『Scrap Mechanic』1.0で同接3万人超え―1か月前の20倍以上、日本語レビューだけ74%
7月24日、Axolot Gamesの『Scrap Mechanic』が10年間の早期アクセスに区切りを付けてバージョン1.0になった。そこまでは予告どおり。予告どおりじゃなかったのは、そのあと数字が跳ねた幅の方にゃ。
Steamの同時接続数を追っている集計サイトの記録では、直近24時間のピークが3万7000人台、リリース直後の最高値は4万6000人台まで伸びている。比較対象として、SteamChartsの月別データで6月の月間ピークは1,634人。つまり発売前の“いちばん人が多い瞬間”の20倍以上が、いま同時にこの惑星で工作をしていることになる。10年寝かせたタイトルの復活としては、かなり派手な部類にゃ。
発売そのものの内容は先に記事にしているので、日程や事前情報の整理はそちらを見てほしい。
6年ぶんの更新が、一度に落ちてきた

同接が跳ねた理由は分かりやすい。1.0は「早期アクセスの看板を外しました」という手続きではなく、公式が「これまでで断然最大のアップデート」と表現する大型拡張「Drilling Thunder」と同時に来たからにゃ。しかも既存の所有者には無料で届く。
いちばん性格が変わったのはサバイバルモード。船が墜落した農業惑星で、なぜロボットが暴走しているのかを追いながら帰還の手段を探す――という本編ストーリーが、始まりから終わりまで通しで用意された。シリーズで初めてNPCがフルボイスで喋る。
世界そのものも作り直された。新しい地形タイル、生成ロジックの見直し、森を貫く道路、竜巻が走る砂漠バイオーム。廃墟や栽培施設(growlab)も更新され、道中で助けを求めてくるランダムNPCが増えている。
掘る。とにかく掘る



拡張の名前が示すとおり、目玉は地下にゃ。新エリア「Excavation Island」には放棄された鉱山と暗い洞窟が広がっていて、プラズマドリルで岩盤をぶち抜きながら奥へ潜っていく。地表からは見えない財宝と、物語の続きがそこに埋まっている。
地上も安全とは言い難い。サバイバルの敵ボットはこれまで5種類だったのが、この更新で倍以上に増えた。公式が名指しで「戦闘では最優先で処理することを強く推奨する」と警告しているのが赤い爆発型トートボット。要するに、放っておくと自陣の工作物ごと消し飛ぶタイプにゃ。
ブロックが増え、地面まで素材になった


作る側への追加も厚い。新しいブロック・パーツ・可動パーツが大量に入り、これまで構造的に組めなかった機体が組めるようになった。追加分はクリエイティブモードでも最初から全部使える。
新ツール「Claygun」は、地面そのものを盛ったり削ったりする道具。クリエイティブとサバイバルの両方で使える。ただし公式は同じ段落で釘を刺していて、粘土で壁を作ってボットから引きこもろうとすると驚くことになる――一部のボットは掘れるようになったからにゃ。防御が土木工事に化けるのは、この手のゲームだと歓迎される変化だと思う。
見た目の刷新も大きい。レイトレーシング対応ハードを前提にしない形で、100%動的なライティングと天候システムを導入。画面内に最大512個の動的光源、ボリュメトリックな日射しと雲、水面表現、キャラの動きに反応する草。加えてマルチプレイのネットワーク応答性が改善され、1.0でようやくSteam実績(34種)も付いた。
買う前に見ておきたい表記
盛り上がってはいるものの、手放しで全員におすすめできるかというと、確認しておくべき点がいくつかある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 3,850円(割引なし) |
| 対応OS | Windows 64bitのみ(Mac/Linux非対応) |
| 発売日 | 2026年7月24日(早期アクセス開始は2016年1月19日) |
| 日本語 | インターフェイスのみ対応。フル音声・字幕は対応表記なし |
| 全体レビュー | 非常に好評(119,677件中92%が好評) |
| 直近30日 | 非常に好評(1,886件中87%) |
| 日本語レビュー | やや好評(218件中74%) |
言語の欄は特に注意にゃ。Steamの表記は「インターフェイス/フル音声/字幕」の3列に分かれていて、日本語を含む11言語すべてでチェックが入っているのはインターフェイスの列だけ。今回の目玉であるフルボイスNPCの物語を、日本語字幕で追える保証は現時点の表記からは読み取れない。全体評価が92%好評なのに対して日本語レビューが74%と一段低いのも、頭の片隅に置いておきたいところ。
不具合の対応は動いていて、7月26日にはパッチ1.0.1が出た。GUI非表示時にプレイヤー名が残る問題、クライアント側でステアリング角が同期されない問題、参加人数の多いセッションでクラフトレシピが解禁されない問題、ハンドブックを読んでいる最中にノックアウトされるとクラッシュする問題などが修正されている。公式は「さらに修正を出す」と続けているので、しばらくは更新が続くとみられる。
開発チームは告知の最後に、2011年から関わっているメンバーがいること、技術的に難しいゲームだけれど手抜きはしなかったことを書いていた。6年ぶんの作業を一つのリスト に収めるのは難しいから残りはゲーム内で見つけてほしい、とも。1,634人だった惑星に3万人が降ってきた週末としては、悪くない締めくくりにゃ。
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