足に生えたキノコと屋上を目指す ― ホラー『MOLDRISE』がSteamで「非常に好評」96%
目が覚めたら、足の指の間から白いキノコが生えていた——。そんな最悪の朝から始まるホラー『MOLDRISE』が、7月20日にSteamで配信されたにゃ。頭のなかには「上へ行け」という命令だけが響いていて、プレイヤーはただ30階建ての集合住宅を屋上へと登り続けることになる。発売から数日で評価がぐんぐん伸び、Steamでは154件のレビューのうち96%が好評、ステータスは「非常に好評」に届いているにゃ。
開発は、Raffaele Picca氏(Picster名義)ひとり。もともとゲームジャム「NOISE JAM 2」向けに作った短編を、配信者に遊ばれてバズったのをきっかけにフルボリューム化した経緯があるにゃ。
親指から脳へ、命令はただ「登れ」


主人公を蝕むのは、足先から始まった菌類。放っておけば体を這い上がり、やがて思考まで侵食してくる。しかも敵は感染だけじゃない。渇き、空腹、疲労を抱えたまま、内側に閉じ込められたようなビルをよじ登っていく一人称サバイバルホラーだにゃ。感染が進むほど建物そのものが生きているように歪んでいく——という悪夢的な演出が、この作品のいちばんの売りになっている。

建物は同じ、変わるのは「こっちの知識」


“死に覚え”と評されるのは、この構造ゆえだにゃ。ビルの間取りも、住人も、取引の内容も、1階の自販機の品揃えも、何度登っても同じ。毎回ランダムに変わるのではなく、変化するのはプレイヤーが得た知識だけ。前の周回でどの階に何があったか、誰と何を交換できたかを覚えていくほど、次の登攀のルートが研ぎ澄まされていく。1周ごとに「あの角を曲がるべきじゃなかった」と学んでいく設計が、短いながらも何度も遊ばせる中毒性を生んでいる。
隣人は助けてくれない、でも取引はできる
登るうえで避けて通れないのが、各階の住人との交渉だにゃ。彼らはこちらを救ってはくれないが、水や食料といった必要なものを持っている。頼みごとを聞けば分けてくれる——ただし引き換えに払うのは「時間」。感染が刻一刻と進む主人公にとって、その時間こそがいちばん足りないものだという皮肉が、じわりと効いてくる。

音を担ったのは、あの“死ぬミニゲーム”の作曲家
サウンド面の顔ぶれもこの作品の推しどころだにゃ。フルレングスのオリジナルサウンドトラックを手がけたのは、『Buckshot Roulette』や『Machine Party』で知られるMike Klubnika氏。粘つく菌糸のビジュアルに、あの湿った不穏さを持つ音が重なると、居心地の悪さが一段深くなる。以前紹介したKlubnika氏の“失敗した瞬間に死ぬ”ミニゲーム集も、同じ空気をまとった一本だったにゃ。
スペックと価格を1項目ずつ
購入前に、対応環境を1つずつ確認しておくにゃ。とくに言語は要注意で、日本語には対応しておらず、インターフェース・音声・字幕のいずれも英語のみ。テキスト量が多いタイプではないとはいえ、そこは押さえておきたいところ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年7月20日 |
| 価格 | 1,600円(発売記念の10%オフで1,440円・7月27日まで) |
| 対応OS | Windows / Linux・SteamOS |
| 日本語対応 | なし(UI・音声・字幕とも英語のみ) |
| プレイ人数 | 1人(実績22種) |
| 開発 | Raffaele Picca(Picster) |
| Steam評価 | 「非常に好評」96%(154件時点) |
1周は短めで、フルクリアまではおおむね数時間規模とみられるにゃ。ボリューム重視というより、湿ってべたつく“最悪の手触り”を凝縮して味わうタイプ。値段も手ごろだし、屋上まで這い上がる気力があるなら、菌に侵された朝を体験してみてほしいにゃ。導入セールが切れる前がねらい目だにゃ。
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