Riftboundの『Faker署名』カードに5万ドルの出品 ― 定価360ドルのT1記念セットが高騰
定価360ドルの箱が、封を切る前から数千ドルで取引されている。しかもその中から出てきた1枚――Fakerのサインが金で押されたガリオには、5万ドルという値札を掲げた出品まで並んでいるにゃ。
Riot Gamesの『League of Legends』TCG『Riftbound』が8月に売り出した「Riftbound x T1 2025 Worlds Champion Signature Edition」の話。当選者のもとへ現物が届き始めたのが9月に入ってからで、そこから中古市場が一気に動いた。
5枚のうち、金のサインが入るのは1枚しかない
このセットは、T1が2025年の世界大会を制した——それも3年連続、通算6度目という記録を作った——ことを記念して組まれたもの。中身はチャンピオンユニット5枚で、どれを使うかは優勝メンバー本人が選んでいる。DoranがAmbessa, The Wolf、OnerがXin Zhao, Vigilant、FakerがGalio, Indefatigable、GumayusiがMiss Fortune, Buccaneer、KeriaがSeraphine, Not Alone、という顔ぶれ(Riftbound公式)。
カードの下部には選手のコメントがフレーバーテキストとして刷り込まれている。Fakerのガリオには「多くのチームの浮き沈みを見てきたが、最後まで立っていたのはいつも自分だった」という一文。コスト3・パワー6のタンクで、戦闘ダメージを与えない代わりにDeflectを持つという構成になっている。KeriaのSeraphineだけは今後の「Radiance」セット収録のカードで、そちらが出るまで公式戦では使えない扱い。
5枚はすべて金箔仕様なんだけど、シリアル番号と金押しサインが入るのは1箱につき1枚だけ。残り4枚は番号もサインも無い。下の比較画像を見ると、右側だけカード名の横に「0001/2025」の枠と手書きのサインが載っているのが分かる。

箱そのものも作り込まれていて、黒地に金のT1エンブレムを留め具にしたケースを開くと、5枚がアクリルのディスプレイに並んだ状態で収まっている。選手名のプレート付きで、そのまま飾れる。


高騰の理由は、数字を並べると分かりやすい。生産数は英語・中国語・韓国語それぞれ10,125セット。シリアル番号は優勝年にちなんで1〜2025の範囲で、サインが誰のものになるかは5人均等の1:5でランダムに決まる(Riot Games Store)。単純に割れば、Fakerのサイン入りガリオは1言語あたり2,025枚。世界で最も名の売れたプロ選手の直筆サイン扱いのカードが、その枚数しか存在しない計算になる。
英語版の販売は先着ではなく抽選で、受付は8月15日から18日にかけての数日間。1つのRiot IDにつき1セットまで、当選後の購入はキャンセル不可という条件だった。当選メールは8月下旬にかけて順に送られ、Riot Games Storeの商品ページはすでに「Out of Stock」表示になっている。価格は英語版が360ドル、韓国語版が50万ウォン、中国語版が2,025元。
5万ドルは「言い値」であって、売れた額ではない
ここが混同されやすいところ。eBayに並んでいるセットの取引額は、低いもので2,000ドル前後、高いところで9,000〜10,000ドル台。中心はおおむね4,000〜6,000ドルの帯に収まっているとみられる。360ドルの箱が10倍以上で動いているわけで、これだけでも十分に異常な数字だと思う。
一方、話題になっている5万ドルというのは、Fakerのサイン入りシリアルカードを単体で出している売り手が付けた希望価格。同じように6万ドル台、さらにその上を掲げた出品も確認できる。ただし言い値がいくら跳ね上がっても、その額で買い手が付いたことにはならない。実際に決済まで進んだ記録として拾えるのは、いまのところ数千ドルの帯だ。
シリアル番号による差もこれから効いてくる。1〜2025のうち若い番号や、選手にまつわる数字と重なる番号に高値を付ける出品が目に付き始めていて、同じFakerのサイン入りでも番号次第で提示額が数倍違う。市場の値付けがどこで落ち着くのかは、もう少し取引が積み上がらないと見えてこない。
なおRiotは、同じ5人・同じチャンピオンを別のイラストで収録した通常版「Player Bundle」も予告している。こちらは70ドルで、スリーブ・デッキボックス・バインダー・メタルダイスが付く構成。サインもシリアルも入らない代わりに、カードそのものを手に取れる価格帯になる。配信時期は「年内のいずれか」とだけ告知されていて、具体的な日付はまだ出ていない。

Fakerのサイン入りガリオは、英語版でおよそ2,025枚。5万ドルの値札が付いたのは、そのうちの1枚だ。
関連記事
Riot、『TFT』とカードゲーム『Riftbound』の合同祭典“Convergence Fest”を発表 ― 12月ラスベガス開催
デジタルオートバトラー『TFT』と実物TCG『Riftbound』を1つの会場で融合。12月11〜13日、ラスベガスで大型大会とファンイベントが同時開催されるにゃ。
『2XKO』の名前は400案の中から生き残った──Riotが明かす命名の舞台裏
Riotの2v2格闘ゲーム『2XKO』が、なぜあの名前になったのか。開発チームが400案を出して10案に絞った過程を公式ブログが公開。落選案には「MYMAIN」も「Runeterra Rumble」もあったにゃ。
『2XKO』開発終了に広がる落胆 ― 正式ローンチから7か月、ディレクターは「夢の集大成」
正式ローンチから7か月で『2XKO』の積極的な開発終了が告知された。全額返金とサーバー継続を用意した一方、ランク戦は9月に消える。ディレクターは「夢の集大成」と書き、落胆の声が続いているにゃ。

コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。