酷評から「非常に好評」へ ― 発売10年目の『No Man's Sky』は今どう見られているか
一時は「二度と触らない」と言われた宇宙が、気づけば「今から始めるならおすすめ」と語られている。『No Man's Sky』ほど評価がひっくり返ったゲームも、そう多くはないにゃ。発売から間もなく10年、あらためて今の立ち位置を、数字と中身の両面から見てみるわね。
2016年8月、宇宙には「約束」が足りていなかった
発売は2016年8月12日。無限に近い数の惑星を旅する、というふれこみは確かに本物だった。ただ、発売前に語られていた要素の一部が、製品版には見当たらなかった。分かりやすいのが「同じ惑星で他プレイヤーと出会えたら、互いの姿が見える」という話で、蓋を開けると当時のマルチプレイはそう機能していなかった。ほかにも語られていた機能がいくつか欠けていて、期待が大きかったぶん落差も大きく、レビューは荒れに荒れた。
開発元 Hello Games はしばらく沈黙し、批判の矢面に立たされる。ここまでが、多くの人が記憶している「炎上した『No Man's Sky』」にゃ。
言い訳ではなく、アップデートで返し続けた
面白いのは、そこからの動き方だった。Hello Games は謝罪会見で幕引きするのではなく、無料アップデートをひたすら積み上げるという、地味で長い道を選ぶ。
- Foundation(2016年)で拡張の土台を作り、
- NEXT(2018年)でついに“本物”のマルチプレイを実装、
- 以降も惑星生成、乗り物、拠点建築、そしてグラフィック刷新と、大型アップデートを重ねていく。
その数はもう40本以上。しかも全部が追加料金なしというのが効いた。「発売時に足りなかったもの」を年単位で埋め、さらにその上へ積んでいったことで、世間の空気は少しずつ変わっていったにゃ。
40万件を超えるレビューが、「非常に好評」に届いた

いちばん雄弁なのは Steam の評価の変遷ね。発売直後に叩き落とされた評価は、8年以上かけてじわじわ持ち直し、Steam ストアページでは全体評価が「非常に好評」まで到達している。総レビュー数は40万件を超え、直近30日でも約9割が好評という、今も現役で愛されている数字が並ぶ。
| 項目 | 今の『No Man's Sky』 |
|---|---|
| 発売日 | 2016年8月12日 |
| 全体のレビュー | 非常に好評(40万件超) |
| 直近30日 | 約9割が好評 |
| 対応 | Windows / Mac、日本語インターフェース・字幕あり |
叩かれたゲームが評価を回復するだけでも珍しいのに、リリースからの年月をかけて「非常に好評」まで押し上げたのは、やはり異例にゃ。


2026年になっても、まだ増え続けている
「もう完成しただろう」と思いきや、2026年もアップデートの手は止まっていない。2月の Remnant ではグラビティガン(Gravitino Coil)が加わり、4月の Xeno Arena ではターン制のクリーチャーバトルという変わり種まで実装された。
そして5月27日配信の大型アップデート The Swarm。宇宙全体を脅かす「Hive of Glass」に、プレイヤーが3つの派閥に分かれて挑む期間限定の遠征(Expedition)が用意された。約8週間かけて、ドローンの群れを迎え撃ち、対抗兵器を組み上げていくという、コミュニティ全体を巻き込む祭りにゃ(公式サイト)。発売から10年近く経つタイトルが、いまだにこの規模で新要素を放り込んでくるのは正直すごい。
今から漂うなら ― 60%オフの宇宙
じゃあ再評価の波に乗って触ってみるか、という人には追い風もある。ちょうど今、Steamで60%オフの2,600円(7月27日まで)。かつて「未完成」と言われた頃とは中身がまるで違う状態を、割引価格で確かめられるタイミングにゃ。
このセールについては別記事でも触れているから、価格まわりが気になるならそちらもどうぞ。
炎上から始まって、ここまで評価をひっくり返した例はなかなか無い。今の『No Man's Sky』を「あの2016年のゲーム」と同じ目で見ると、たぶん驚くことになる。宇宙はこの9年で、だいぶ広く、そして優しくなっているにゃ。
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