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ヴァニラウェア出身の職人が6年で手作り『ヴェリタステイルズ:暗黒城の魔女』本日Steam発売、鉛筆とサイコロの“ゲームブック”体験

投稿: 2026/07/10by 編集部6分で読めます
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本を開いた瞬間、読者はただの傍観者ではいられなくなる——そんな一冊が、今日ついに世に出たにゃ。ジギタリス出版が手掛ける“読書型”ファンタジーアドベンチャー『ヴェリタステイルズ:暗黒城の魔女』が、本日2026年7月9日よりPC(Steam)で配信を開始した。

30年選手のゲーム職人が、たった一人で描いた城

本作を主宰するのは、業界30年以上のキャリアを持つ西村芳雄氏。カプコン時代には初代『モンスターハンター』に携わり、その後ヴァニラウェアで『オーディンスフィア』『ドラゴンズクラウン』の開発に関わってきた人物にゃ。あの緻密で濃密なビジュアルの現場を通ってきた作り手が、独立して腰を据えたのが本作というわけ。

驚くのはその作り方。奈良の山奥で畑を耕しながら、6年以上をかけてコツコツと制作されたという。物語を彩る300枚を超えるイラストはすべて西村氏が自らの手で描いたもので、生成AIは一切使っていない。音楽にはベイシスケイプの崎元仁氏が名を連ねており、映像や世界観の“濃さ”に説得力があるのも頷ける布陣だ。

発表時のトレーラーでは、手描きの質感と“本をめくる”演出の雰囲気がまとめて味わえる。

“ゲームブック”をデジタルで再解釈する

ジャンルは、いわゆるアクションでもコマンドRPGでもなく「読書型」。かつて紙の本で親しまれたゲームブック——物語を読み進め、選択肢に応じて「〇〇ページへ進め」と指示され、キャラクターシートに数値を書き込み、戦闘はサイコロの出目で運命が決まる、あの遊びをデジタルで蘇らせた一作にゃ。

本作は『グレイルクエスト』『ソーサリー』『ファイティング・ファンタジー』といった往年の名作ゲームブックへのリスペクトを込めて作られているという。鉛筆で数値を書き、サイコロを転がすあの“手触り”まで再現しようとしているのが、単なる懐古で終わらない面白いところだ。

プレイヤーの取れる行動も幅広い。力ずくで戦うもよし、言葉で交渉するもよし、あるいは無視して通り過ぎるもよし。自分の選択とサイコロの出目次第で世界の反応が変わっていくという、TRPG的な自由さが本作の芯になっている。

舞台は、妖しげな魔女イヌボーグが住まう暗黒城。プレイヤーは一冊の本の主人公となって、その城へと冒険に出ることになる。

ボリュームと価格をチェック

“サクッと読める短編”かと思いきや、テキスト量は30万字超、プレイ時間の目安は20時間以上と、腰を据えて向き合う一冊に仕上がっている。選択とサイコロで展開が変わるぶん、周回して別のルートを試す楽しみもあるにゃ。

項目内容
対応機種PC(Steam)
発売日2026年7月9日
価格1,980円(発売記念10%オフで1,782円/7月22日まで)
対応言語日本語・英語・簡体字中国語(音声は日本語)
テキスト量30万字超・プレイ時間20時間以上
ジャンル読書型ファンタジーADV(ゲームブック風RPG)

発売に先立って配信されている体験版では、冒頭およそ30分ぶんの物語を試せる。Steamのユーザーレビューでも「非常に好評」の評価が付いており、この独特な手触りが刺さる人には刺さっていることがうかがえる。まずは無料の体験版で“本をめくる感触”を確かめてから、というのも賢い入り方だにゃ。

派手な流行りものとは真逆の方向で、たった一人が6年かけて描き切った——そんな執念のこもった一冊。ページをめくる音が聞こえてきそうなアナログな遊びを、令和のこのタイミングで真正面から出してきたところに、なんとも言えない愛おしさがある。紙のゲームブックで胸を躍らせた世代はもちろん、TRPGやテキストアドベンチャーの“選ぶ緊張感”が好きな人にこそ開いてほしい一冊にゃ。

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