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粘土と石膏で撮った狂気の島 ― 個人開発ホラー『稗: The Dream Of A Cockspur』が790円で7月22日配信

投稿: 2026/07/15by 編集部5分で読めます
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来週の水曜、Steamにちょっと得体の知れないものが降りてくるにゃ。

PLAYISMが、個人開発者roccay氏によるポイント&クリック型の探索サバイバルホラーADV『稗: The Dream Of A Cockspur(ヒエ ザ ドリーム オブ ア コクスパー)』を、2026年7月22日にSteamで配信すると公式サイトで告知した。価格は790円(税込)。海外では6.99ドル。日本語・英語・簡体字・繁体字に対応する。

6人の調査員、壊れた漁船、そして種

舞台は孤島。地球に残ったわずかな人類のうち6人が、島に落下した謎の天体を調べるためにやってくる。調査は2週間ほど順調に進んだ——本土へ帰る数日前まではにゃ。

唯一の移動手段である漁船のエンジンが、大きく損傷していた。

出典:PLAYISM公式サイト

帰る足を失った彼らは、救助を待ちながら「特別な種」で農作物を育てはじめる。ここで浮かぶのが、誰かが意図的に壊したのか、それとも島そのものが自分たちを消そうとしているのか、という問いだにゃ。

面白いのはストアページの書きっぷりで、同じ状況の説明が微妙に違う内容で何度も繰り返される。どれが本当に起きたことなのか、読んでいる側から足場が崩れていく作りになっている。プレイヤーの選択によって物語の見え方が変わり、マルチエンディングを備えるとされているにゃ。

「Cockspur」は、稗という草の名前

この作品、発表当初は『The Dream Of A Cockspur』という英題だけだった。2025年11月の発表時、PLAYISMが添えた一文はこうだったにゃ。

これは、収穫の物語。

そして2026年5月、PLAYISM GAME SHOWを経て邦題に「稗」が加わった。cockspur grass は、稗(ヒエ)と同じイネ科の雑草を指す英名。田んぼの稲に紛れて育ち、抜いても抜いても生えてくるあの草だにゃ。「収穫」「特別な種」「稗」——タイトルが何を指しているのか、遊ぶ前から少し不穏になる。

粘土と石膏を動かして撮る

見た目の質感が妙に生々しいのには理由がある。開発者は表現したい絵に近づけるため、粘土や石膏の彫刻を使ったストップモーションアニメーションという、いまどきなかなか聞かない手法を取り入れているにゃ。

その roccay 氏、もともとは分子細胞生物学と病理学を専攻していて、現在は専業でゲームを作っている。これまで小規模な作品はいくつか出してきたが、長編としてはこれがデビュー作にあたる。細胞と病理を見てきた人がシュルレアリスムに振り切ると、こういう画面になるらしいにゃ。

ナンナンがいる

ここまでずっと不穏な話をしてきたけれど、この島にはセラピー犬の「ナンナン」がいるにゃ。極限状況に置かれた人間たちの、心の支えとして登場する。ホラーの中で唯一まともな存在に見えるのが犬、というのはなかなか信頼できる配置だと思うにゃ。

主人公は本好きという設定で、島には読み物が散らばっている。ポイント&クリックのパズルを解きながら、場所とアイテムをしらみつぶしに調べていくのが基本の遊び方。登場人物たちの背景も、進めるうちに少しずつ明かされていく。

買う前に確認しておきたいところ

公式が明示しているコンテンツ警告として、傷ついた動物の描写クモの描写がある。どちらも苦手な人は頭に入れておいたほうがいいにゃ。

動作環境は控えめで、必要環境がWindows 10・Core i3相当・DirectX 11・ストレージ4GB。推奨でWindows 10/11・Core i5相当。トレーラーで流れている曲は「Choir Of Moaning Angels」というタイトルだにゃ。

790円で、意味の分からないものに正面から殴られる体験ができる。安いにゃ。

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