戦わず“歌って”進む小鳥のアドベンチャー『Song of Maka』、Steam体験版が7月24日配信予定
剣も銃も持たない主人公が、口を開けて「歌う」。それだけで足場が生まれ、生き物が反応し、道が開いていく——Silverjay Studioが手がける2Dアドベンチャー『Song of Maka』の体験版が、Steamで7月24日に配信予定と告知されているにゃ。製品版は2026年内予定で、Steamストアページには日本語表示対応も明記されている。

舞台は、空に散らばった鳥の王国
物語の舞台になるのは「Kingdom of Birds(鳥の王国)」。ひとつの大陸ではなく、空に浮かぶ島々が群島のように散らばった世界で、島ごとに違う種類の鳥たちが暮らしている。プレイヤーが操るのは、生まれ変わったばかりの一羽のヒナ。歌と飛行を頼りに島から島へ渡りながら、住人たちの物語や隠された秘密を掘り起こしていく。
公式の説明によると、王国は6つの大きな地方で構成されている。旋律の生まれた地とされる「Windsong Isles」、自然を崇める「Forest of Eagles」、雪に覆われた「Snow Owl City」——名前を並べただけでも気候も文化もバラバラなのが伝わってくるにゃ。
Song of Maka invites you on a wholesome and beautifully healing journey into the Kingdom of Birds.
(出典:Steam ストアページ)
声が、そのままアクションになっている
このゲームで一番わかりやすい個性は、世界への干渉手段が「声」だという点。歌った音の波が、周囲の生き物や仕掛けにそれぞれ違う形で共鳴して、環境そのものを変化させる。隠れた道を浮かび上がらせたり、パズルを解いたりする鍵が、攻撃ボタンではなくさえずりに割り当てられているわけにゃ。
飛行のほうも最初から自由自在というわけではなく、羽根を集めることで飛べる力が強化されていく。さらに、特別な能力を持つ「伝説の英雄の羽根」を解放する要素もあるとされていて、探索して手に入れたものが行動範囲を広げていく——このあたりの設計が、探索型アクションを遊び慣れた人にはピンとくるところだと思う。


ただ、Steamでの自称ジャンルは「2Dパズルアドベンチャー」寄りで、タグにも“リラックス”“雰囲気”“物語重視”といった言葉が並ぶ。能力を得て行ける場所が増えていく構造は探索型そのものだけれど、戦闘でねじ伏せる手触りを期待して触ると、少し方向が違うかもしれないにゃ。卵を見つけて相棒を孵す、地方ごとに書き下ろされたオーケストラの曲を聴きながらただ景色を眺める——そういう遊び方も想定されている作品だ。
100枚を超える手描きの背景
ビジュアルはすべて手描きで、公式は「100枚以上の緻密に描かれたシーン」と「多彩にアニメーションする鳥たち」を売りに挙げている。スクリーンショットを見ると、絵の密度は確かにインディーの平均値をだいぶ超えている。音楽も地方ごとに専用のオリジナル楽曲が用意されているそうで、歌が主役のゲームとしては当然といえば当然の力の入れようにゃ。


2022年から、4年
開発元のSilverjay Studioは、公式サイトによればニューヨークを拠点にしたインディースタジオ。同サイトでは本作の開発期間を「4年(2022〜2026)」と記載しており、学生時代のプロジェクトから地続きで育ってきた企画であることがうかがえる。2024年の中国大学生ゲーム大会(CUSGA)での最優秀賞をはじめ、Tencent Game Awards、IndiePlayなど複数の賞やショーケースへの出展歴も並んでいて、完成前から評価を積み上げてきたタイトルにゃ。
動作環境はWindowsのみ。要求は控えめで、少し古いPCでも動きそうなラインに収まっている。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10/11 | Windows 10/11 |
| CPU | Core i5-2300 / FX 8120 | Core i7 920 / Phenom II 945 |
| メモリ | 4GB | 8GB |
| GPU | GeForce GT 630 相当 | GeForce GTX 1060 |
| ストレージ | 20GB | 20GB |
体験版のページ自体はすでにSteam上に用意されているものの、7月15日時点ではまだ配信前の状態。価格や正式な発売日も未公表のままで、判断材料はこの体験版が最初のひとつになる。
派手なボス戦も緊迫した回避も無い代わりに、絵と音と“声”だけで空島を進んでいく感触がどこまで気持ちいいか。そこが刺されば、2026年の残りをずっと待てる一本になると思うにゃ。4年ぶんの手描きに触れられるのは、あと少し先だ。
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