Steam初出品でまさかの「起動しないゲーム」、Valveが自ら直して審査通過させた温情対応が話題
初めてSteamにゲームを出すとき、審査で一番こわいのが「差し戻し(リジェクト)」にゃ。そんな緊張の場面で、Valveがまさかの神対応を見せた——という話が界隈で温かい注目を集めている。
主役はインディーチーム「Red Flag Team」が手がける、初のSteam作品『RED FLAG』。大災害後、資源の足りないシェルターに閉じ込められた6〜12人の生存者が、交渉と投票で「誰を残すか」を決める人狼系のマルチプレイ・サバイバルだ。
提出したビルドが、そもそも起動しない
事の発端は、開発者が製品版ビルドを審査に提出したところ。ところが、そのビルドがValve側でまったく起動しなかったという。原因はゲームの動作に必要なVisual C++再頒布可能パッケージ(ランタイム)の依存設定ミス。Steamはよく使われるランタイムを開発者が指定してユーザー環境へ同梱できる仕組みを備えているが、その指定が誤っていたため、肝心のゲームが立ち上がらなかった。
初出品でこの痛恨のミス。普通なら「起動しないビルド=リジェクト」で差し戻され、修正して出し直し……となるところだ。
Valveの審査担当が“自分で直して”通してくれた
ところが今回、審査担当者は突き返す代わりに、自ら設定を編集して依存関係を整理し、そのうえで製品ビルドを承認してくれたという。開発者はこの一連の対応を、Redditのインディー開発者コミュニティ「/r/IndieDev」で明かし、Valveの手厚さに感激した様子を綴っている。
しかも提出したのはSteam Nextフェスの締め切り当日の朝という、崖っぷちのタイミング。それでも数時間で審査が完了したというから、対応の早さも含めて「落とさず助けてくれた」と受け止められている。


「厳しいだけ」ではないSteam審査
Steamの審査というと、ガイドライン違反や技術的な不備を淡々とはじく“関門”のイメージが先に立ちがち。ただ実際には、こうして担当者が一歩踏み込んで開発者を通してくれるケースもある、という一例として今回の話は刺さったのだと思う。もちろん毎回こうなる保証はないし、依存関係の設定は本来こちらでしっかり詰めておくべき部分ではあるけれど、初めての一本で心が折れかけた開発者にとっては、これ以上ない後押しになったはずにゃ。
肝心の『RED FLAG』は、2026年7月13日に早期アクセスでの配信を予定している(Steamストアページ表記)。限られた資源をめぐって仲間を投票で追い出していく、緊張感のある心理戦が売り。人狼やソーシャル推理系が好きな人、少人数でワイワイ疑い合うのが好きな人はチェックしておきたい一本だ。
苦い初手が最高の思い出に変わった今回の一件。裏方に徹しがちなプラットフォーム側の“中の人”の温度が、ふと見えた瞬間だったにゃ。
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