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『Marathon』の評価は全体84%・直近61%――Redditで白熱した「傑作かゴミかの二択」論

投稿: 2026/08/31by tobariware7分で読めます
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同じゲームの評価が、ストアページ1枚の中で二つに割れている。

『Marathon』のSteamレビューは、全体では「非常に好評」。36,156件のうち84%が好意的な側に振れている。ところが直近30日に絞ると「賛否両論」に変わり、706件中61%まで落ちる。数字が言っているのは「おおむね支持されていて、最近は熱が引いた」というだけのこと。それ以上でも以下でもない。

なのに、このゲームについて飛び交う言葉は、だいたい「大成功」か「もう終わった」のどちらかだった。r/gamingに立ったスレッドは、そこを正面から名指ししている。

好き、あるいは合わない――それだけで済ませることが、もうできなくなった気がする。どの新作も傑作か、さもなければゴミの二択で、そこに異を唱えれば回し者、アンチ、現実逃避と、その手の言葉を貼られて終わる。

投稿者が例に挙げたのが『Marathon』と、公開されたばかりのGTA6の実機映像だった。どちらも「20年前に出ていたら、ここまで憎まれることはなかったはず」という見立て。そのうえで投げられたのが、この問い。

ゲームを巡る議論は本当に悪化したのか。それとも、SNSが最悪の意見をいちばん目立つ場所へ運んでいるだけなのか。

まず名前の挙がった1本を、公式の情報で確認しておく。Bungieの抽出シューターで、配信は2026年3月6日。PC・PS5・Xbox Series X|S向けで、Steamストアページの価格は4,480円、デラックス版が6,480円。失われたSF植民地を単独か仲間と漁り、PvPとPvEをくぐり抜けて脱出地点まで戻る、という流れが遊びの中心にある。

冒頭の84%は、配信から半年ぶんの積み重ね。直近30日の61%と並べれば、勢いが落ちたことは確かに読み取れる。ただ「非常に好評」も「賛否両論」も、ゲームが壊れているという意味ではないし、逆に文句のつけようがないという意味でもない。目盛りの真ん中あたりに、ちゃんと目盛りが刻んである。

PS5実機で撮った26分の映像

もう一方の例も新しい。「Grand Theft Auto VI: An Extended Look」は約26分の映像で、全編がPlayStation 5の実機から収録されたもの。8月28日にNetflixで先に流れ、同じ日にRockstar Games公式YouTubeチャンネルとGrand Theft Auto VI公式サイトでも公開された(Rockstar Games)。主人公はジェイソンとルシアの2人。発売日は2026年11月19日で、対応機種はPS5とXbox Series X|S。

26分という尺は、宣伝用の切り貼りではなく「実際に動いているところ」を見せる長さだね。それでも公開直後の反応は、絶賛と落胆の両端ばかりが大きく響いた——というのが、スレッドを立てた人の実感だった。

二極化はアルゴリズムのせいか、順序で割れる

集まった声で最初に目立ったのは、「ゲームに限った話じゃない」という指摘だった。

ゲームの議論だけの現象じゃない。今はなんでも二択になっている。誰かの側につくか、敵に回るかのどちらか。

二極化は、アルゴリズムにとってはとても都合がいい。

ここから、原因の順序をめぐる応酬が始まる。

むしろ逆だと思う。二極化は、アルゴリズムが何もないところから焚きつけて作り出したものだ。

それでは説明しきれない、という返しも強く支持を集めた。

アルゴリズムのせいだけにはできない。Redditのコメント欄を見ればいい。あそこまで敵意のこもった返信を書いているのも、それに賛成票を入れているのも、全部人間が自分でやっていることだ。

両方を引き取るような見方も出てくる。

アルゴリズムにもRedditにも共通しているのは、反応の薄いものが沈んで、反応の大きいものが上に浮く、というただ一点。複雑な計算式であっても単純な数個の規則であっても、起きることは同じになる。

書き手の側ではなく、読み手の側に問題を見る声もあった。

読解がまるで追いついていない人が、とんでもない数いる。だから穏当な主張ですら届かないまま、最後は怒鳴り合いに落ち着く。

相手をわざと愚か者に仕立てているようなもの。そうしておけば自分は「正しい側」にいられるし、込み入った反論に付き合わずに済む。

毎日どこかで「言い負かした瞬間」が欲しいだけ。ドーパミンが出れば十分。

この流れに、皮肉混じりの短い返信が一つ付いていた。

違うね。全員じゃない。はい、論破。

冗談として成立してしまうところに、話の骨格がそのまま出ている。実際、次のような身も蓋もない観察も並んでいた。

逆張りする人が増えれば増えるほど、この手は効く。いちいち言い返すのが労力の無駄になって、結果として全員が自分は「勝った」と思えるようになる。

ペース配分をめぐって賛否がきれいに割れた『バイオハザード4』発の談義のように、r/gamingでは意見が二つに分かれること自体は珍しくない。あのときは割れたまま議論として続いていた。今回問題にされているのは、割れることではなく、割れた両端しか残らないほうだね。

📄 『バイオハザード4』から広がった「遊ぶ時間を尊重するゲーム」論、Redditで賛否

議論はもう一本、別の方向にも伸びていた。

ゲームには、まともな情報の担い手がいなくなったと思う。従来のゲームメディアは死んで、怒りを煽る配信者が既定の存在になった。

これには真っ向からの反論が付く。

それは違う。レビューもドキュメンタリーも、週ごとのニュースまとめも、掘り下げた論考も、良いものを作っているYouTuberはいくらでもいる。込み入った話題を丁寧に扱うポッドキャストもある。そうじゃないものを見るのをやめればいいだけの話。

さらに再反論。

探してはみた。でも2000年代から2010年代初頭のあの時期の代わりになるものは、結局見つからなかった。

そして、両者を折衷するような一言。

良い作り手がいるのは分かる。ただ「Battlefieldは死んだ」「Battlefieldは完全復活か?」と手のひらを返し続けて反応を集める側に、どうしても埋もれてしまう。

スレッドの中で、原因の名指しは最後まで一つに絞られなかった。アルゴリズム、書き手、読み手、失われた媒体——どれも部分的には当たっていて、どれも全部ではない。ただ、そこで交わされていた言葉自体は二択のどちらでもなく、反論と再反論を重ねる形をちゃんと保っていた。

傑作かゴミかでしか語られなかった1本の実際の目盛りは、36,156件ぶんの積み重ねの上に、84という位置で止まっている。

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