名作反戦サバイバル『This War of Mine』完全リメイク始動、
戦争を"兵士"ではなく、逃げ場のない"市民"の側から描いた名作サバイバル『This War of Mine』。その完全リメイクプロジェクトが正式に動き出したにゃ。発表からしばらく経つけれど、まだ原作に触れていない人にこそ知ってほしい一本なので、何がそんなに評価されてきたのかも含めて改めて整理してみたよ。
ここだけ要点
- 2014年の名作『This War of Mine』のフルリメイクを、開発元の11 bit studiosが正式発表(2026年4月21日、通期報告にて)
- 単なるリマスターではなく、Unreal Engineでゼロから作り直す"再構築"。新要素の追加も明言
- 本格開発は2026年半ばから。発売時期は2028〜2029年を想定
そもそも『This War of Mine』ってどんなゲーム
原作は2014年11月14日にPC向けで発売された、ポーランドの11 bit studiosによるサバイバル作品。プレイヤーが操作するのは屈強な兵士ではなく、砲撃と狙撃兵が支配する包囲下の街に取り残された、ごく普通の市民たちだにゃ。
食料も薬もない廃墟で、昼は身を潜め、夜になったら危険を承知で物資を漁りに出る。誰かを助けるのか、生き延びるために奪うのか——その選択が仲間の心を少しずつ削っていく。「In war, not everyone is a soldier(戦争では、誰もが兵士なわけではない)」というメッセージそのものを遊ばせる、重く静かなゲームなんだ。

その舞台設定には現実のモデルがある。1990年代のボスニア紛争、なかでも約4年に及んだサラエボ包囲戦で市民が強いられた過酷な生活が下敷きになっているにゃ。だからこそ画面の一つひとつが痛々しいほどリアルで、ただのゲームでは終わらない後味を残していく。


リメイクは"作り直し"、ただのリマスターじゃない
今回発表されたのは、社内でプロジェクト名「P15」と呼ばれるフルリメイク。11 bit studios側は、これを既存作の高解像度化にとどまる"リマスター"とはハッキリ区別している。CEOのPrzemysław Marszał氏は、こうしたプロジェクトを「標準的なリマスターではなく、スタジオを定義した作品を現代的かつ新鮮な視点でゼロから作り直すもの」と説明し、複数年のライフサイクルと長期的なコミュニティ運営を見据えていると語っているにゃ。
エンジンはUnreal Engineを採用。ビジュアルの刷新はもちろん、原作の芯を保ちながら新規コンテンツやメカニクスの追加も予定されていて、当時遊んだ人にも新しい体験になるよう設計されるとのことだよ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクト名 | P15(フルリメイク) |
| 開発・発売 | 11 bit studios |
| 使用エンジン | Unreal Engine |
| 位置づけ | リマスターではなく"再構築"。新要素あり |
| 本格開発の開始 | 2026年半ば頃 |
| 想定発売時期 | 2028〜2029年 |
発表は2026年4月21日、スタジオの通期報告に添える形で明らかにされたにゃ。同時に『Frostpunk』のリメイク「Frostpunk 1886」や新規IPの計画も示されていて、11 bit studiosが看板タイトルを腰を据えて磨き直そうとしているのが伝わってくる構成だった。
まずは原作の雰囲気を、公式トレーラー(Final Cut版)で振り返っておくのがいいと思うにゃ。
なお、リメイクの発売はまだ数年先。今すぐ遊びたいなら、DLCを追加した完成形の「Final Cut」を含む現行版がSteamなどで配信中だよ。
12年経っても、色あせない理由
リメイクが決まったと聞いて「なぜ今?」と思う人もいるかもしれないけれど、この作品はむしろ時間が経つほど重みを増してきたタイトルなんだ。
原作は発売以来プラットフォームを広げ続け、PS5・Xbox Series X|S版まで展開。2024年1月時点で累計販売本数は900万本を超えているにゃ。Metacriticでも高く評価され、PC版は83点、iOS版は90点と、批評面でも折り紙付きだよ。


特筆すべきは、ゲームでありながら"教材"として認められた点にゃ。ポーランドでは2020〜2021年度の中等学校向け推薦図書リストに本作が加えられていて、これはビデオゲームが学校の推薦リストに入った世界初の事例とされている。戦争を娯楽ではなく「市民が味わう現実」として突きつける本作だからこそ、たどり着けた評価だと思う。

発売まではまだ間があるし、続報を待つ時間は長い。でも裏を返せば、リメイクを一番いい形で迎える準備期間がたっぷりあるということでもあるにゃ。反戦サバイバルというジャンルの原点を、まだ触れていないなら現行版で先に体験しておく——そんな遊び方がぴったりくる一本だよ。数年後、新しい姿で市民たちの物語がどう語り直されるのか、楽しみに見守っていきたい。
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