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小島監督「フィジカル育ちなので悲しい」―PSディスク生産終了に語った“所有できない時代”への危機感

投稿: 2026/07/06by 編集部4分で読めます
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棚に並んだソフトの背表紙を眺めるのが好き、なんて人には、ちょっと胸がざわつくニュースかもしれないにゃ。プレイステーションのディスクが、いよいよ“区切り”を迎える。そしてその報せに、あの小島秀夫監督が静かに、でも芯のある言葉を返している。

ここだけ要点

  • SIEが「2028年1月以降に発売する新作」の物理ディスク生産を終了すると発表
  • 発売済み・2028年1月より前のディスク版は影響なし
  • 小島監督は「悲しい」としつつ、より深い懸念として“データを所有できない未来”を指摘

「新作はダウンロードのみ」へ

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2026年7月1日、PlayStationコンソール向けの新作ゲームについて、2028年1月以降に発売するタイトルの物理ディスク生産を終了すると明らかにした。以降の新作は、PlayStation Storeおよび販売店でダウンロード版のみの提供になる。

項目内容
発表日2026年7月1日
対象2028年1月以降に発売する新作
提供形態ダウンロード版のみ
既存タイトル発売済み・28年1月より前発売のディスク版は影響なし
理由(公式)購買トレンドと業界全体のデジタル移行

すでに手元にあるディスクや、これから2028年より前に出るパッケージ版が使えなくなるわけではない。あくまで“その先に生まれる新作”の話だと、PlayStation.Blog(公式)で説明されている。

小島監督が返した言葉

この発表に、『DEATH STRANDING』シリーズの小島秀夫監督が反応した。イタリアの映画イベント「Il Cinema in Piazza」に登壇した際のことだ。曰く「僕はフィジカル育ちなので悲しい」。今はむしろ映画のブルーレイやCDを買いまくっている、とも語ったという。

ただ、監督の視線はディスク一枚の話にとどまっていない。彼が本当に恐れているのは、その先にあるクラウド/ストリーミングの世界のほうだ。NetflixやAmazonのような仕組みを“蛇口”にたとえ、こう指摘している——月額を払って蛇口をひねればデータは流れ出てくるけれど、あなたはそのデータ自体を所有しているわけではない、と。

ダウンロード版ならデータは本体に残る。でもストリーミングは手元に何も残らない。国や政治、時流に大きな変化が起きれば、アクセスが突然断たれることも起こり得る——「28年にゲームで起こることは、映画でも起こるかもしれない」。そんな趣旨の言葉だった。

5年前の投稿が“予言”として再燃

面白いのは、監督が2021年8月5日に残していた一文が、いま再び掘り起こされていること。「いずれデジタルデータでさえ、個人主導で所有できなくなる」。世界や国、政府、思想、トレンドに大きな変化や事故が起きたとき、愛した映画・本・音楽に自由に触れられなくなるかもしれない——本人のポストにはそう綴られていた。

今回の発表を受けて、この投稿を「また未来を言い当てた」と“予言者”扱いする声がSNSで広がっている。5年前の危機感が、そのまま現実の輪郭をなぞってしまった格好だにゃ。

便利さの裏にある“持てなさ”

デジタル移行そのものは、もう止まらない流れだ。かさばらず、すぐ遊べて、セールも手厚い——利用者がそれを選んできた結果でもある。ただ小島監督の言葉が刺さるのは、その利便性の裏で「買ったはずのものを、本当に持っているのか」という感覚が薄れていく点を突いているから。

所有からアクセスへ。ゲームも映画も音楽も、同じ道を歩き始めている。手元に“形あるもの”を残しておきたい派の人は、遊びたい一本を今のうちにディスクで押さえておく、というのも一つの選び方かもしれない。

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