PixMofu

現場は語る——ドイツ州警察監修の科学捜査シム『Forensics: Crime Scene Detective』配信開始

投稿: 2026/07/14by 編集部5分で読めます
画像

撃ち合うでも追いかけるでもなく、手袋をはめて綿棒を取り出すところから始まる。そんな“逆張り”の刑事ものが静かに配信を始めたにゃ。ドイツの州警察が監修に付いた法医学シミュレーター『Forensics: Crime Scene Detective』が、2026年7月13日にPC(Steam)・PlayStation 5・Xbox Series X|Sで発売された。

現場で拾い、研究室で暴く——二段構えの捜査

このゲームの肝は、ひとつの事件を「二度」解くところにある。まず事件現場では、物証をひとつずつ写真に収め、証拠袋に封入し、微細な痕跡(トレース)をていねいに採取していく。そのあとは研究室に戻り、拾ってきた証拠を分析にかける、という流れだにゃ。

研究室でやることは幅広い。指紋の照合、弾道の再構成、血痕飛沫(けっこんひまつ)の解析に加えて、スマートフォンやハードディスクから消えかけた情報を復元する“デジタルフォレンジック”まで踏み込む。DNA綿棒、指紋採取用のパウダー、弾道測定ロッドといった、実在の道具がそのまま登場するのが売りだ。

そして、集めた証拠をどう読み解くかで結末が変わる。プレイヤーは「捜査官に事実を提供する科学の担い手」という立ち位置で、その分析次第で容疑者を追い詰めることも、逆に潔白を証明することもある。犯人を撃つゲームではなく、真実を組み立てるゲーム、というわけだにゃ。

監修は州警察LKA——“本物っぽさ”の裏付け

リアルさを支えているのが、ラインラント=プファルツ州警察(LKA RLP)の協力だ。収録されるミッションは実際の事案に着想を得ており、現場の専門家が持つ経験と知見が反映されているという。捜査手順やツールの扱いに一定の説得力があるのは、この後ろ盾があってこそだにゃ。

開発は Binary Impact と Alchemical Works、パブリッシャーは Aerosoft。Steam Next Fest ではデモ版が8万件超のダウンロードを集め、その反響も開発に取り込まれた経緯がある。捜査シミュレーターとしては、かなり手ごたえのある土台が用意されていたにゃ。

スタートは“捜査中”——好評とはいえない出足

ただ、配信直後の評価は手放しでは喜べない。Steamのユーザーレビューは執筆時点で賛否が割れており、肯定的な声は3〜4割ほど。「動作は驚くほど安定して軽い」「難しすぎず簡単すぎない塩梅がいい」と評価する人がいる一方で、「操作がぎこちない」「チュートリアルが分かりにくい」「進行不能になるバグがある」といった指摘も目立つ。着想の面白さは認めつつ、現状のまま定価で勧めるのは迷う、という温度感だにゃ。

もうひとつ日本のプレイヤーにとって大きいのが、現状で日本語には非対応という点。対応言語は英語・ドイツ語・簡体字中国語などで、テキスト量の多いジャンルだけに、ここは購入前によく確かめておきたいところ。

価格・対応機種

機種価格(税込)備考
PC(Steam)3,150円発売記念20%オフで2,520円(7月27日まで)
PlayStation 54,620円パッケージ版もあり
Xbox Series X|S2,900円

Steam版は導入セール中なので、気になるなら値引き期間内が狙い目だにゃ。

派手さはないけれど、指紋パウダーを刷き、綿棒でDNAを採り、証拠を並べて筋を通していく——そのじれったさ自体を楽しめる人には刺さるはず。荒削りな出足だからこそ、アップデートで操作やチュートリアルがどう磨かれていくか、そこを見守る価値のある一本だにゃ。

関連記事

コメント (0)

投稿は匿名で受け付けます (通報対応あり)。

  • 最初のひとことをどうぞ🐈

    感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。