『The Sky Project: Land of Noris』Steamページ公開、倒れたNoriは墓に入る手描きの収集RPG
モンスター収集ものとしてはかなり重たい一文が、ストアページの説明の真ん中に置かれている。Noriの体力が0になったら、そのNoriは永久に失われる——残されるのは、悼むことと墓を訪ねることだけ。スペイン・セビリアの小さなスタジオ Enthariel Games が開発する『The Sky Project: Land of Noris』が、8月18日にSteamページを公開した。全編手描きの2D、200種類を超える生き物、そして一度死んだら戻らない仲間。この3つが看板になっている。
3体で戦い、マナはパーティで1本を分け合う
戦闘は3対3のターン制。Noriはそれぞれ固有のアビリティを2つ持っていて、そこに毎ターン入れ替わるランダムな3つ目の技が乗る。手札が毎回少しずつ変わるので、同じ編成でも噛み合う組み合わせがターンごとに変わっていく作りだね。アビリティの総数は300以上で、装備すると戦い方そのものが変わるレリックや状態異常も絡んでくる。
厄介なのは資源の持ち方で、マナはNori個別ではなくチーム全体で1本のプールを共有する。強い技を1体に撃たせれば、残り2体はその分だけ動けなくなる。スクリーンショットの左下に出ている「MANA 2/4」がそれで、技名の横に並んだ数字が消費量にあたる。生のステータスより、どこで何を切るかのほうが重い設計にゃ。

負けても戻ってこないのだから、当然、仲間の増やし方も慎重になる。Noriとは「契約」を交わして仲間にする形式で、公開されたスクリーンショットの1枚に道具屋の画面が写っている。いちばん安い「Common Parchment」の説明文にはこう書かれている——ありふれた契約書で、Noriをチームに誘える成功率は30%。値段10に対して在庫10。ここから上位の契約書へ手を伸ばすかどうかも、たぶん最初の判断になる。

Noriは6つのタイプに分かれていて、200体以上の中には伝説級と、色違いの個体も隠されている。契約したあとは絆が深まるにつれて進化し、見た目が変わってステータスが永続的に上がり、新しい技も覚える。序盤は3体のスターターから1体を選ぶ形式。
4つの界が縦に積み重なった世界と、消えたAeris
舞台になるのはCelestia、Noreth、The Depths、Inferniaという4つの界。並列に置かれているのではなく、上下に積み重なっているのが特徴で、忘れられた戦争が残した裂け目を伝って下へ降りていく。それぞれに街や村、巨大都市、そして危険なダンジョンが詰まっていて、断片化した2000年以上の歴史を拾い集めることになる。公式サイトによれば、この4つはIrisとUmbraという2本の見えないマナの流れで結ばれているという設定だ。



物語の起点はいちばん上のCelestia。ここに住むCelestialは、生まれた瞬間から生命力で永遠に結ばれた相手——ソウルボンドを持つ。プレイヤーが操るKaelは、Aerisと数百年のあいだ結ばれたまま、不安も恐怖も痛みも知らずに暮らしてきた。そのAerisが消える。もう一度見つけ出すという一点が、Kaelに最初のNoriと契約させ、Celestiaの外へ踏み出させる引き金になる、という導入だね。
各界には250人以上のNPCがそれぞれの生活と職業と野心を持って暮らしていて、目的を共有する組織や派閥もある。進行状況によっては、そのいくつかに加入できるらしい。探索の報酬側は40種類以上のレリック——装備すると戦闘だけでなく世界との関わり方まで変えるパッシブが付く、見つけにくい代物という位置づけになっている。旅の途中で立ちはだかる大型ボスは5体、加えて古の存在たちがいる。



日本語対応はインターフェースのみ、Kickstarterはまだ始まっていない
ストアの言語欄はきれいに一列で、日本語を含む100以上の言語にインターフェース欄だけチェックが入っている。音声と字幕の欄は、日本語も英語も含めてどの言語も空のまま。ボイス収録そのものが入らない作りとみられるけれど、少なくとも現時点の表記では「日本語音声あり」でも「日本語字幕あり」でもない、という点は分けて見ておきたい。
動作環境はかなり軽い。
| 項目 | 最低要件 |
|---|---|
| OS | 64bitのプロセッサとOS |
| プロセッサー | 2.0GHz(64bit) |
| メモリー | 2GB RAM |
| グラフィック | DirectX 11対応のNvidia / ATI製カード |
| ストレージ | 5GB |
対応プラットフォームとして登録されているのはWindowsのみで、MacとLinuxは入っていない。シングルプレイ専用で、実績、フルコントローラー対応、DualShock/DualSense対応、Steam Workshopが並ぶ。発売日の欄は「発表予定」、価格の表示も現時点では出ていない。
開発資金の話も公式サイトに書かれている。ここまでの制作はすべて自己資金で、プリプロダクションと初期開発に数か月をかけ、中核のシステムは既に動く状態にあるという。今後Kickstarterで資金を募る計画だけれど、キャンペーンはまだ開始していない段階で、案内も「Kickstarterで検索してNotify meを押してほしい」という文面のまま。集めた資金はQA、マーケティング、アーティストとの協業に充てるとしている。
その協業相手として名前が挙がっているのが2人。オリジナルサウンドトラックを担当するのは、ゲーム音楽やアニメ音楽の演奏で知られるスペインのピアニスト兼作曲家Elesky。もう1人はアルゼンチンのアニメーター Kevin Soria(Liners)で、スマートフォンだけで作ったアニメシリーズ『Crunch』の作者にあたる。物語の一部をアニメーションで見せる担当として関わる。
200体以上のNoriのうち何体を看取ることになるのかは、発売日の欄が埋まったあとで数えることになりそうだ。
関連記事
『ROBOSCAV』体験版がSteamで公開―ドロイドを組み替えるターン制エクストラクションRPG、早期アクセスは2027年
墜落した船を直すため、遠隔操作のドロイドで資材を漁って帰る。個人開発のターン制エクストラクションRPG『ROBOSCAV』の無料体験版がSteamに登場したにゃ。製品版の早期アクセス開始は2027年の予定。
AI任せで38日、タスクバーに住み着く放置RPG『TASMON』がSteamで無料配信
高校の同級生2人が、コードを書かずにAIへ指示を出し続けて38日。デスクトップのタスクバーで3体のモンスターが勝手に戦い続ける放置RPG『TASMON: Taskbar Monsters』が、Steamで基本プレイ無料配信されているにゃ。
ローグライク『Lootbound』配信開始、日本語対応 ― 隣接装備のオーラでビルドが変わる
格子状のインベントリに装備を詰めて戦うターン制ローグライト『Lootbound』が8月14日にSteamとXbox Series X|Sで配信開始。日本語表示にも対応したにゃ。

コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。