『ビジョンクエンチ』発売は2027年春に決定。デモには火とモロトフが持ち込まれた
巨大物販企業の地下に、誰も引き換えられなかった伝説の懸賞コードが眠っている。それを拾いに行くために、4人でメガダンジョンを登る——そんな筋書きの『Vision Quench / ビジョンクエンチ』が、ようやく発売時期を口にした。2027年春だ。
開発は米国のインディーチームWizMUD Games、販売はポケットペアパブリッシング。Steamストアページでは「オンライン協力プレイ型ダークファンタジールーターシューター」と名乗っていて、ジャンル欄にはアクション・アドベンチャー・インディー・RPGが仲良く並んでいる。要するに、一言で片付ける気がないタイプの作品にゃ。


「レトロ3D × 米国の都市伝説」から、1年半

このタイトルがポケットペアパブリッシングの第6弾として世に出たのは2025年11月。当時の紹介文句が「レトロ3D × 米国の都市伝説!?」で、都市伝説とネットミームが渦を巻く世界からの生還を目指す、という売り込みだった。
そこから半年ちょっと。2026年6月14日にSteam Nextフェスに合わせてデモが配信され、そして今回、発売時期が2027年春に固まった。

モロトフと“永遠の炎”入りチキンが持ち込まれた
発売時期の発表と同じタイミングで、デモ側にもアップデートが入った。開発チーム自身が「まだ発売してないゲームの、初めてのアップデート」と前置きして並べた中身が、なかなか正直で笑えるにゃ。
追加された「混沌の素」は、炎と“外力”の2つ。外力のほうは、プレイヤーが滑って転んで宙を舞う原因になるという。あわせて炎と“氷”(滑る方)をテーマにした新しい部屋タイプが2種、レベル生成そのものも全面的に作り直された。
新アイテムも2つ。火炎瓶と、「Forever Flames(永遠の炎)」味のチキンチューブレット。この筒、箱から転がり落ちて足を滑らせる原因になるらしい。追加要素の説明としてこの一文が真顔で書かれているあたりに、このゲームの体温が出ている。


リュックは殴られると落ち、呪いは外へ出る
プレイヤーからのフィードバックを受けて、バックパック・オーブ・エンティティにも手が入っている。
- バックパック:ノックバックや特定の行動で、しまってあるはずの呪いのアイテムが中にいるまま効果を発動することがある。さらに、条件次第でリュックそのものが弾き飛ばされ、危険な呪物が外へ逃げ出す
- オーブ:新しい階層に入るとマナが返ってくるように。懐中電灯モードはごくゆっくりマナを消費し、エンティティに向けて使うと一気に吸われる
- エンティティ:見た目と音を強化。反応できる猶予時間が延びた(本人たちいわく「まだ作業中」)
- 階層タイマー:エンティティの出現と正しく同期。全体としては遅くなったが、誰かが死んでいると加速する
- ネズミ:ちょっとだけ減った。突進でノックバックするようになった
死んだ仲間が加速装置になるタイマー、というのが感じ良く意地悪だにゃ。


売り場の地下で、中世の武器と現代のガジェットを混ぜる
公式の作品ページが挙げている柱を拾うと、輪郭が見えてくる。舞台の迷宮「グリーンタワー」は形を変え続け、そこを3人の仲間と登りながら呪われた商品を回収していく。武器は中世のものと現代のテクノロジーが混在。3D環境ボイスチャットが載っていて、距離と場所が声に効く。
背負い袋はチーム共有で、戦利品の管理そのものが協力プレイの一部になる。状態異常はパーティ全体に波及し、ルールを押し付けてくる「エンティティ」が姿を変えながら追ってくる。そして死ぬと、プレイヤーはプラスチック人形「Freakopop」になり、「Freako Vision」で生者を手伝う側に回る。全滅してもまだ役割が残っているタイプの設計にゃ。


12言語ぶんの字幕、音声はゼロ
ここは分けて確認しておきたいところ。ストアページの対応言語表は12言語ぶんの行があるけれど、チェックが入っているのはインターフェースと字幕の列だけで、フルオーディオの列は12行すべて空欄になっている。日本語音声が無い、という話ではなく、どの言語にも音声が用意されていない。
| 対応言語(12) | インターフェース | フルオーディオ | 字幕 |
|---|---|---|---|
| 日本語 / 英語 / フランス語 / イタリア語 | ○ | — | ○ |
| ドイツ語 / スペイン語(スペイン) / 韓国語 / ポーランド語 | ○ | — | ○ |
| ロシア語 / 簡体字中国語 / スペイン語(ラテンアメリカ) / 繁体字中国語 | ○ | — | ○ |
環境ボイスチャットが売りのゲームなので、しゃべるのはNPCではなく自分たち、ということなのかもしれないにゃ。
必要なのは2GB
要求スペックも軽い部類。ストレージが最小・推奨そろって2GBという数字は、いまどきスクリーンショット並みだにゃ。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 11 |
| CPU | Core i5 6600 | Intel Core i7 8700 |
| メモリ | 8GB | 8GB |
| GPU | GeForce GTX 970 | GeForce GTX 1070 |
| DirectX | Version 10 | Version 12 |
| ストレージ | 2GB | 2GB |
| ネットワーク | ブロードバンド接続必須 | ブロードバンド接続必須 |
Mac版も用意され、こちらは最低macOS 11/Apple SiliconまたはIntel/メモリ8GB/2GBという内容。プレイ人数は1〜4人のオンライン協力プレイで、価格はまだ出ていない。


発売までまだ丸半年以上あるけれど、デモは今も置きっぱなしで、しかも中身が増えた。開発チームはDiscordとSteamのコミュニティページ、それにレビュー欄を全部読んでいると書いている。転んで、燃えて、リュックを落として、人形になる——その全部を試せる場所が、すでに開いているにゃ。
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