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ラジコンで異空間を下る『Tape 101: Liminal Descent』がSteamで配信開始、悲嘆の五段階を空間に

投稿: 2026/09/20by tobariware4分で読めます
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ベージュの廊下、タイル張りの通路、誰もいないオフィス。同じ景色が繰り返されるのに、並び方だけが少しずつ合わない。そんな「リミナルスペース」を、自分の足ではなく小さなラジコンカーで進んでいく心理ホラー『Tape 101: Liminal Descent』が、9月19日にSteamで配信を開始したにゃ。

開発はSuversaとNanaのふたりによるDouble H Productions(ストア上の表記は2H-Productions)で、パブリッシャーとしてHuman Qube Gamesが加わっている。配信開始に合わせた告知では、3年がかりで作ってきた、ごく個人的な創作だったと振り返っていた(Steamの配信開始告知)。

人間は入れない場所で、カメラ付きの車だけが先へ進む

この世界は、そもそも人間が足を踏み入れるようにはできていない——というのが本作の前提。プレイヤーに残された外界とのつながりは、カメラを積んだラジコンカー1台だけだよ。通気口や扉の下をくぐり抜け、壁の内側の空洞へ入り込んで、物を運んだりスイッチを切り替えたりしながら道を開いていく。

天井が低すぎる部屋、終わりなく折り返す廊下、記憶の断片のように同じ形で繰り返される部屋。スケールや比率が理屈に合わない空間そのものがパズルになっていて、観察を通じて仕掛けを見抜く空間系・タイミング系の謎解きが中心になる。

ホラーといっても、追いかけてくる怪物はいない。戦闘も逃走も用意されておらず、公式は脅威を「目的が少しずつ削られ、意味が崩れていくこと」と表現している。驚かせる演出で押すタイプではなく、じわじわと足場がなくなっていく静かな怖さを狙った作りだね。

否認から受容まで、感情がフロアに置き換わる

もうひとつの軸が、エリザベス・キューブラー=ロスが提唱した「悲嘆の五段階」。否認・怒り・取引・抑うつ・受容という喪失の受け止め方の段階を、本作は感情としてではなく「場所」として描く。章ごとにひとつの段階が割り当てられていて、奥へ降りるほど建築そのものが喪失の過程を映し出していく構成になっているにゃ。

対応はWindows(64bit・Windows 10以降)のみ。日本語はインターフェースと字幕に対応していて、フル音声が付いているのは英語だけになる。必要スペックは最低でCore i3(第9世代)・メモリ8GB・GTX 1050 Ti、推奨でCore i5(第10世代)・メモリ16GB・RTX 2070、容量はどちらも10GBで、SSDが推奨されている。

価格は1,350円で、配信開始を記念した15%オフのセール中は1,147円。配信翌日には早くも修正パッチが当たり、韓国語が機能しない不具合、オプション設定が保存されない不具合、フォント表示の乱れが直された。

製品版に先立って公開されていた無料の体験版も、引き続きストアに並んでいる。

9月20日時点のユーザーレビューは24件で、好評率は91%。3年かけて作られた下り坂は、まだ降りはじめた人が少ない段階にある。

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