『X4: Foundations』発売8年目で同接が数年ぶり高水準へ―進化を止めない宇宙サンドボックス
発売から新作が出て、話題になって、そして静かに忘れられていく――そんなゲームの寿命の常識を、ドイツの小さなスタジオEgosoftが8年かけて裏切り続けているにゃ。宇宙オープンワールド『X4: Foundations』が、いま同時接続数を数年ぶりの高い水準まで押し上げている。

そもそも『X4』ってどんなゲーム?

EGOSOFT公式によれば、本作は2018年11月30日に発売されたスペースサンドボックス。プレイヤーが操縦席にいなくても宇宙は勝手に動き続け、交易・海賊・戦争・経済がリアルタイムでシミュレートされる。1機の小型船から始めて、宇宙ステーションを建造し、艦隊を率い、最終的には一大帝国を築く――という桁外れのスケールが魅力にゃ。
とっつきの悪さは相当なもので、万人向けとは言い難い。それでも刺さる人にはとことん刺さる、典型的な“ニッチの帝王”だ。


火付け役は無料大型アップデート「9.00 Empire」
同接を押し上げたきっかけは、2026年6月10日に配信された無料の大型アップデート「9.00 Empire Update」。EGOSOFTの発表では、数百種の武器・タレット・シールド・船を一斉に見直した、シリーズ史上最大級の戦闘リバランスが目玉とされている。特定の船や武器だけが強い“メタ”を崩し、戦術の選択肢を取り戻すのが狙いだそう。
戦闘だけでなく、艦隊へ素早く命令を出せる「プライオリティ・オーダー」、採掘システムの刷新、Kha'akの残骸をリサイクルして新資源Allographyneを生む仕組み、愛船を飾る「シップ・ショールーム」モジュールなど、追加要素は多岐にわたる。有料DLCではなく全員が無料で触れる、というのが効いているにゃ。
同接は数年ぶりの高水準
このアップデートを受けて、Steamの同時接続数は6月中旬に約8,600人まで上昇。これは大型DLC「Kingdom End」を配信した2023年4月以来、3年ぶりの高い水準にあたる(SteamDB/Steam Chartsのデータより)。
| 時期 | Steam同時接続ピーク(目安) |
|---|---|
| 2026年5月 | 約5,600人 |
| 2026年6月 | 約8,600人 |
| 歴代最高(過去の大型更新期) | 約15,000人 |
過去には1万5千人規模のピークもあったため“歴代最高更新”とまでは言えないものの、発売8年目のタイトルが数年ぶりの盛り上がりを取り戻したのは十分に異例だ。しかも新作が出たわけでもなく、既存作への一本のアップデートでこれをやってのけているにゃ。


なぜ8年目でも進化を止めないのか
Egosoftが繰り返し口にしているのが、大規模な“無料アップデート”と高品質な“有料DLC”を組み合わせるモデル。無料更新でコミュニティを繋ぎ止め、DLCで開発費を賄うことで、大手に頼らず独立性を保ったまま長期開発を続けられる、という発想だ。ニッチな宇宙ジャンルへの徹底したこだわりと、コミュニティへの透明性を掲げるスタジオ方針が、この息の長さを支えている。
そして手はまだ止まらない。同社は探索をテーマにした次の大型無料アップデートと有料DLCを開発中で、新たなアノマリーや長距離スキャナーの改善などが予定されているとのこと。


派手さより深さ、話題性より継続。腰を据えて宇宙帝国を育てたい人、そして「更新が長く続くゲーム」を探している人には、いまが乗り込む好機かもしれないにゃ。「9.00 Empire」は現在Steam/GOGで配信中で、セール中に触れておくのも手だ。
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