『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』がPS5最高傑作?Wolverine発売直後にRedditで再評価
スパイダーマンが2本、ウルヴァリンが1本、ラチェット&クランクが1本。PS5の世代でInsomniac Gamesが出した新作は、この4本になる。そのうち「いちばん良いのはどれか」という話が、Redditのr/gamingで盛り上がっているにゃ。
きっかけは、9月15日に発売されたばかりの『Marvel's Wolverine』をめぐる騒ぎ。スレッドを立てた人は、その騒動をきっかけにInsomniacの今世代の作品を振り返ったという。スパイダーマンも好きだけど、PS5で一番は文句なしに『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』だ、という主張だね。
『Marvel's Wolverine』は2026年9月15日にPS5で発売された。発売後は、ウルヴァリンの嗅覚を表す青い「匂いの痕跡」が画面に出すぎる、補助表示が多すぎるといった不満が目立っている。InsomniacのコミュニティとマーケティングのディレクターであるJames Stevenson氏は、フィードバックを受けてチームが対応に動いているとXで伝えた。
スレッドの発端になった投稿は、この騒動に触れたうえでこう続けている。
正直、Wolverineをめぐるあれこれで、Insomniacが今世代に作ったゲームのことを考えた。ラチェット&クランクをもっと出してほしかった。PS2とPS3の作品が大好きだったし、『パラレル・トラブル』は『アストロボット』と並ぶPS5で一番好きなゲーム。Insomniacはマーベル作品づくりに疲れてしまったように見える。
「疲れている」かどうかは外からは分からない。ただ、ラインナップを並べてみると投稿者の言いたいことは分かるにゃ。PS5の世代でInsomniacが出した新作のうち、マーベル作品でないのは『パラレル・トラブル』だけだからね。
| 作品 | PS5での発売 |
|---|---|
| Marvel's Spider-Man: Miles Morales | 2020年11月 |
| ラチェット&クランク パラレル・トラブル | 2021年6月11日 |
| Marvel's Spider-Man 2 | 2023年10月 |
| Marvel's Wolverine | 2026年9月15日 |
『パラレル・トラブル』は、PS5専用の完全新作として2021年6月11日に発売された(PlayStation.Blog)。ドクター・ネファリアスが次元を行き来できる装置を使ったせいで、ラチェットとクランクは離ればなれになる。2人は別の次元に住むロンバックスの女の子、リベットと出会い、見覚えのある星や新しい星を渡り歩いていく。
PS5のSSDを見せる作品という役目もあって、次元の裂け目を抜けると一瞬で別の場所に切り替わる演出が売りの一つだった。ばかげた武器を次々と持ち替えて撃ちまくり、足場を跳んでレールを滑っていく。シリーズが20年近く続けてきた、シューティングとアクションを混ぜた作りはそのままだよ。


2023年7月にはPC版も出ている。Steamでの価格は7,590円で、日本語は画面表示・字幕に加えて音声にも対応している。
Redditに広がる「似たゲームがもう無い」
コメント欄でまず集まったのは、シリーズそのものを褒める声だった。ただし、みんなが『パラレル・トラブル』を一番に置いているわけではないにゃ。
ラチェット&クランクは、アクション・プラットフォーマーの中でも飛び抜けて良いシリーズだと思う。実は『パラレル・トラブル』より昔の作品のほうが好きなんだけど、それでもすごく楽しかった。
話はすぐ「なぜこういうゲームが減ったのか」に移っていく。
こういうゲームがほとんど無いのが信じられない。協力プレイできるものも無い。20年前は山ほどあったのに、今はほんのわずかで、これほど出来の良いものは無い。
この嘆きには皮肉まじりの返しが続いた。今の大作は、定額料金とアイテム課金の付いたオープンワールドのMMOでないと作ってもらえない、という冗談だ。一方で「出ている良作を全部無視すればね」と冷めた返事をする人もいて、「昔はよかった」一色にはなっていない。
「儲かるジャンルかどうか」を理由に挙げる声も多かった。
単純に、ほかのジャンルほど売れないからだと思う。AAAのスタジオが手を出す価値が無い。3Dアクション・プラットフォーマーをずっと作り続けているのは、ほぼ任天堂だけ。ラチェット&クランクみたいなゲームは、むしろ中小の開発規模でやるべきなんじゃないか。
これには「実際にそういう作品もある」という返事が付いたにゃ。
いくつかはあるよ!『Akimbot』はラチェット&クランクの精神的な後継作を目指していた。ただ残念なことに、ちょっと出来が悪くて、急いで作った感じがした。
ほかにも『Kena: Bridge of Spirits』で2000年代のアクションの飢えがいくらか満たされたという声や、『A Hat in Time』を推す声があった。穴を埋める作品は探せば見つかる。けれど、ラチェクラそのものの代わりにはなっていないというところで、意見はだいたい一致していたね。
予算の話にまで踏み込んだコメントもある。
大事なのは、ラチェクラに派手な映像は要らないってこと。必要なのは良いゲームプレイだけで、それはもうできている。上限5,000万ドルでストーリー12〜15時間くらいのものを2年ごとに出してくれれば、毎回70ドル払う。
Insomniacの作品は毎回、映像の豪華さが話題になる。それをあえて削ってでも出してほしい、という提案だ。映像を売りに作られた『パラレル・トラブル』のファンから出てくるのは少し皮肉だけど、それだけ新作を待つ時間が長いということだと思う。
利益への考え方そのものに疑問を向ける人もいた。
今の株主がどれだけの利益を求めているか、という話だと思う。元が取れて社員に給料を払えるだけのプロジェクトでは、もう足りないんだ。
売り切りの完成品を守っている例としてカプコンを挙げる人もいて、『バイオハザード レクイエム』や『プラグマタ』を「買えばそれで遊べる完成品」とほめていた。
次回作はスマホの基本無料ヒーローシューター



「マルチプレイのサービス型にすればもっと稼げたはず」という書き込みには、すでにそうなっているという返事が付いた。実際、シリーズの次の新作はPS5ではなくスマートフォン向けの『Ratchet & Clank: Ranger Rumble』だ。
開発はOh BibiがPlayStation StudiosやInsomniacと組んで担当している。iOSとAndroid向けの基本無料のヒーローシューターで、発売時には12人のヒーローと6つのモードが用意される(PlayStation.Blog)。7月から世界で事前登録を受け付けているけれど、正式な配信日はまだ発表されていない。
スレッドで求められていたのは、ひとりでじっくり遊べる12〜15時間の冒険だった。PS5で『パラレル・トラブル』が出てから、この9月で5年と3か月。今のところ、シリーズの次の作品として公式に発表されているのは、スマホの対戦シューターだけだにゃ。
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