『第三監視局』発表 ― 監視カメラの異変を三段階に分けて報告、Steam配信は2026年第4四半期
モニターに異変を見つけても、それで仕事が終わるわけじゃない。壁から人の腕が生えている映像を見つけた監視員は、それを「一級」「二級」「三級」のどれとして上げるか、その場で選ばされる。
夜路游戏工作室(NightReturnGames)の新作ホラー『第三監視局』が、Steamにストアページを公開した。深夜勤務の監視局員となって、街のあちこちに置かれたカメラの映像を切り替えながら、「いつもと違うところ」を探していく一人用のゲーム。配信は2026年第4四半期の予定になっている。
画面はそのまま監視室の机になっている。左に大きなブラウン管、右の「監視」欄には房間01・視角01/02……と接続先が並び、机の手前には物理のツマミやスイッチが付いた古い機材が横たわっている。右上には赤い REC、左上には02:25、05:30といった時刻。眠い時間帯をわざわざ選んで表示してくるあたりが嫌らしいにゃ。
映像の中の怪しいものを選ぶと、その場にメニューが開く。「上報(報告)」の下に一級異常(赤)・二級異常(黄)・三級異常(青)が縦に並んでいて、危険度の判断はこちら持ち。数字が小さいほど重い等級とみられる。同じメニューには「収集」「上司に報告」「先輩に助けを求める」といった項目も見えていて、こちらは淡く表示されている——状況によって選べるものが変わる作りらしい。隣には「???」とだけ書かれたカードが開いていて、まだ正体の分からない異変が図鑑のように溜まっていくようだ。
判定を外したときに何が起きるのかは、まだ明かされていない。
血まみれの社員証に書かれた35歳男性の座右銘
勤務中は、異変に関係するアイテムを回収できる。「収集物」と「異常交互物品」の2つのタブがあって、集めたものは一覧から詳細を開ける。並んでいるのは、血の付いた社員証と、7歳の子どもの学生証(黒水小学)。
社員証の詳細がなかなかきつい。持ち主は35歳の男性で、書かれているのは名前と年齢だけじゃない。座右銘の欄には「待遇を語るほど器は小さく、献身を語るほど境地は高い」という会社の標語めいた一文、家庭状況の欄には妻と離婚調停中であること、小学校に通う男の子がいることまで載っている。子どもの学生証が同じ棚に並んでいる意味も、だいたい想像がつく。


モニターにはニュース記事も流れてくる。あるIT企業のビルで、深夜まで残業を続けていた35歳の社員が亡くなった出来事を伝える内容で、社名も、SNSに残されていた本人の書き込みも読める。記事のほうは仮名で報じているのに、拾った社員証の名前とは字がひとつ多い——そういう噛み合わせ方をしてくる。ストアの紹介文にある「本当に恐ろしいのは、怪物たちではないのかもしれない」の一行は、たぶんこの手触りのことを言っている。
異変を打ち消す道具は800円の黒牛飲料


すべての異変が報告だけで片付くわけではない、というのがこの企画の芯。ストアの説明では、異変ごとの特性を理解して使うことで、別の異変を相殺できる場合があるとされている。対処すべき脅威であると同時に、こちらの持ち駒でもあるという扱いだね。
そのための道具は店で買う。商店画面には所持金1500に対して「黒牛飲料」が2000から800へ値下げされて並んでいて、説明は「夜に頭が冴える機能性飲料。飲み終えてから30秒のあいだ、どの画面の異常でも見つけられる」。名前からしてどこかで見たエナジードリンクだけれど、効果は制限時間つきの全画面透視にあたる。もう一つの「収集器」は、異変が持っている実体や、異変そのものを回収できる道具。ただしこの画面では「売り切れ」と出ていて買えない。手持ち欄に黒牛飲料が1本だけ入った状態のスクリーンショットもあるので、勤務中に切るタイミングまで含めて悩ませる作りだと思う。
紹介文によれば、監視室の窓の外は深い森で、聞こえるのは機材の低い唸りだけ。何度も更新される映像を見つめているうちに、いま見ている角が1秒前と同じものなのか自信が持てなくなる——という書き方をしている。祓うのではなく記録する側に回るホラーだと、廃屋の霊障を計測していく『霊障観測シ』もSteamでページが立っている。
対応プラットフォームはWindowsとmacOS。ジャンル表記はアドベンチャーとシミュレーションで、ストア上では監視カメラの観察と異変の識別を核にした2Dホラーと紹介されている。価格は未定。Steamでの表記は簡体字の『第三监视局』で、対応言語はインターフェース・音声・字幕のすべてが簡体字中国語のみ。日本語は現時点で「サポートされていません」と明記されている。
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