AI任せで38日、タスクバーに住み着く放置RPG『TASMON』がSteamで無料配信
遊んでいたゲームの調整が気に入らなくて、そのまま自分たちで作り直してしまった人たちがいる。
『TASMON: Taskbar Monsters』は、デスクトップのタスクバーに居座る放置RPG。3体編成のモンスターが勝手に戦い続け、卵や宝箱を拾って帰ってくる。開発は高校の同級生2人組のProjectZetaで、Steamストアページに載っているリリース日は2026年8月11日。基本プレイ無料で、対応OSはWindows 10(64bit)以上となっている。
自作放置RPG誕生の裏話、開発は38日で完結
きっかけは、2人が夢中になっていた別の放置RPG『タスクバーヒーロー』だった。あちらも画面の隅で勇者が自動的に戦ってくれる無料タイトルで、5月27日の配信開始から一気に広まったもの。ProjectZetaの2人は毎晩ボイスチャットを繋いでビルドの相談をするほど遊び込んでいたという。
そこへ大きな下方修正が入り、市場機能も止まった。まともに遊べなくなった不満から出た軽口が、そのまま開発の始まりになった——という経緯を、開発者自身が開発ログに書いている。絵も描けない、曲も作れない、コードも書けない2人組が、7月3日22時31分に企画を切り出してから38日でSteam配信までこぎ着けた計算になる。
その作り方が変わっている。2人が担当したのは実装ではなく「これは面白いか?」の判断のほうで、寝る前にAIへ指示を出し、翌朝に上がってきたものを確認して直しをぶつけ直す。このサイクルを26日間まわし、ゲーム本体は延べ677回書き換えられたと開発ログで説明されている。1か月ちょっとで156種のモンスターが登場する規模に膨らんだのは、この進め方あってのことだね。
モンスター156種を6段階の覚醒でどう育てる?
中身はモンスター収集と放置ハクスラの合わせ技。ゲームを開いている間はダンジョンで卵と宝箱が集まり、閉じている間も経験値だけは貯まり続ける。たまに覗いて編成を組み直し、また放り出しておく、という付き合い方を想定した作りだね。



モンスターは156種。レアリティは10段階に分かれていて、上位ほど種類数が絞られる。ダンジョンで手に入る卵からは、通常と色が違ったり特殊なオーラを纏った個体がごく稀に生まれることもある。育成の軸になるのは6段階の覚醒で、同種を重ねれば確実に1段階上がり、別種なら欠片による抽選になる仕組み。最終段階まで押し上げたモンスターは、プレイヤー固有のシリアルナンバーが刻まれた武器へと姿を変える。
装備側もランダム性が強い。同じ名前の装備でも、ドロップ時に付く攻撃力強化・属性特化・クリティカル率上昇といった追加効果は毎回違う。要らない装備は同ランク同士で合成すれば上のランクへ昇格できるので、外れを引いても素材としては腐らない。高難易度のボス相手には属性相性と技のかみ合わせを考えたパーティ構築が要る、と説明されていて、完全に放置しきりというわけでもないみたい。
ゲーム内には「開発目安箱」が常設されていて、ここに届いた意見をもとに毎週アップデートを回していく方針が掲げられている。38日で出したものを、そのまま毎週手直しし続ける構えだね。
本体は無料で、収益はDLCから取る形。内訳はこの2つ。
| DLC | 通常価格 | 割引後 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| TASMON: Premium Pass | 980円 | 833円 | 卵・記念コイン・限定テーマUI・称号、探索枠+1、放置戦闘速度1.1倍 |
| TASMON: Starter Pack(蒼のガラス) | 480円 | 408円 | UIテーマ「蒼のガラス」と背景6色、限定称号、記念コイン各種、ウルトラの卵3個 |
どちらも15%オフの配信記念価格で、この割引は8月26日12時(日本時間)までとアナウンスされている。見た目の着せ替えと快適さ寄りの内容で、パス側の探索枠+1と戦闘速度1.1倍だけは進行そのものに効いてくる。
言語は日本語と英語に対応。ただしストアの表記はインターフェースと字幕までで、音声(フルオーディオ)の対応欄は立っていない。
AIの使い方についてはストアページに開示があり、「本作のキャラクターアート、アイコン、ストアページ用のカプセル画像・キーアートの一部は、生成AIツール(Google Gemini)を用いて制作しています」と書かれている。ゲーム内でリアルタイムに生成する仕組みは入っていない、との説明も添えられている。
執筆時点のSteamレビューは13件で「やや好評」。母数としてはこれからだけど、毎週更新を掲げた作品の評価が動くのはむしろここから先になる。
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