ペンギンを起こす90分『Penguin Lifter』が「非常に好評」91%、ただし途中セーブはない
7月13日に出た『Penguin Lifter』、あれから2週間経って評価がだいぶ固まってきたにゃ。倒れたペンギンを起こして日銭を稼ぐだけの仕事、そのはずだったのに、ストアのタグ欄には「スリラー」「血」「ホラー」が並んでいる例のやつ。
配信直後は「タグが不穏」という話題性だけが先行していたけれど、いまはちゃんと遊んだ人たちの声が積み上がっている。そして、その声はおおむね同じ方向を向いていた。
91%が好評、ただし母数はまだ60件ほど
Steamストアページのユーザーレビューは「非常に好評」。約60件のうち91%が好評という内訳で、母数は小さいながら評価の向きははっきりしている。
好評側の言い分は驚くほど揃っている。ペンギンがかわいい、サクサク進む、短編スリラーとして過不足なく怖い。「怖いのは苦手だけどペンギンに釣られて買った」という人がちゃんと着地できているあたり、脅かしの強度は控えめに設計されているらしいにゃ。ジャンプスケアはあるが、暗い部屋で悲鳴を上げ続けるタイプではない、という手応え。
面白い読み方をしている人もいて、「ペンギンを助けて金をもらい、その金で会社から備品を買う。気づけば稼いだ金は全部会社へ」——これは社会の縮図だ、と書いていた。拠点アップグレードのために働き続ける構造そのものが、この作品の一番の不穏さだという見方だにゃ。

公式が明記するプレイ時間は「60〜90分」

ストアページのゲーム情報欄には、プレイ時間として 60〜90分 とはっきり書かれている。実際のレビューでも1〜1.5時間という報告が多く、公式の見積もりと実プレイがきれいに一致している。655円という値付けを見れば、これは映画1本ぶんの短編として作られているわけだにゃ。
問題は、その90分の途中で腰を上げられないこと。低評価・好評どちらの側からも「途中セーブができない」という指摘が繰り返し上がっていて、好評レビューの中にすら「セーブ機能はほしかった」と添えられている。一気に走りきる前提の作りなので、遊ぶ時間はまとめて確保しておいた方がいいにゃ。
進行不能のバグ報告も少数ある。ドックのキーパッドで操作を抜けられなくなった、地下2階で動けなくなった、といった内容で、セーブがないぶん詰まったときのダメージが大きい。開発元は公式Discordへの報告を呼びかけていて、発売翌日の7月14日には Patch 1.0.3 で日本語・中国語・韓国語のフォントを太字化して読みやすくする修正と、スノーモービルからの強制降車の不具合修正が入っている。「テキストが読みにくい」と書いた日本語レビューに、対応後の追記で謝辞が足されていたのが微笑ましかったにゃ。
日本語はテキストだけ、しかも機械翻訳
ここは丸めずに書いておきたいところ。日本語表示には対応しているが、インターフェイスと字幕のみで、音声は日本語を含めどの言語もフル音声非対応だ。加えて、ストアの説明文には冒頭に「機械翻訳です」と開発元自身が明記している。日本語で問題なく読めるが、翻訳の精度に過度な期待はしない方がいい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年7月13日 |
| 価格 | 655円 |
| 開発 | Peace_Studio、DonCorsaire |
| プレイ時間 | 60〜90分(公式表記) |
| 日本語 | インターフェイス・字幕(音声は全言語で非対応) |
| 対応OS | Windows のみ(64bit) |
| 推奨GPU | GeForce RTX 2060 |
手口には前例がある開発元
Peace_Studio はSteamの開発元ページを見ると『The Renovator: Origins』『Don't Mess With Bober』『Bring Me...』などを手掛けてきたところ。日本語レビューでも過去作の名前を挙げて「あれが良かったなら」と薦める声があった。のんびりした作業を入口にして、じわじわ足元を崩していく作り方は今回が初めてではないわけだにゃ。
雪原、単純作業、誰もいない孤島。素材の並べ方は素朴なのに、「なぜこの仕事が存在するのか」を考え始めた瞬間から居心地が悪くなる。ローポリの粗い画面がその居心地の悪さを増幅していて、綺麗すぎないことが武器になっている好例だと思う。

配信開始時にストアのタグ欄の不穏さを取り上げた記事はこちら。
ちなみに、ペンギンと雪という同じ素材でまったく逆側に振り切った作品も来月控えている。こちらは釣って滑って家を飾る、正真正銘の癒し系だにゃ。
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