死ねば全ロスの傭ローグライク『Quasimorph』正式版でプレイヤー約20倍に爆発
宇宙まで資本主義に呑まれた22〜23世紀。企業が太陽系を切り売りし、傭兵会社(PMC)の社長として汚れ仕事を請け負う——そんな殺伐としたSF世界を舞台にしたターン制ローグライク『Quasimorph(クアジモーフ)』が、7月31日についに正式版(1.0)へ到達したにゃ。開発は少数精鋭のMagnum Scriptum、販売はHypeTrain Digital。2023年10月の早期アクセス開始から3年近くをかけての“卒業”だ。
そして正式版化と同時に、この作品はちょっとした事件を起こしている。
300人だった同時接続が、数日で6000人近くまで跳ね上がった


正式リリース直前まで、本作のSteam同時接続プレイヤーはおよそ300人規模。決してメジャーな数字ではなかった。ところが1.0が出るや否や日を追うごとに人が増え、SteamDBの記録では同時接続のピークが約5,900人(およそ6,000人)に達している。ざっと約20倍の伸びで、長く静かに支持されてきたタイトルが一気に表舞台へ引っ張り出された格好だにゃ。
火が付いた理由は分かりやすい。3年分の作り込みが1.0でどっと解放されたからだ。物語は「Civil Resistance」「Tezctlan」「Xiomara」「AnCom」「RealWare」という5つの企業勢力ルートに分岐し、9種類のエンディングとそれぞれのエピローグを用意。ストーリーミッションは38、新武器は29挺、キャラを強化しつつ縛りを課す「Pact(契約)」は142種類まで膨れ上がった。さらにマップエディターとゲーム内MODマネージャー、82個の実績も追加され、単発の探索ゲームだったものが腰を据えて遊ぶ長編へと化けている。
本作の背骨は「エクストラクション(持ち帰り)」だにゃ。任務に持ち込んだ装備は、生きて帰れば戦利品ごと丸ごと自分のもの。だが死ねば持ち込んだものは全部失う——例外なし。宇宙ステーションに広がる謎の熱病、次元の裂け目から這い出す“悪魔”、そして初見ではまず対処できない罠や敵配置。いわゆる「わからん殺し」が頻発する高難度っぷりから、国内では“シレン風”とも評される歯応えの塊になっている。
もっとも、ただ理不尽なだけではない。優秀な社員をクローン印刷して“捨て駒”として敵の弱点を探らせる、といった非情なシステムも用意されているし、開始時に難易度を細かく設定でき、アイテムロストのオン・オフも選べる。ヒリつく全ロス体験を求める人にも、じっくり攻略したい人にも間口が開いているわけだ。
雰囲気は下の1.0ローンチトレーラーが一番手っ取り早い。ドット絵の陰惨さと、企業戦争×オカルトのごった煮っぷりが数十秒で伝わってくるにゃ。
Magnum Scriptumは1.0で開発を畳むつもりはないようで、正式リリース後もさらなる調整を予告している。直近では難易度バランスの見直しに加え、2026年後半に「ベスティアリー(図鑑)とQoL」に焦点を当てたアップデートを準備中。コントローラーやSteam Deckでのインベントリ操作の磨き込み、クラフト周りの手触り改善などが挙がっており、爆発的に増えた新規プレイヤーを取りこぼさないためのテコ入れが続く。
対応はPC(Steam / GOG)で、通常価格は3,150円。8月14日まで発売記念セールの33%オフ・2,110円で買える。日本語はテキスト(インターフェイス・字幕)に対応しており、原文で詰まりにくいのは嬉しいところ。対応OSはWindowsのみで、Mac版は用意されていない点だけ注意しておきたい。
なお1.0では旧セーブとの互換性が切れている(Unstable Betaブランチのセーブのみ引き継ぎ可)ので、早期アクセスから遊んでいた人は新しく潜り直す前提で臨むのがよさそうだにゃ。
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