フィリピンの公教育に『VALORANT』『LoL』登場 eスポーツが正式単元にネットで話題
学校で『VALORANT』を学ぶ時代?
フィリピンの国家カリキュラムに、eスポーツを正面から扱う単元が組み込まれている——そんな指摘がSNSで広がり、じわじわ話題になっている。きっかけは、現地の教育課程の資料をシェアした一件の投稿だった。
投稿では、フィリピン教育省(DepEd)が進める新カリキュラム「MATATAG」の中に、『VALORANT』を題材にした学習内容が含まれていることが紹介された。ネタや冗談ではなく、国が定めた正式な教育課程の一部というのがポイントにゃ。
どの教科で、何を学ぶのか
該当するのは第10学年(日本でいう中学段階)の「体育・保健(PE and Health)」。この教科には「eヘルス」やデジタル上の健康・ウェルネスを扱う流れがあり、その中に eスポーツを実際に運営・体験しながら学ぶ単元 が置かれている。『VALORANT』は「デジタル・ウェルネスの促進」を学ぶ具体例として名前が挙がっているかたちだ。
学習の到達目標として資料に並ぶのは、こんな内容。
| 学ぶこと | 具体的な狙い |
|---|---|
| ゲームの目的と仕組み | 『VALORANT』の目標やメカニクスを理解する |
| スキルと戦略 | プレイで使われる技術・戦術を説明する |
| マナー | オンライン対戦や大会でのリスペクトと公正さ |
| チーム運営 | チームワーク・コミュニケーション・時間管理 |
| 大会運営 | eスポーツイベントを企画・運営する |
単に遊ぶのではなく、大会の運営やオンラインでの振る舞いまで踏み込むのが面白いところ。評価もゲームの理解度に加えて、対戦時の態度や運営スキルが見られるとされている。
教材は『VALORANT』だけじゃない
面白いのは、学校側が教材にするタイトルを選べること。指定の承認リストから選ぶ形で、『VALORANT』はあくまで一例。『League of Legends』をはじめ、こんな顔ぶれが並ぶ。
- League of Legends / Dota
- Hearthstone / StarCraft II
- Rocket League / Minecraft
- FIFA / PUBG / Tekken
対戦格闘からMOBA、サンドボックスまで幅広い。生徒が普段から親しんでいるゲームを入り口に、健康的な付き合い方やチーム運営を学ばせる——そんな設計とみられる。

eスポーツを「まじめに」学校へ
背景には、フィリピンがもともとeスポーツ・モバイルゲーム大国であること、そしてMATATAGカリキュラムが21世紀型スキルやeヘルス・リテラシー(電子情報から健康知識を得て活用する力)を重視していることがある。ゲームをただ規制するのではなく、教材として取り込む方向へかじを切ったかたちだにゃ。
MATATAGは段階的に導入が進んでいる新課程で、第10学年ぶんの資料もこの流れに沿ったもの。詳しい枠組みはフィリピン教育省の公式ページで確認できる。DepEd MATATAG Curriculum
日本を含め各国でeスポーツの教育導入が語られる中、国家カリキュラムに具体的なタイトル名まで踏み込んで盛り込む例は珍しい。ゲームが「遊び」から「学びの入り口」へと位置づけを変えつつある、その一歩と言えそうだ。
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