『LOTR: War in the North』が7年ぶりにSteam復帰、Legacy Editionとして再登場 ― 2,300円・日本語は非対応
買おうとしても、ストアにページがない。そういう状態がずっと続いていた一本が、告知らしい告知もないまま棚に戻ってきた。
2011年に出たアクションRPG『The Lord of the Rings: War in the North』が、Legacy Edition として8月11日にSteamで配信を開始した。手掛けたのはAspyr Media。開発・販売ともに同社名義になっている。
原典は中つ国の北方外伝『Legacy Edition』
元になったのは、Snowblind Studiosが作りWarner Bros. Interactive Entertainmentから2011年11月に出たPC/PS3/Xbox 360用タイトル。映画『旅の仲間』と同じ時間軸で、舞台だけを中つ国の北へ移した外伝的な内容になっている。
プレイヤーが動かすのは、レンジャーのEradan、ドワーフのFarin、エルフのAndrielという3人。フォルノストで軍を集めるサウロンの配下アガンドールを止めるのが目的で、フロドたちが南で滅びの山を目指しているあいだ、こちらは北側で泥臭く戦っているという構図だにゃ。
ストアの紹介文には、大鷲ベレラムを呼んで空から攻撃させる要素や、アラゴルン・ガンダルフ・エルロンドといった顔ぶれの登場、オークやトロル、ワーグ、塚人(Barrow-wights)との戦いが並んでいる(Steamストアページ)。原作の映画寄りのビジュアルで、かなり血なまぐさい方向に振った作りをしていた作品だね。



協力プレイも当時から売りだった部分で、Legacy Editionでもオンラインで最大3人、あるいは画面分割でのco-opに対応している。Steamのカテゴリ表記を見ると、オンラインco-op・分割画面co-op・Remote Play Togetherが揃っていて、コントローラーはフル対応。DualSenseにも対応している。
戦闘中もキャラ切替できる仕様に
Legacy Editionで手が入ったのは、見た目の解像度まわりだけじゃない。ストアで挙がっている中でいちばん遊びに直結するのは、3人のキャラクターを戦闘中にそのまま切り替えられるようになった点だと思う。ソロで遊ぶときの窮屈さが、ここでだいぶ変わるはず。
そのほかにも、敵へのターゲットロックの調整、インターフェースの刷新、オートセーブの追加、多数のバグ修正が入っている。4K解像度と60fpsへの対応、そして46種類の実績も新たに用意された。原作を作り直すというより、2011年のゲームを2026年のPCで素直に遊べる状態まで持っていく、という方向の改修だね。
動作環境はWindowsのみで、MacとLinuxには非対応。最低要件はWindows 11、Core i5-6400/Ryzen 5 3600、メモリ8GB、GeForce GTX 970/Radeon R9 290X、ストレージ25GB。15年前のゲームのリマスターにしては要求が低くはないけれど、いまのPCなら大半が引っかからない範囲に収まっている。
ここは先に言っておいたほうがいい。対応言語は英語・フランス語・イタリア語・スペイン語(スペイン)・ドイツ語・ポーランド語・ポルトガル語(ブラジル)・ロシア語・簡体字中国語の9つで、日本語は音声・字幕・インターフェースのいずれにも入っていない。フルボイス対応は英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語の5言語のみ。
元のタイトルも日本語版が用意された作品ではなかったので、そこは据え置きということになる。会話量もそれなりにあるRPGなので、原作の固有名詞に馴染みがある人でも英語のまま押し切る覚悟はいる。
価格は2,300円。発売を記念した10%オフが出ていて、いまは2,070円で買える。割引期間はストア表記で8月25日まで。PC版はSteamのほかEpic Games StoreとGOGでも配信されていて、家庭用機ではPS5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch、Nintendo Switch 2にも同時に展開されている。
面白いのは、このタイトルの評価の付き方だ。2011年当時のMetacriticはPC版が66、PS3版が63、Xbox 360版が61と、決して高い扱いを受けた作品ではなかった。売り上げも振るわず、2018年末ごろから各ストアで販売が止まり、Steamのストアページも姿を消していた。取り下げの理由が公式に説明されたことはなく、ライセンス契約の期限がからんでいたとみられる、という以上のことは分からない。
そのまま7年近く、正規の手段では買えない状態が続いていた。
そして戻ってきた今回のLegacy Edition、Steamのユーザーレビューは229件で95%が好評、「非常に好評」の位置についている。母数はまだ少ないけれど、当時60点台で片付けられたゲームが、遊べなかった年月をはさんだ途端にこの数字になっているのは、評価というものの気まぐれさがよく出ているにゃ。
北の戦いを描いた外伝は、南の物語が終わってずいぶん経ってから、ようやく買えるところに並んだ。
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