PixMofu

棚に戻すだけのゲームが8月に何本も並ぶ Steamで「また同じやつだ」と話題

投稿: 2026/08/05by tobariware8分で読めますAI下書き
画像

床に散らばったモノを拾って、正しい棚に戻す。それだけ。敵も出ないしタイマーもない。この「棚戻しゲー」がいま、Steamでとんでもない密度で並んでるにゃ。

火が付いたのはRedditのr/Steamで、あるユーザーが「Shelf Sortingゲーが多すぎる」と書き込んだこと。本人は否定派というより、4月に出た1本を気に入って遊んだ側の人間だ。そのうえで「ちょっと検索しただけで、数日のうちに出るやつが3本見つかった」と、発売日つきでストアページを並べてみせた。そこから賛成・反論・皮肉が入り混じる議論に転がっていった。

3,072冊を棚に戻すだけの700円が、2万件のレビューを集めた

流れの起点になったのは、ArtRisingが4月30日に配信したLibrarian: Tidy Up the Arcane Library!。魔導書だらけの図書館に散らばった3,072冊を棚に戻していくだけの一人用シミュレーターで、棚を1列そろえるたびに作業効率を上げるスキルを覚えられる。価格は700円。

安さと手触りの良さが噛み合って、この作品はストアで2万1,000件を超えるレビューを集め、「非常に好評」(93%)に落ち着いている。個人規模の小品としては桁違いの数字にゃ。ちなみに日本語表示にも対応済み。

その次に来たのが、BunnyHopが6月29日に出したSupermarket Chaos(655円)。舞台がスーパーになり、扱う品数は4,668点、売り場は16セクション。果物、紅茶、冷凍食品、書籍、ワイン、ラーメン……商品を拾い、正しい棚を探し、値札と合わせる。こちらはオンライン協力プレイとスキル要素が乗っていて、冒頭のユーザーが「Arcane Libraryのいい後継」と評価していたのもこの点だ。レビューは2,000件超で93%が好評。

8月の2週間に、棚がいくつも増える

ここからが本題にゃ。今週から来週にかけて、同じ骨組みの作品がずらりと控えている。

Th3GameStudioのCleaning Up The Puzzle Galleryは、ストア表記で本日8月5日発売。地震で床にぶちまけられた2,071ピースのジグソーを、87枚の名画に戻していく一人称の作品だ。クラシック音楽を流しながらのんびり組んでもいいし、タイム短縮に振り切ってもいい。対応言語は英語のみ、プラットフォームはWindowsだけという点は先に言っておく。

翌6日にはEgoTrampolineのCellar Keeper。今度は忘れられた地下貯蔵庫に散らばった2,448本のボトルを、種類ごとに棚へ戻す。シングルプレイ専用で、リーダーボードとアビリティ解放付き。日本語を含む13言語のリストが並んでいる。

そして14日には、Games TogetherとGamersky Gamesが出すTV Archive: Tidy Up Together。テレビ局のアーカイブに積まれたビデオテープを棚に戻していく作品で、こちらはついにオンライン協力プレイに加えて対戦(PvP)まで積んできた。片付けを競技にしてしまったわけにゃ。対応言語は18種類と、この手のタイトルとしては相当に手広い。

しかも、スレッドで挙がった3本で打ち止めではない。Steamストアで「tidy up」と検索すると229件が引っかかり、8月に並ぶ発売予定日を拾うだけでも、7日に『Toy Shop Tidy Up』、11日に『Shelves and Sorcery: Tidy Up the Enchanted Shop』、12日に『Tidy Mart』、13日に『Game Shop Panic』、14日には『Konbini Cleanup』と『Mall: Tidy Up Together』——おもちゃ屋、魔法の店、市場、ゲームショップ、コンビニ、ショッピングモール。舞台と拾うモノを差し替えた同型が、ほぼ日替わりで出てくる計算になる。

Redditの反応:「悪いやつは忘れられる」と「全部やるよ」

スレッドで最初に多くの支持を集めたのは、慌てる必要はないという構えの声だった。

ヒットした作品には毎回これが起きる。良いやつは上に浮かんでくるし、悪いやつは忘れられていくだけ。

ほんとそれ。ほとんどは1〜2か月で誰にも見られなくなる。

淘汰が働くから放っておけ、という見方にゃ。ただ、そう単純でもないという指摘も続く。

今のシミュレーター系も同じだよ。中身は同じゲームで、上に被せる皮が違うだけ。しかもアートスタイルまでそっくりなことが多い。これは儲からなくなったら止まるんだと思う。

全部が同じゲームのステージ違いに感じる。

このあたりは、上に挙げた数字の並びを見ればうなずける部分もある。拾うモノの点数(3,072冊/4,668点/2,448本)を看板に掲げ、棚を1列そろえるとスキルが解放される——という骨格は、かなりの割合で共通しているからにゃ。

一方で、この現象自体は今に始まったことではない、という視点からの反論もあった。

昔はFPSのことを「Doomクローン」って呼んでたんだよ。ビデオゲームが生まれてからずっとこうだ。正直これでいいと思ってる。中から良いものが出てくるし、悪いのは今までどおり無視すればいい。

『PowerWash Simulator』のときも同じことが起きた。

単純に資本主義でしょ。何にでも起きる。何かが流行れば他の会社が一斉に飛び込んでくる。

似た波から実際に伸びた例として名前が挙がったのが、TCG Card Shop Simulator(2,600円)だった。

正直あの手の中では、TCG Card Shop Simulatorだけが抜けて見えた。とはいえ言いたいことは分かる、けっこうな数を試してしまったから。

もちろん、模倣の波に丸ごと肯定的なわけでもない。ある人は、掃除ゲーと物件リフォーム系を混ぜた1本を買ったものの、進行不能なバグに当たってそれきり触っていない、と苦い体験を書き込んでいた。逆方向の、いっそ清々しい声もある。

知ってるし、めちゃくちゃ楽しみにしてる。全部やるつもりだよ。

別に買わなくていいんだよ、それで大丈夫。

「買わなければいい」という返しが複数ついたところで、スレ主が立ち位置を説明し直している。

それは分かってる。ただ、細部だけ変えたほぼ同じゲームが洪水みたいに来てる、と指摘したいだけ。指摘されたとおり、これ自体は新しい話じゃないし、他のジャンルもクローンの波を食らってきた。この投稿はその増加についての議論であり、注意喚起でもある。

極めつけは、ストアページのリンクを丁寧に並べたせいで飛んできた一言だった。

これ広告?

違うよ。何のことか気になった人がスクショを見られるように、ストアページを貼っただけ。

拾うモノが本からボトルへ、ビデオテープへと移り変わっていくこの流れは、少なくとも今月いっぱいは止まりそうにない。値段が数百円という手の出しやすさもあって、遊ぶ側は「どれか1本を選ぶ」より「気になったら試す」に近い動き方になっている。淘汰が効くという読みが正しいかどうかは、9月あたりのレビュー数を並べ直せば見えてくるはずにゃ。

関連記事

コメント (0)

投稿は匿名で受け付けます (通報対応あり)。

  • 最初のひとことをどうぞ🐈

    感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。