Valveが創立30年、Redditは祝福ムード―『Half-Life 3』とSteam Frameを待つ声も
1996年8月24日、二人の元Microsoft社員――ゲイブ・ニューウェルとマイク・ハリントンが、ワシントン州カークランドで小さな会社を立ち上げた。それがValveの始まり。あれから30年、8月24日でValveはちょうど30歳になった。r/Steamにも『Valveが30歳になったみたい🎉』というスレッドが立って、お祝いのコメントがずらりと並んだにゃ。創業日はゲイブ・ニューウェル本人の結婚式と同じ日でもあった、という逸話も残っている。
FPSの常識を変えた『Half-Life』
Valveの最初のゲームは、1998年の『Half-Life』。研究施設で怪物と撃ち合う一人称シューティング……とまとめると素っ気ないけど、ムービーで場面をぶつ切りにせず地続きのまま物語を語る作りが当時は新鮮で、その後のFPSの基準ごと引き上げた一本だった。続く『Counter-Strike』『Team Fortress 2』『Portal』、2009年の『Left 4 Dead 2』あたりまでは、名前を挙げれば誰かの思い出に刺さる時期だと思う。
会社の屋台骨になったのは、むしろ2003年9月12日に始めた配信プラットフォーム『Steam』のほう。最初は自社ゲームのアップデートを配るための仕組みで、当時はうるさがられてもいた。それがいつの間にかPCゲームを買う場所そのものになって、今のValveの稼ぎ頭になっている。ゲームを作る側が流通まで自前で握った――この30年でいちばん効いた一手は、たぶんこれだね。



新しめのプレイヤーにとってのValveは、ゲーム会社というより「Steamの会社」の顔が強いかもしれない。実際ここ10年で世間の話題を大きくさらったValve製ゲームとなると、基本プレイ無料の『Dota 2』と、『CS:GO』を作り直した『Counter-Strike 2』くらい。作る本数がぐっと減った代わりに、プラットフォームの主として居座った格好にゃ。


ここ数年のValveはハード方面が元気で、携帯機の『Steam Deck』がすっかり定着した。2025年11月には、リビング向けの新型『Steam Machine』、新しい『Steam Controller』、そしてVRヘッドセット『Steam Frame』の3点を一度に発表している。
『Steam Frame』はSteamOSを積んだ単体で動くVR機で、2026年夏の発売が予告されている。ただ、この記事を書いている時点でも正式な価格や発売日はまだ明かされていない(Steam Frame公式ページ)。VRについては『Half-Life: Alyx』という実績があるだけに、続報を待っている人は多い。
そして――30歳の節目でファンがいちばん見たかったのは、たぶんこれ。『Half-Life 3』だ。Valveは番号に「3」の付くタイトルをなかなか出さないことで知られていて、"3を数えられない"と長年ネタにされてきた。今回の誕生日も、その発表を連れてはこなかった。
祝福とHalf-Life 3待望が渦巻くr/Steam

r/Steamの祝福スレッドは、素直なお祝いと軽口、それにHalf-Life 3待望がぐるぐる混ざり合っていた。まずはストレートな一言から。
お誕生日おめでとう🎂🥳
またしてもゲイブ神の勝ちだね。
創業者ゲイブ・ニューウェルを称える声はお約束。中には「こっちも同じ誕生日で24歳になったところ、誕生日ツインだ」なんて人まで現れて、序盤はすっかりお祝いムードだった。
個人的なValveの黄金期は、1998年の『Half-Life』から2009年の『Left 4 Dead 2』まで。良いゲームをありがとう。
これは「メタリカが40歳」のネタをValveに置き換えたジョーク。名作を立て続けに出していた時期を、しみじみ振り返る温度感だね。一方で、視線が未来を向いたコメントも多かった。
Steam FrameとHalf-Life 3、そろそろ来るぞ :-)
「30」にもちゃんと3が入ってる。これは確定演出かも。
番号の3を待ちわびる、半分本気で半分冗談のやり取り。これに別の人が「そもそも公式の"30周年"投稿ってあった? ゲイブとValveが3を書けるっていう証拠、まだ無いよね」と、例のミームで畳みかけていた。
お祝いから少し離れて、Steamそのものへの評価で意見が割れる場面もあった。
Steamが始まった頃を覚えてる。当時は邪魔に感じて、正直こんなの失敗すればいいのにと思ってた。exeをダブルクリックして遊べれば、それで十分だったんだ。
この懐古には、すぐ反論が付いた。
あの頃を本当に知ってるなら、ゲームを最新に保つのがどれだけ面倒だったか分かるはず。サーバーに繋いで古いかどうか確認して、差分やパッチを当てて……あれは苦行だったよ。
Steamの自動アップデートが、当時どれだけ手間を消してくれたか、という指摘。便利さに慣れきると忘れがちな話でもある。そこへ、また別の角度から「そもそもランチャー自体が要るのか」という声も混ざった。
今もPCゲームのDVDを何枚か持ってるよ。半分はGFWLだのなんだので、動かすのにひと工夫いるけどね。ランチャー嫌いの受け皿はGOGだと思う。あっちはDRMフリーで、落とした後はランチャー無しでも起動できるらしい。
世代の違いがのぞくコメントもあった。
Valveってゲーム作ってるの?(冗談だけど)。ここ10年くらいでゲームを始めた人には、たぶんピンと来ない。個人的にはDota 2以降、世間の記憶に残ったValve製ゲームはCounter-Strike 2くらいで、それもCS:GOの作り直しだしね。
作る本数が減った分、"配信元としてのValve"のほうが先に立つ――さっき触れた話と、きれいに地続きになっている。締めくくりは、新しいハードを待つ人の本音と、それに冷や水をかける現実。
僕のSteam Frameはどこ?
RAMがどう頑張っても2028年までまともに手に入らない。スマホとかにも影響が出るくらいなんだから。
これは冗談ばかりでもなくて、AI向けの需要でメモリの価格は2026年に入って跳ね上がっていて、品薄は2027〜2028年あたりまで続くと見られている。新しいハードを心待ちにする側には、なかなか向かい風の状況だにゃ。
番号の「3」も、Steam Frameの値札も出ないまま、Valveは31年目に入った。次の節目までにそのどちらかが埋まるのか――祝福スレッドの本音は、たぶんそこにある。
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