PixMofu

モンスター名を打鍵して召喚するタワーディフェンス『タイプライド』、早期アクセスへ

投稿: 2026/08/05by tobariware6分で読めますAI下書き
画像

タイピングゲームというと、画面に出た文章をひたすら追いかけるものを思い浮かべる人が多いはず。でも『タイプライド』が打たせてくるのは文章じゃない。手札に並んだカートリッジに書かれた「smol」「gav」「madbat」といった短い名前で、打ち切った瞬間にその名前のモンスターが道路の上に飛び出していく。

開発・販売はどちらも NOT__OK''。Steamストアページのジャンル表記は「タイピングでモンスターを召喚するデッキ構築型ローグライクタワーディフェンス」と、要素の盛り方がなかなか強気にゃ。早期アクセスでの配信開始は8月24日とアナウンスされているが、この記事を書いている8月5日時点ではストアページの表記はまだ「近日登場」のままで、価格も掲載されていない。

「gav」は3文字、「crimsontyphoonjunior」は20文字

戦場は横スクロールの一本道だ。画面左端で主人公がバイクに跨り、右端には敵の拠点が居座っている。その間をインクモンスターが右から左へ、こちらの召喚したモンスターが左から右へと歩いていく——構図としては素直なタワーディフェンスにゃ。

変わっているのは召喚方法のほうで、画面下部にはカートリッジ型のカードが7枚ほど並び、それぞれに英字の名前が書かれている。プレイヤーはそのうちどれかの名前をキーボードで打ち込む。打ち終わればカードが手札から抜けて、対応するモンスターが道路に降り立つ。UIは日本語表示でも、打つ文字はアルファベットだ。

ここで効いてくるのが名前の長さだ。序盤から手に入る「gav」は3文字、「smol」は4文字。対して手札の中には「crimsontyphoonjunior」や「madcheerleaderlilith」といった20文字級の長物も混ざってくる。強いカードほど打つのに時間がかかり、その間も敵は前進を続ける。デッキに何を入れるかが、そのまま「1回の入力にどれだけ時間を差し出すか」の選択になっているのが面白いところにゃ。

画面上部にはCOMBOカウンターが常駐していて、ミスなく打ち続けた回数がそのまま積み上がる。スクリーンショットでは122COMBOまで伸びた状態でモンスターがビームらしき大技を撃ち込んでいて、打鍵の正確さが火力に化けていることが窺える。ちなみに戦闘中はTabキーでゲーム速度を2倍にできる機能も追加済み。手が追いつくなら、さっさと進めろということらしい。

召喚したあとにもう一語打つと、そいつが強くなる

デッキに入るのはモンスターだけじゃない。「オーバーレイカートリッジ」という装備カードがあり、モンスターを召喚する直前か直後に続けてもう一語タイプすることで、そのモンスターに追加のスキルを付けたりステータスを底上げしたりできる。スクリーンショットの1枚では画面上部の入力欄に「helmetliceslime」と表示されていて、helmet(オーバーレイ)とliceslime(モンスター)が一続きに打たれたことが分かる。どのカードをどの順番で、どのモンスターと組み合わせるか——デッキ構築の妙味はここに集中しているにゃ。

カートリッジは50種類以上が用意され、バトルを終えるたびに報酬画面で新しい1枚を選んでデッキに加えていく。報酬画面には HP・攻撃力・防御力・移動速度・攻撃射程・攻撃速度の6項目がバー表示され、加えて「アタックロール」「アサシンロール」といった役割と、スキル(たとえば攻撃するたび毒スタックを付与し、毎秒ダメージを与えていくもの)が添えられる。

細かいところだと、属性がシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色で分けられているのが芸コマにゃ。プリンターの暴走でインクモンスターが溢れた世界という設定に、そのままCMYKを持ち込んでいる。デッキ画面の所持数表示にも4色のインク玉が並んでいて、色の偏りを見ながら編成をいじれるようになっている。

1回のランはマップ上のルート選択で進む。マスの種類は戦闘・激闘・物資・ショップ・イベント・目的地の6つで、戦闘マスを選ぶ前には「敵の属性傾向」が色バーで提示される。次に何色が来るか分かった状態で道を選べるので、手持ちの色と噛み合うルートを引きに行けるわけだ。ステージ進行度は「8/11」といった具合に表示され、最深部の目的地マスに構えるボスを倒せばそのマップは踏破となる。

早期アクセスは「およそ半年」を見込む

ストアページの開発者コメントによれば、早期アクセス期間はおよそ6か月を想定。プレイヤーの声を拾って戦闘と報酬まわりのバランスを詰め、要望の多い要素から優先して足していくという方針が掲げられている。正式版では新カード・新アイテム、コンセプトの異なる初期デッキ、追加マップ、クリア後の高難度モードの難易度追加、収集要素としての図鑑機能などが予定されている。価格は正式リリース時に1〜2ドルほど引き上げる予定と明記されているので、安く入っておきたい人は早期アクセス中が狙い目になる。

対応プラットフォームはWindowsのみで、Mac・Linuxの記載はない。対応言語は日本語・英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語(スペイン)・ポルトガル語(ブラジル)・ポーランド語・簡体字中国語・韓国語・ロシア語の10言語で、いずれもインターフェースと字幕のみ。フルオーディオ(音声)は日本語を含めどの言語にもチェックが入っていないので、そこは期待しないでおくにゃ。最低動作環境はメモリ4GB・GeForce GT 1030クラス、ストレージは500MBと軽い。

そして忘れちゃいけないのが、体験版が2025年9月28日から無料で配信中という点。しかもこの体験版、放置されているどころか更新の塊にゃ。Steam Next Fest後に公開された開発者の投稿では「タイピングが主軸で戦略性が薄い」「難易度が物足りない」といった指摘を受けたことが率直に共有され、そこからオーバーレイカードとコンボスキルという2つの新システムが追加された。直近のv0.4.0ではチュートリアルの実装、図鑑機能、目的地マスのボス戦の刷新、1マップあたりのステージ数削減まで入っている。

カードの説明文に「見えたものに片っ端から噛みつく。打ちやすく扱いやすい」なんて一文が添えられているあたり、打鍵の快適さそのものをゲームデザインの評価軸に据えているのが伝わってくる。文章をなぞる練習ソフトではなく、指の速さを戦術に変換する遊びとして仕上げにきているにゃ。まずは体験版で「gav」を打つところから始めてみるのがよさそう。

関連記事

コメント (0)

投稿は匿名で受け付けます (通報対応あり)。

  • 最初のひとことをどうぞ🐈

    感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。