ。
開発元の RAYBIS GAMES は公式サイトを見るかぎり、『The Old Woman | 無言老婆』『The Rotting Man』『The Vanishing Train』『SEAPORT MAN』といった、日本の日常空間を舞台にした短編ホラーを次々と送り出してきた作り手だ。銭湯、電車、港——身近な場所を怖い場所に変えるのが得意な人が、今度は廃病院に手を伸ばした、という流れになる。
あわせて、翻訳・プログラム作成・素材制作の補助にAIツールを使用していることがストアページで明示されている。ここを隠さず書いている点は、判断材料として素直にありがたいにゃ。
配信・実況についても、動画化に著作権上の制限を設けない方針が示されている。4人でわいわい叫ぶタイプの作品なので、この明示は効いてくる。

誰が箱を持つかで、その夜が決まる
4人で入って、最初に決めるのはたぶん一つだけにゃ。誰が箱を持つか。
持った人は走れない。持たない人は自由に動けるかわりに、持った人を守る責任を負う。この単純な非対称が、廃病院の廊下でどこまで転がるか——580円という値段は、それを試すのにちょうどいい重さだと思う。
配信は7月31日。運び出す側になる準備は、そろそろしておくといいにゃ。
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