重力を裏返せるのは1回だけ 高難度ホラー『LOVE ETERNAL』日本語版が本日配信、100以上の部屋を抜ける
郊外の家で家族と夕食をとっていたら、固定電話が鳴った。席を立って受話器を取り、部屋に戻ってくると家族は消えていて、自分は巨大な古城の廃墟に閉じ込められている──公式サイトは、このゲームの出だしをそう説明している。どうやって脱出するのか、そして脱出したあとの自分は何者なのか。
高難度のナラティブホラープラットフォーマー『LOVE ETERNAL(ラブエターナル)』。その日本語版が、7月16日に配信開始されたにゃ。
対応機種はPC(Steam)、Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X/S、Xbox One。価格は税込1,200円で、機種はひととおり出そろっている(PLAYISM)。
忌まわしい記憶で建てられた城

主人公はマヤという少女。孤独な神の気まぐれで家族から引き裂かれ、おぞましい記憶を積み上げて造られた城塞に囚われてしまう。そこから抜け出すために、スパイク・レーザー・スイッチが敷き詰められた100以上のステージを、ひとつずつ踏み越えていくことになる。
開発は brlka という2人組。開発を担当するToby Aldenと、アートを手がけるSam Aldenの2人だけで作られている。手描きのピクセルアートは数千フレームのアニメーションで動き、不穏さと美しさが同居するサウンドトラックが city の外側を塗っていく――というのがPLAYISMの説明する売りだにゃ。


ピクセルアートの解像度は低いのに、画面から漂ってくる嫌な感じはやたら解像度が高い。この温度差が、この作品のいちばん分かりやすい魅力かもしれない。
赤いオーブを割らないと、二度目はない
アクションの肝は、走る・跳ぶ・重力を裏返す、の3つ。ただし重力の反転は無制限じゃない。着地するまでの間に裏返せるのは1回だけで、それ以上ひっくり返したいなら、宙に浮かぶ赤いオーブを割って反転の権利を補充するしかない。
つまり空中でのルートは、跳んだ瞬間にほぼ決まる。慣性と勢いを読み違えたら、待っているのはスパイクだにゃ。精密アクションでありながら、部屋そのものが小さなパズルとして立ち上がってくるのはこの制約のおかげだ。


そして進むほど、試練は容赦をやめていく。PLAYISMが「高難度」を看板にわざわざ掲げているのは、たぶん誇張じゃない。
96%好評のまま、言葉だけが遅れて届いた
ゲーム本体そのものは新作ではない。Steam版と海外コンソール版は2026年2月19日に配信済みで、今回はそこに日本語が乗った格好になる。
先に出ていた分、評価はもう見えている。Steamのユーザーレビューは388件중96%が好評、直近30日でも45件中93%が好評という数字が出ている(Steamストアページ)。半年近く走ったあとでこの水準を保っているのは、素直に強い。


音声だけは英語のまま
日本語対応の中身は、ちゃんと分けて見ておきたいところ。Steamの言語一覧を見ると、フル音声に対応しているのは英語だけで、日本語はインターフェースと字幕の対応になる。日本語音声を期待して買うと、そこは肩透かしになるにゃ。
対応言語そのものは9言語と幅広い。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語版 配信日 | 2026年7月16日 |
| 本体の初回配信 | 2026年2月19日 |
| 対応機種 | PC(Steam)/Switch/PS5/PS4/Xbox Series X/S/Xbox One |
| 価格 | 税込1,200円 |
| 開発 | brlka |
| パブリッシャー | Ysbryd Games/PLAYISM |
| 日本語 | インターフェース・字幕のみ(音声は非対応) |
| フル音声 | 英語のみ |
| 対応OS | Windows のみ(Mac/Linux 非対応) |
PC版の要求スペックはかなり控えめで、Windows 7以降、デュアルコア2GHz、メモリ2GB、DirectX 9対応でVRAM 500MB以上、ストレージ1GB。古めのノートPCでも十分に動く範囲だ。
2週間だけ、960円
日本語版の配信を記念して、20%オフのローンチセールが走っている。税込1,200円が960円になる計算だにゃ。
Steamでのセール終了は7月30日まで。PS Storeの割引はPS Plus加入者向けで、期限は7月29日までとなっている(PlayStation Store)。同じ20%オフでも条件が微妙に違うので、買う場所は確認してからのほうがいい。

死にゲー耐性に自信がないなら
高難度と聞いて手が止まるなら、体験版がSteamに置いてある。重力を裏返す感触と、あの不穏な空気に自分が耐えられるかどうか。1,200円を出す前に確かめておける。

家族を取り返しにいく話のはずが、進むほど「戻ってきた自分は誰なのか」のほうが怖くなっていく。960円で2週間、そういう体験の入口が開いているにゃ。
関連記事
粘土と石膏で撮った狂気の島 ― 個人開発ホラー『稗: The Dream Of A Cockspur』が790円で7月22日配信
元・分子細胞生物学専攻の個人開発者roccayが作った超現実ポイント&クリックADVが、いよいよ来週Steamへ。孤島に落ちた謎の物体、壊れた漁船、そしてセラピー犬のナンナンが待っているにゃ。
支給品は100均、使い方は自由―『100均除霊師』ストアページ公開と“ブチギレメーター”の妙
学校の悪霊を100均グッズで清掃するサバイバルホラーコメディ『100均除霊師』のSteamストアページが公開。丁寧に祓うも、悪霊にブン投げるも自由。ただし“悪霊ブチギレメーター”が全部見てるにゃ。
位置が入れ替わる非対称協力ホラー『Bound By A Curse』、無料デモが7月15日配信へ
2人のプレイヤーが呪いで位置を入れ替えながら脱出を目指す非対称協力ホラー『Bound By A Curse』。ソロ開発のMaiku Devが、PC向けデモを7月15日より配信すると告知した。

コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。